浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草六区翁そば/熊本ラーメン桂花池袋店

今日も麺類二本。

4579号

6月5日(水)第一食

浅草六区[翁そば]

今日はよい天気。

最高気温も、27.4℃(14時45分)。
最近買ったつばの広いアウトドア帽子をかぶって、
浅草方面へ出る。

暑いのだが、六区の[翁そば]へ行こうか。

暑いのだが、と、書いたのは、私はここでは、
カレー南蛮そば、と、決めているから。

もちろん、ざるだったり、ぶっかけだったり、
冷たいそばもあるが、やはりここはカレー南蛮に、
止めを刺す。

六区の斜めの細い路地。

14時頃。

幸い、あいている席も多い。
小上がりにしようか。

手前のお膳に表を向いて、座る。
注文は迷わず、カレー南蛮そば。

ここ、なんとも言えず、好き、で、ある。
店は広くない。三和土(たたき)があって、
テーブル席と小上がり。
午後のTVがついている。
ワイドショーではなく、ドラマの再放送。

昔のままのそばやらしい造作も含めた雰囲気がよい。
そして、なんということもないのだが、お姐さん
二人の言葉、振舞いもよい。
基本、飾らず、腰が低く、真摯といってよいだろう。

浅草の古くからある店、いわゆる老舗というと、
やはり、ちょいとツン、としていて、まあ、慇懃無礼
あるいは、ダイレクトに、タカビーなところだって、
ある。そこに、観光客が大挙して押し掛けて、昔から
きている者には、とても浅草のそばを愉しむという
雰囲気がなくなってしまったところもある。
ここも立派な老舗で有名店でもある。
ただ、もともと、ここはそうかしこまった店でも
なかったのが、むしろよかったのかもしれぬ。
昔から、今もあまり雰囲気は変わっていない
のかもしれぬ。

きた、カレー南蛮そば。

すり切り一杯。
麺は、

こんな感じ。
なぜ、こんなそばができたのか、不思議といえば、
不思議だが、これがよい。

この気温なので、すぐに汗が出てくる。
うまい、うまい。

ご馳走様でした。
やはり、このまま変わらないでほしい店の一つ、
で、ある。

03-3841-4641
台東区浅草2-5-3

 

6月7日(水)第一食

熊本ラーメン[桂花]池袋店

さて[桂花]ラーメン、で、ある。
ちょいと、池袋を通りかかったので、迷わずきた。

先日の[じゃんがら]から、

やはり、これを食べねば、と考えた。

ノーマルな桂花ラーメン

チャーシューに、煮玉子、メンマ、茎わかめ
青ねぎ。ちょっと茶色っぽいマー油が浮いている。
ただ[じゃんがら]ほど多量ではない。

麺は、丸い中細麺で、看板の堅め。

やはり、うまい。
これが私が、クセになっている味。

熊本ラーメンというと、にんにく焦がし脂の
マー油ということになっているのだが、私が
クセになっているのは、マー油ではないのでは
ないかと、気が付いた。

なにかというと、おそらく、ここの豚骨スープ
そのもの。
だがやはり、例によって、私は豚骨スープの分析力が
ないので、そのクセになっている本体はわからない
のであるが。
マー油が入らないものも[桂花]にはあったと
思うが、もちろん、スープのベースは同じ。
同じようにクセになる味。なにかが違う。

ともかくも、豚骨スープ自体の味が違う、のである。

博多のすっきりしたスープとももちろん違う。
もっとずっと濃い。
昨年の暮れ、熊本に近いという久留米ラーメン
食べたが、やはり[桂花]はもっと濃い。
おそらく、ただ濃い、だけではないのだろう。
豚骨からスープの取り方が違っているのかもしれぬ。

きっと[桂花]は熊本の中でもかなり違っている
のではなかろうか。わからぬが。

ともあれ、この[桂花]の豚骨スープそのものが
クセになる。
きっと、これからもずっと食べ続ける、のであろう。
東京で、今は目立つ存在ではないが、なくならないで、
ほしい。切なる願い、で、ある。

 

桂花ラーメン

豊島区東池袋1丁目23番9号 スタック池袋1階
03(3981)1871

 

 

 

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