浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年落語のこと その5

結局、一週間書いてしまった。 落語のこと。 今の東京の落語界のことから、落語を民俗学的に見てみようという 試みにもなっていないのだが、私が以前から気になっていたことを 並べてみた。 弔い、祝言、民間信仰。 そうである。 民間信仰で一つ、もう一つ、…

2015年落語のこと その4

引き続いて、落語に見られる民俗的なことについて 書いてみている。今日は、民間信仰のようなものについて。まず、神棚のこと。 神棚というのは、以前は随分と普及をしていたわけである。落語に出てくる神棚というと「富久」である。お話し自体、下げを含め…

2015年落語のこと その3

引き続き、落語のこと。 民俗学では、民俗語彙という言い方をするのだが、 ある地方のあるムラでの、ある民俗行為、事象などを指す 言葉として特有なものとでもいうのであろうか。「おれのムラではよぅ、年に一度はみなで、ミチブシンを するんだぁ」今書い…

2015年落語のこと その2

引き続き、落語のこと。 昨日は正月の寄席中継から今の東京落語界について 思ったことを書いてみた。 今日は多少個人的な思いも含まれるのだが、 今まであまり書いていなかった落語の意味のようなものを いくつか書いてみたい。 落語というのはかなり特殊な…

2015年落語のこと その1

さて。 このところあまり書いていなかったので 落語のことを少しまとめて書いてみたい。 個人的には談志家元が亡くなってから 東京の落語界はやっぱり、影が薄くなっている ように見えるのだが、いかがなものであろうか。 私など正月のNHKの好例、寄席中継を…

浅草・イタリア料理・カリッシマ

1月12日(月)夜 連休の月曜日、。 内儀(かみ)さんの希望で、イタリアン。 地元浅草にもなん軒かあるイタリアンのうちの一軒。 [カリッシマ]というところ。 1年前にミシュランのビブグルマンに載っていたので 始めて行ってみた。 ビブグルマンというのは…

かきフライ

1月11日(日)第一食 昨日、吾妻橋のQBに髪を切りに行った帰りに 田原町(たわらまち)のスーパー赤札堂に寄った。 長く交差点そば、浅草郵便局の隣に あったと思うのだが、明日閉店だそうな。 赤札堂というのは、門前仲町が本店のスーパーで 下町を中心に店…

鴨鍋

1月10日(土)夜 大方の皆さんは同様だと思うのが、 正月休みが終わったらまたすぐに成人式の連休で、 せっかく作った仕事の調子がまたダラケモードになってしまう。 まったくもって困ったものである。 寒いのでどこへも出かけない。 昼間っから、呑んでゴロ…

鴨鍋

東京風おでん・八頭入り

1月8日(木)夜木曜日。連日、寒い日が続いている。今日は、おでんにでもしようか。正月明けに、安くなっていた八頭(やつがしら)を 買っておいたのであった。あれを入れようか。これに、毎度のハナマサでセットになっている おでん種に、すじ、豆腐を加え…

煮た沙魚(はぜ)

間があいてしまった。 その間に食べたものを少し書いてみる。 まずは、まだ仕事始め一週目。 1月7日(水)。 仕事帰り、御徒町の吉池に寄ってみた。 ん!。 沙魚(はぜ)がある。 三重県産。 大きい。 この時期は落ち沙魚。 冬の味覚、で、ある。 これは買わ…

煮た沙魚(はぜ)

「花燃ゆ」のことから その4

もう既に「花燃ゆ」から話しが飛んでしまっているのだが、 幕末から維新、と考えてくると、どうしても明治というものが 問題になってくるのである。 今も明治のことをわるくいわない、あるいは いえない雰囲気があるように私には思えるのである。 欧米列強に…

「花燃ゆ」のことから その3

一昨日から「花燃ゆ」のことから、幕末、維新、そして明治 のことを考えている。 趣旨とすれば、幕末から維新はよいとして、 明治という時代がどうも納得がいかない、ということ。 昨日、鏡獅子という歌舞伎のことを書いた。 能ならば高尚だというのか、能か…

「花燃ゆ」のことから その2

昨日から、NHK大河「花燃ゆ」のことから 幕末、明治維新、そして明治以後のことを考えている。 確かに、幕末というのはエンターテイメントとして 特に、薩長など討幕側から描くととてもスリリングだが 勝ち戦だし、また、大儀のようなものもあるように見…

「花燃ゆ」のことから その1

NHK大河「花燃ゆ」。 第一回の視聴率は今一つであったそうな。 昨日の第二回も視たのだが、井上真央さん主演で、 吉田松陰の妹。ドラマとしておもしろそうである。 大河は毎年欠かさず、さらに毎週ほぼ一回も欠かさず視ており、 むろん今年も引き続き毎週…

蕎麦・神田まつや

1月4日(日)夕16時、半蔵門。 歌舞伎がはねて、さて、どうしようか。どこかにちょいと寄って行こうか。芝居の合間に、なんだかんだ食べてしまったので 蕎麦ぐらいがよいだろう。いつもの帰り道、神田須田町の[まつや]にしよう。正月も毎度のことながら、ず…

蕎麦・神田まつや

初芝居 国立劇場・新春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 その3

1月4日(日) 国立劇場の歌舞伎「南総里見八犬伝」。 昨日は、発端、序幕、二幕目まで。 やはり犬塚信乃が主人公で、名刀村雨丸をめぐっての物語。 古河公方への献上ができず、追われて逃げる。 その間に、少しずつ八犬士が巡り会うという段取り。 二幕目の…

初芝居 国立劇場・新春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 その2

1月4日(日) 引き続き、国立劇場の歌舞伎「南総里見八犬伝」。 幕開き。 まずは「発端(安房)富山山中の場」。 例の犬の八房と伏姫が籠(こも)る洞窟の場面。 原作がどうなのかわからないし、 私たちが視た人形劇の「新八犬伝」が どうだったのか覚えてお…

初芝居 国立劇場・新春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 その

1月4日(日) 三が日が終わり、明日が仕事始めであるが、 今日は芝居を観に行く。 ここなん年も、正月は歌舞伎を観に行くことにしているが やはり、正月らしくてよいものである。 この正月は、都内でなんと四つもの劇場で 歌舞伎を演っている。 本家の歌舞伎…

断腸亭の年越し2015 その2

引き続き、断腸亭の年越し。 まあ、例年通り。 紅白を視ながら、おせちをつまむ。 10時半頃から、そばの準備。 今年は、天ぷらを揚げようかと思いついた。 [まつや]のそばセットに入っていたねぎは、 刻んで、水にさらしておいた。 天ぷらといってもあり合…

断腸亭の年越し2015 その1

2015年 平成27年乙未(きのとひつじ) 明けましておめでとうございます。 皆様、どんなお正月をおすごしでしょうか。 今年で震災後4年になり、また、アベノミクスのお蔭もあってか 世の中も、経済もようやく落ち着いてきたように思われます。 また、昨年、20…