浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野とんかつとん八亭/いわし煮付け

今日は二本。

4485号

1月10日(水)第一食

上野・とんかつ[とん八亭]

正月が開けて、とんかつが食いたくなった。

やっぱり[ぽん多本家]かと思って、きてみるが
まだ、正月休みか、やってない。

で、たぬき小路の[とん八亭]にまわってみる。

14時少し前。
こちらは、やってる。
列ができているが、入れそう。

列につくが、やはりすぐに入れた。
お客はまだ正月か。

[とん八亭]

ちょいと久しぶりか。

昼しかやっていないし、いつも列。
一応14時半までやっているはずだが、
売り切れじまいのようで、列についても
入れないこともある。

そう。
なん年連続かもうわからぬが、今年もミシュラン
ピブグルマンに掲載。目出度い。

すんなり入れた今日は、ラッキーである。

ロース。

丼飯に豚汁、お新香。

カツの大きさ、こんなものであったか。
なにか、小さくなったような気もするが。

まあ、私であれば、でかいことにあまり意味はない。

切り口。

この厚みは流石。

しかし今日は、ちょっとピンクの色が強いか。
ただ、許容範囲であろう。
真っ赤な生が混ざっているのはあり得ない。
やはり厚い豚肉を揚げるのはたいへんなのである。
名人の腕、適温で適当な時間かける。
それでも、時によって、ブレるのであろう。

どこぞでは、タイマーを掛けて、揚げているが、
あれはいけなかろう。
どこで判断しているのかわからぬが、
名店でタイマーの音は聞いたことがない。

脂身を存在感がある程度に残している。
脂身部分には辛子を付け、さらに全体には、
もちろん、塩。

十二分に、うまいロース。

ご馳走様でした。
うまかった。

03-3831-4209
台東区上野4-3-4


1月12日(金)夜

いわし煮付け

今日は、浅草ロックスの西友

いわしの頭を落として腹を出したパック、
宮城産5匹入り、そのさらに割引品で270円。
やっぱり、西友の魚は安い。

煮ようか。
寒いので、やはり煮物。

これ。

腹も含めて、塩をすり込み、流水洗い。
二回ほど。

青魚、特にいわしの場合これは必須だろう。
特に、腹。
血が残っていたり、においがしてはいけない。
煮魚にしても、この匂いは、やっぱりイマイチである。

きれいになったら、煮魚では普通、霜降りといって
熱湯を掛けて、また洗う。

が、いわしだと、皮がすぐにとれてしまいそう。
すぐに煮よう。
きれいに洗ったので、大丈夫であろう。

煮るのはフライパン。
5匹と多く、浅い煮汁でもちょうどよいだろう。

生姜は入れない。

煮立てて、砂糖から、酒、しょうゆの順。

ちょい、味見。
甘さの勝った濃いものに。

OK。
アルミホイルの落としぶたをし、強火で煮る。

やはり煮魚なので、煮る時間は7~8分の限度にする。
一応、タイマーセット。

煮るだけでもいわしは皮が取れてくる。

毎度書いているが、煮魚は味を染み込ませるものではない。
代わりに、煮汁を濃くしているのである。

魚に火が通れば出来上がり。

もうよいかな。

皿へ。

ビールを開けて、食べる。

このいわしはなかなかよいものだったのでは
なかろうか。比較的新しい?。
私など素人には生の魚を見ただけではまったく
よしあしはわからない。

これは、当たり。ラッキー、である。
五匹、全部食べてしまった。

 

 

 

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