浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



回鍋肉

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3833号

4月8日(木)第二食

さて、木曜日。
今日はなにを食べよう。

冷蔵庫にキャベツが残っている。
野菜炒めにしたのであった。

この春は、キャベツが随分と安い。
春キャベツではなく、ノーマルなものである。
気候がよいせいであろうか。

キャベツがうまいと、やっぱり豚こま切れと
肉野菜炒め。

先日のマヨネーズ炒めがもう一つであった。

この時も書いたが、キャベツを炒めるというのは
実はかなり難しい。
いや、ただ炒めればよいのであれば、簡単では
あるのだが、うまく、炒めるとなると、
そうそうたやすいものではない。

町中華の肉野菜炒めのうまさ。
あれを出したいのである。

もちろん、生ではいけないが、火を通しすぎて
水が出るくらいになってはだいなしである。

ちょうどよい塩梅でキャベツに火を入れる。
この技、で、ある。

太い筋の部分、葉の部分で火の通り方が違う。
これも、難しいポイント。

太い筋は、薄く切るか、潰しておく。
そして、高温で短時間。
長く炒め、火が多く入ると、水が出てきてしまう。
絶妙な塩梅で、炒めるのをやめなければいけない。

ともあれ。
今日は、残ったキャベツで回鍋肉。

四川風キャベツと豚バラの炒め、か。

豚バラは、本格を目指すのであれば、
バラの塊、できれば皮付きをまずゆでて、
これをスライスして使う。

ただ、ここまでするのは、やっぱり面倒。
スライスでよかろう。

ハナマサに買出し。

バラのスライスは、切り落としだったり、
いろいろある。どれかよかろう。

イベリコ豚の焼き肉用というスライスでも
ちょっと厚めのもの。
厚いのが回鍋肉によいのかどうか、
ちょっと不安だが、イベリコ豚はうまそう。
これにしてみようか。

帰宅。

こんなもの。

ちょっと量は多いが残しても仕方ないので
全部使ってしまおう。

先に、キャベツを切る。
一口に切り、筋の部分だけは、別に切り、
包丁の腹で潰しておく。
これも中華の技。

にんにく、生姜の準備。
にんにくも、包丁の腹で潰す。生姜は千切り。

次に豚バラをゆでる。
簡単なので、フライパンで。

塊をゆでる場合は、ねぎなどを入れていたと思うが
これも省略。

火を通しざるにあげておく。

次に、キャベツ。
キャベツの湯通し。油通しという手法もあるが、
熱が入りすぎる。

よく混ぜながら、火を通す。
後で炒めるので、そこそこでやめなければいけなかろう。

ここからは中華鍋。

熱くし、油をまわし、にんにく、生姜、豆板醤を投入。
豆板醤をよく油に馴染ませる。

ここにゆでた豚肉。
軽く合わせ、調味料。
甜麺醤、しょうゆ、日本酒、合わせやすいように
ちょいと水。こんな感じかな。

最後にキャベツ。

火の入りすぎに気を付けて、よく合わせ、
出来上がり。

盛り付け。

ビールを開けて、食べる。

ん!。
なかなか、うまいではないか。

キャベツが芯に近い部分で白っぽく、
今一つ、うまそうには見えぬかもしれぬが、
どうして、どうして、よくできた。
火の通り具合も上々。

味見は、していないのだが、
味付けも成功。
にんにくが、よい感じ。
ちょっとくせになる。

豚バラもこのくらいの厚みでよかった。
存在感というのか、回鍋肉の濃い甘辛に
薄いと負けてしまう。
今日は、合格点であろう。

 

 

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立ち喰いそば・文殊・浅草店/二長町・ラーメン・天神下大喜

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3832号
一本にするには足らないが、
書いておきたいものなので、今日も二本。

4月7日(水)第一食

立ち喰いそば・文殊・浅草店

前に一度書いていたと思うが、チェーンの
立ち喰いそば[文殊]。
「路麺」という言葉も使っているが、
この文章では、希少な個人経営の立ち喰いそば店を
特に「路麺」と書いている。

文殊]はそこそこ数の立派なチェーンと
思われるので「立ち喰いそば」を使っている。
また、チェーンを基本書かないと言っているが
先日の[よもだそば]
http://www.dancyotei.com/2021/mar/genraku.html

もそうだが、ニューカマーで大手の従来チェーンとは
一線を画すうまさがあって、やはり書いてよいだろうと
考えている。

この[文殊]はどのくらいの店舗数があるのだろうか。
本店というのは両国のよう。両国駅にもう一軒。
それから浅草橋、馬喰横山、亀戸、船堀、市川、
大山(板橋)、志村三丁目、成増、川越駅東武東上線)、
なんというところが、グーグルマップで出てくる。
総武線など東京東部から千葉方面と、板橋から東武東上線
方面といったところ。ちょっとかたよっているのが
おもしろい。

浅草は銀座線の東武浅草駅方向の地下道の左側。
浅草駅ではちょっとカオスの地下街の入口。
地上からだと、吾妻橋西詰の五差路。江戸通り
(蔵前通り)馬道通り、雷門通りの交差点。
カミヤバーの角の東武浅草駅側の角の頂点。
ここに急な地下へ入る階段があり降りた正面。
かなりの不思議な場所。こんなところなので狭小。

一時は東アジア系の観光客なども見かけていた。

今日は、好物の春菊天。

麺は細め。
生そばゆでたて。

春菊天の揚げ方がきれい。
路麺の“しっとり”も私は好きだが、カラ。
このあたりがすぐに気が付く従来チェーンと
違うところだろう。

つゆは、しょうゆは強くないが、出汁がきっちり
効いているように感じ、満足感は高い。

よい店だと思う。

03-3843-6210
台東区浅草1-1-12 浅草地下街


4月8日(木)第一食

二長町・ラーメン・天神下大喜

さて。
ここも行かななければ。

オムライスを食べに[武井食堂]を目指したが

ここならば[大喜]が目と鼻の先であるのに、
思い至り方針変更、向かった。
不思議なものである。元浅草の拙亭から自転車で
くるわけだが、測ったわけではないが[武井食堂]までは
5分ほどではないだろうか。[武井食堂]までは
すぐ、という感覚なのだが[大喜]はちょいと
遠い感覚なのである。

ともあれ。
頻繁にこようと決めたのだが、ちょっとあいてしまった。

13時すぎ、こんな時期だが、ほぼほぼ満席。

今日は、知らない限定があった。
なんと、酸辣湯麺
今まで、あったろうか。
迷わず、これのワンタンの入った全部入り、特製を頼む。

これ。

なかなかの見た目であろう。
酸辣湯麺なので、ラー油、というのはわかるが、
背脂も浮いている。
そぼろは、ちょっと担々麺風。

食べる。

平打ちのちょい縮れ。

辛みも酸味も強すぎない。
[大喜]らしい。
このご主人、和食出身とも聞いたが、基本、上品
なのである。

そして、券売機にも書いてあったが、このスープ、
様々なものをやはり組み合わせていると思うのだが
ベースはまさかの魚介。

酸味と辛みの酸辣湯麺を魚介ベースで作る
というセンス、である。
余人では考え付くまい。

やっぱり、流石。

うまかった。

ご馳走様でした。

あと、1~2分を乗り越えて、もっと来なければ。


台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348

 

 

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仲御徒町・路麺・かめや/鮭鱒ポワレ

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3831号

今日は二本。

4月6日(火)第一食

仲御徒町・路麺・かめや

今日は、晴れた。
だが少し肌寒い。

まだ仕舞っていなかった、ステンカラーの
コートを着て、出掛ける。

今日は、先日思い付いていた、魚のポワレ
作ろうと考えた。

吉池に向かう途中、第一食は、これまた
気持ちまわるが通り道、先日書いた、
路麺の[かめや]

13時半頃。
ちょっと昼からはずれているが
満席に近い。
「路麺」(立ち喰いそば)ではあるがスツール。

メニューは夏でなくとも冷やしがあったり、
もり、ざるもある。
またノーマルなかき揚げ以外には、天ぷらは、
定番の春菊、あるいはB級のソーセージ、なども
ないが、いか、海老などがある。

いかにしてみた。

大きないかだが、食べやすく三つに切っている。

ここ、なかなkよいかもしれない。


03-3833-1380
台東区台東3-41-4 加藤ビル 1F

4月6日(火)第二食

鮭鱒ポワレ

予定通り、吉池まできて、鮭。

10月に谷シェフのレシピで焼いてみた。

ポワレなので、もちろん塩鮭ではなく、
生の切り身。

生の切り身、、、。
二種類ある。

といっても、一つは、カナダ産アトランティック
サーモン、ふた切れ入り810円。
もう一つは、本ます、と書いてある、
青森産、540円。

どんなものか、わからないが、どちらも買って
食べ比べをしてみようか。

帰宅。

こんな感じ。

値段も違うが、大きさが随分違う。

アトランティックサーモンというのは、
正式和名、大西洋鮭。
刺身用などで入ってきているノルウェー産の
サーモンがこれ。
文字通り大西洋の鮭。
今日のカナダ産も養殖。

これに対して、本ます。
これ、知らなかったが、調べたら、
さくらますのこと。
主に日本海側か。
川でも獲れるし、海でも獲れる。
富山のますのすしは、本来、これを使うが
今はほとんど獲れなくなり、希少な
高級魚となっていると聞く。

川だけで海に下らないものはヤマメ、
あるいは、アマゴ。

どんなものか。

洗って、塩をする。

フライパンにオリーブオイルを
比較的たっぷり。

皮目から弱火でじっくり焼く。

焼けてきたら、焦がしバターを作る。

粒々はケッパー。

火が少し弱かったか。
もう一つ、皮パリ、とは
いかなかったが、焼けてきた。

火は通って、いるだろう。

皿に移し、焦がしバターもかける。

胡麻化しているが、ひっくり返す時に
崩れてしまっている。
皮をパリッと仕上げるのも、洋食ではマストな技
だと思うのだが、魚を、フライパンで焼くのは難しい。
かなり慎重にしなければいけない。

ビールを開けて、食べる。

火は通っているし、焼け具合
わるくはない。

アトランティックサーモンと、
本ます(さくらます)の違い。

これ、いや、ほんとに、ほぼわからない。

つまり、どちらも、うまいということなのだが。
びっくりするほど、同じ。
ちょっと、拍子抜け、ではあるが、
おもしろい。

鮭、鱒の類は世界中にたくさんいるが、
実は、遺伝子的にはあまり違わないとも
聞いたような記憶もある。
そんなもの、なんのかもしれぬ。

 

 

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元浅草そば砂場カレーせいろ/鉄火丼

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3830号

今日は二本。

4月5日(月)第一食

元浅草そば砂場カレーせいろ

さて、月曜日。
毎度お馴染み、お世話になっている、
最短のご近所元浅草[砂場]

なのだが、ちょっとこのところ食べすぎぎみ。
いつものミニかつ丼とざるのセットはやめて、
カレーせいろ。

意外にスパイシー。
辛みと香りが立っている。
肉は、豚。
これもよい。

うまいもんである。

カレー味のつゆで手繰る、ざるそば、であるが
ご存知であろうか。

私は好きである。

ここにはこれがある。
東京のそばやでも、これを置いているところは
そう多くはないだろう。

どうであろうか、10%程度ではなかろうか。

まあ、東京のそばやの古い形は、浅草並木の[藪蕎麦]
のように、ご飯ものも置かない。
きつねもない。

もちろん、カレー南蛮などあり得ない。
そばの香りを愉しみたい、という諸兄にとっては
まったくの邪道と思われるかもしれぬ。

そういうストイックさももちろん私はよくわかる。
それもあり。
だが、うまいのだからしかたがない。
いや、いいじゃないか。

カレー南蛮の始まりは意外に古く、
戦後でも、戦前の昭和初期でも大正でもなく、
明治も終わり頃のようである。
大阪ともいうし、東京ともいい
諸説あるようだが、 業務用カレールーメーカーの
杉本商店というところの明治43年というのが
信憑性が高そうである。

では、カレーせいろの歴史はどうか。

カレー南蛮は東京のそばやでは、
まあ、並木藪以外にはほぼあろう。
100%に近いだろう。
しかし、カレーせいろとなると、
先に書いた通り、1割程度かもしれぬ。

となると、いつ生まれたのか、皆目わからない。
カレー南蛮が生まれてからすぐ、なのかもしれぬし
戦後かもしれぬ。

ともあれ。
カレーせいろ、うまいものである。

03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1

同、4月5日(月)第一食

鉄火丼

なにかのTVでやっていて、食べたくなった。

鉄火丼というのは、酢飯の上に
まぐろをのせてたもの。
酢飯なので、鮨やのものといってよいだろう。

TVのものは、どこぞのヅケまぐろに
赤酢の酢飯のセットでお取り寄せ、というもので
あった。

確かに、赤身のヅケまぐろに
わさびを利かせたものなど、かなりうまそう
で、ある。

鉄火巻も私は好きだが、鉄火丼
好きである。
時折、無性に食べたくなる。

赤酢の酢飯は冷凍したものがある。
酢飯もレンジ加熱で、にぎりにはできなかろうが、
鉄火丼くらいであれば、うまく食べられる
ものにはなる。

夕方、吉池に買出し。

赤身?。
鉄火丼だけなので、サクを買うのはもったいない。
切られたものは、見当たらない。
いつもにぎりに重宝しているスライス、
中トロはあるが、赤身はない。

中トロでいいか。

帰宅。

これ。

中トロなので、もちろんヅケではなく、

常備してある生わさびをおろす。

冷凍の酢飯をレンジ700wで2分。

丼に盛る。
鉄火丼の場合、まぐろと酢飯の間にもみ海苔を
敷くことが多い。
やはり、風味がよくなるので、私は習って
やっている。

もみ海苔をしき、中トロスライスを並べて、
出来上がり。

生わさびもしょうゆに溶いて、
上からかけ回す。右は一緒に買っためかぶ。

ビールを開けて、食べる。

もちろん、生わさびは欠かせない。
うまいのであるが、スライスが
ちょっと薄かった。
にぎりの場合はこのくらいでよいのだが、
鉄火丼だとちょっと心もとない。

ともあれ、今日は満足。

 

 

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三筋・天ぷら・みやこし

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3829号

4月4日(日)第二食

なにか、続いているようだが、今日は
ご近所、三筋の天ぷら[みやこし]。

ここもかなりのお久しぶり。

夕方TELを入れて、確認。
17:30に。

内儀(かみ)さんとぶらぶら歩いて、出掛ける。
5分は言い過ぎだが、春日通りを渡って、
10分はかからない。

格子を開けて入り、名乗る。

カウンターの奥側へ。
一番乗り。
(この後、カウンターに5~6人の一組、
奥の座敷に家族連れ一組。)

注文は、一番上の定食、特、6,050円也。

ビールとお通し。
キリンはないようで、アサヒのラガー。

お通しはそら豆。

いつの通り、海老から。

むろん、活けの車海老。

塩で。

いや、本当にプロの仕事の天ぷらを
食べるのは久しぶりである。

自分で揚げているが、正解がこうであったのを
忘れてしまっていた。

やっぱり、高温で短時間。
カラッと。

今さらながら、感じ入る。

きす。

先日、自分で揚げたのと同じような大きさのもの。
そうそう、この味。
しっかりした食感の揚げあがり。

自分ではここまではできていない。
やはり、油温であろうか。

いか。

これは、すみいか。
やっぱり、比較的厚めで、堅め。

白魚。

もうそろそろ、終わりかもしれぬ。
サクサクの食感で、うまい。

ここで、野菜。

ふきのとう。

ほろ苦さが、たまらない。

また、魚。

穴子、めごち。

これもしっかり揚がっている。

このめごち、美しい揚げあがりの形である。

穴子はほくほく。
めごちも、よい。

また野菜。
交互である。

アスパラと、小玉ねぎ。

小玉ねぎのあまさがよい。

そして、椎茸と蓮根。

天ぷらはここまで。

特の定食はこの品数。
主だったものは、全部揚げてくれているよう。
値段が上がっているような気もするが、
今まで全部揚げではなかったのか。
まあ、相場であろう。

最後の、ご飯は、天丼。

小柱のかき揚げ。

しじみの味噌汁に、お新香。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

やっぱり、プロのものを食べなければ
いけない。

なにも気にせず、食べにこれる日常が
早く戻ってほしいものである。

 

みやこし

台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374

 

 

上野・洋食・ぽん多本家

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3828号

4月3日(土)第一食

さて、土曜日。

今日は内儀(かみ)さんの希望で
上野の洋食や[ぽん多本家]。

こんな時期なので、かなり久しぶり。

昼、一応TELを入れて夜の営業を確認。
やはり、16:30から。
そして、かの、タンシチューを聞くと、
もう既に、売り切れとのこと。
まだ開店1時間もたっていないが。

16時半を目指して、自転車で出る。

きてみると、店先に3~4組の列。

あれま、こんなことになっていたのか。
こんな時期だからか、なのに、なのか、
人気が増している。
土曜の早い時刻だから、ということも
あるかもしれぬ。

少し待って、開店。
皆、ぞろぞろと中へ。

二人なので、二階。

これで、ほぼ満席。

瓶ビール。

内儀さんは、鮑のバタヤキ

というのが頭にあったが、メニューに紙が貼られ、
切れているよう。
これも、残念。

なんにしようか。
二人なので、なん品か食べられる。

カツレツは今日はよしにしよう。
やはりここ、洋食や。
とんかつやにしてしまっては、いけない。

鮑がないので、ハマグリバタヤキ、3,300円也に
しよう。

それから、内儀さんが好きなポークソテー
3,850円也。

柱フライ、3,850円也。
これは食べたことがない。
柱は貝柱。
ほたてか。

まあ、それぞれ、似たようなものだが
いい値段である。

ビールとお通し。

ビールはキリンラガー。

いか下足のぬた。

いつも通り、和風のお通し。
下足のぬたは比較的多いかもしれぬ。
白味噌の辛子酢味噌がうまい。

蛤からきた。

これはなん度も食べている。
バタヤキといっているが、小麦粉をふった
ムニエル。
しょうゆ味。
ムニエルだが、揚げ焼きに近いかもしれぬ。
カラッと仕上がっている。

付け合わせはドレッシングに和えられた
レタス。ちょっとこれも珍しい。

これが、柱フライ。

丸い。
やっぱり、ほたて?。
カツレツ同様の薄い揚げ色。

箸で切ると。

お!。
小柱。もちろんバカガイの貝柱。
大きいので内地産ではなく、北海道産
で、あろう。
数粒丸くして揚げてある。
江戸前天ぷらでは定番だが、フライは初めて。
中は半生。流石の技、であろう。
塩で食べる。
油切れもよく、よい揚げあがり。
ほう、こんなものか。

そして、ポークソテー

比較的、大き目。
厚いものを叩いているのであろう。
脂身はほぼ落とされている。

アップ。

カツレツのように、切り口はほんのりピンク色。
これも、流石の技。

表面に小麦粉をまぶして焼いているように
見える。

味は?。
あれ?!、しょうゆ味だが、かなりあっさり。

内儀さんは浅草寿の[すぎ田]のもの

をイメージしていたと思われる。
あそこのものは洋酒、バターしょうゆで
濃いめの味。
対照的である。

私はこれは、これで、ありであろう。
うまい。

やはり、ここは上品。
上野だが、下町の味というよりも、山手の味?。
そうかもしれぬ。

ご馳走様でした。
うまかった。

 

台東区上野3-23-3
03-3831-2351

 

 

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焼きもろこ

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3827号

4月1日(木)第二食

さて、今日はなにか魚のムニエル、あるいは
ポワレでも作ろうと思って、吉池に出かけた。

きてみると、ご時世であろうか、対面コーナーにかなり珍しいものが
あった。

なにかというと、もろこ。
琵琶湖産。

もろこという魚をご存知であろうか。

私は、数回京都の割烹で食べている。

ただ、しかし、それだけ。

一山、540円。

5~6cm程度の小さな魚なので、そこそこの
数はある。

吉池で私が見るのは初めて。これはポワレどころではない。
ほぼほぼ、東京には出回らない魚であろう。

冬から春、なのか、京都の割烹料亭では、
定番の珍味?、魚。
名物といってもよいのかもしれぬ。

こちらでいえば、クチボソ(モツゴ
あるいはタナゴ程度の、
こんな小さな魚が?と思われるが、
これが、なるほど、うまい、のである。

京都の割烹では目の前で七輪の炭で焼いて、
甘酢のようなものをかけて出されていた。

これだけではなんなので、
刺身でも買おうか。

まぐろカマトロ。
韓国産、生本まぐろ、1493円也。

帰宅。

もろこ。

マグロ。

もろこを出すと、こんな感じ。

正式和名は、ほんもろこ。

コイ科だそう。
なんと琵琶湖固有種。
もちろん、淡水魚。
川魚。

焼けばよいのだろう。

炭は面倒なので、ガスのグリルでよかろう。

夜、焼きだす。

グリルに並べる。

自動でセット。

まぐろ用にわさびをおろす。
大トロなので、たっぷり必要であろう。

まぐろも切る。

先にまぐろの盛り付け。

途中、焼け具合を確認するが、
特に問題はなさそう。

自動でガスが切れる。

焼けたかな。

たくさんあるが、五匹ばかり
軽く塩をふって皿へ。

ビールを開けて、食べる。

まぐろかまトロは見た通り、たっぷりの脂。
これがまずかろうはずがない。

焼きもろこ。

塩だけで十分。

頭から一口。

こんな小さな魚が、とも思うのだが、
やはり、うまい。

川魚であるが、まったく泥くさくないし、
淡泊。そして、香りがよい。
白身の海の魚のようである。

他のなにかに形容できそうなのだが、
思い出せない。
コイ科、ということもあり、鯉を数倍上品にした
感じ、かもしれぬ。

お!。
子持ちもある。

そういう季節、なのであろう。

ほんもろこは、琵琶湖の珍味であり
高級魚ということになっているが、
養殖ができるようで、埼玉などで始まっているよう。

琵琶湖産ではなく、埼玉産の養殖というと
有難味がまったくないようにも思うが、
うまい魚であることは、間違いなかろう。

 

 

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