浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



カレー・デリー上野店

4585号

6月17日(月)第一食

今日は、最高気温30.5℃(11時42分)。
真夏日

昨日から、今日は決めていた。

こう暑くなると、カレー。
それも、辛いやつ。

と、いうと、ここ。上野[デリー]


昭和31年(1956年)創業。
東京でも草分けに近かろう。
本格インドカレーなのだが、日本人経営で日本人用に
アレンジされている。
そこがよい。
やはり、味もサービスも安心できる。
ネイティブを追求するのもよいのだが。
年のせいかもしれぬ。

ともあれ。

上野の[デリー]は、狭いというのもあろうが、
インド料理店というよりはカレーや。
ただ、数は少なくない。

以前はいろいろ試していると思うのだが、
いつの頃からかもう、一つになってしまった。

もちろん、カシミール
ここでは、最も辛い。

ただ、さわやか。
切れがよいというのか。

食べ始めた頃は、いつも食後打ちのめされていたが、
さすがに今はもう慣れてはいる。

13時半頃、到着。

二人ほど、外で待っている。
まあ、回転は速いので問題はなかろう。

案の定、5分もたたずに入れた。

壁側の一人掛けのテーブル。

さて。

ここには、日替わりがあって、特別なカシミール
日があるのである。

お!。今日、月曜日は、牛バラのカシミール
ラッキー。

であれば、これで、最上級のセット、
グレートバリューコース、というもの、
2500円也。
これにしよう。

サラダ、スープ(ラサム)、タンドリーチキン、飲み物。
これに、もちろん、カレーとライス。
飲み物は、ラッシーなどでもよいのだが、ビールも
選べる。

もちろん、ビールを頼む。

サラダとラサム。

サラダはまあ、普通のもの。
ドレッシングは、なんであろうか、これ。
レモン系であろうか、さわやかな酸味。
辛くはない。

ラサム。ラッサムと書かれることもあるが、
トマト系で酸味の強く、辛さもそこそこ。
具は、マッシュルームに玉ねぎなど。
浮いている粒はコリアンダーシードか。

ラサムは南インドルーツのもので酸味はトマトだけでなく
タマリンドも入っているよう。

タンドリーチキン。

レモンとポテサラ。
ここの、タンドリーチキンは、かなり、うまい。

普通、ネイティブのインド人の作るタンドリーチキンは
こんがり焼けて、堅いことが多いと思うのだが、
ここのものは、柔らかい、のである。
どうしているのか、わからぬが。
そして、味付けも濃厚。
おそらくヨーグルト。
漬け込んで焼くのだと思うのだが、ちゃんと
こんがりと焼き目も付くほどに焼けている。

ポテサラに入っている黒っぽ粒は、クミンのよう。

そして、真打の登場。

牛バラのカシミール

牛バラとは、いわゆるカルビ。
じゃがいも入り。
ただ、別に火を通して、、、揚げている?。
溶けぬように、なのだが、以前からであったか
最近変わったか。

ピクルスを取る。

ピクルスといっても、赤い玉ねぎはアチャール
これが、うまい。レモンとレッドペッパー。
キュウリはノーマルなピクルスといってよいか。
この二つはどちらも皿に添える。

ご飯も日本の米だが、しっかり堅く炊かれている。

カシミールはとても辛い。

ただ、辛いだけではない。うまい。
では、なにがうまいのか。
この色の濃さは、おそらく、玉ねぎなのか、
飴色以上に炒めているのか、わからぬが。

そして、なにかのスパイスが突出している
のではない。とてもバランスが取れている。
このあたりが、日本人に食べやすい、ということ
になっているのであろう。

色、辛さ、その他、素人にはとても分析不能
これがカシミールの奥深さであり、魅力、
である。

辛さと香りで、ちょっと頭がボーっとしてくる。
これも、よい。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。


デリー

文京区湯島3-42-2
03-3831-7311

 

 

 

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