4475号
12月26日(水)夜
さて、博多でふぐ、で、ある。
これは、博多といえば、博多華丸大吉。
その大吉先生のおすすめ、と、聞いた。
天神南、中州と天神の間あたり、というのか。
春吉町というところ。
私は、ほぼ博多は土地勘がない。
ホテルから歩いてくると、細い通りに小さな飲食店、
呑みやがぎっしりと軒を連ねる町。
18時予約。
入って、名乗る。
間口が狭く、奥へ長い。
左にカウンター、右に小あがり、奥も座敷。
この時刻だが、七割がた埋まっている。
カウンターへ。
ビールはエビスを。
お通しはやりいかの塩辛とのこと。
刺身と鍋のふぐのコース、9955円也。
これに、白子焼き、2500円也をもらおうか。
コースで1万というのは、東京よりも多少安めか。
刺し、から。
関西はテッサなどというが、博多は刺しでよいよう。
一人前としては、こんなものであろうか。
ちょっと、少な目?安い分?。
黄色いのは、聞かなかったが、柚子(ゆず)?、、いや
酸味が少な目で、もしかして、橙(だいだい)?。
白子焼きもきた。
香ばしい。
ふぐの白子というのは、こうして焼くのが
最もうまいのではなかろうか。
ふぐの白子は、鱈よりもしっかりした食感。
歯をあてると、とろける。
格別、である。
白子蒸しがきた。
開けると、
見た通り、白子の入った茶碗蒸しなのだが
博多ではよくあるのか。
かき混ぜて食べて下さい、と、お嬢さん。
ちょっと甘め?。
ぽん酢しょうゆも入っているよう。
しょうゆが甘い?。
白子は小さく切ったもの。
なかなか、おもしろいものである。
店内のお客をみていると、サラリーマンらしい
グループも、どういう組み合わせかわからぬが、
若い女性とちょっと怖そうなガタイがよく坊主頭の
おじさんの組み合わせ、など、基本地元の人々のよう。
フリで入ってくるやはり地元風のお兄さんもいるが、
やはり今日は予約で一杯なんですよ~、とのこと。
食べ終わると、いよいよ鍋のセットがきた。
この呼び名は、ふぐちり。
鍋には昆布と生の椎茸。
ふぐは骨付の身、白菜の上に身のスライス、四枚。
豆腐は木綿か。白ねぎ、春菊、丸く白いのは餅のよう。
どうもここはお嬢さんが全部やってくれるよう。
最初にスライスをしゃぶしゃぶのように
湯通しをして、取ってくれる。
これは、おそらく刺身と同じものではなかろうか。
コリコリとした食感が抜群によろしい。
次に、お嬢さんは骨付の身、豆腐、野菜は春菊以外、
全部を鍋に入れてしまう。
お嬢さんは、なん回様子を見に寄り、
最後、煮えた頃、小皿に取ってくれる。
むろん、皿への盛り付け方もちゃんと
考えられている。
骨付きの身がまた、うまい。
うまみが深い。
これを二回。
こうして、野菜も全部煮て取ってもらう
メリットというのは、らく、というのは
あるのだが、野菜もちゃんと食べさせられる。
私など自分で取ると、野菜は二の次になりがち。
子供ではないが。
そう。
実のところ、刺身同様に、この鍋のふぐの身も
ここのものは若干少ないのではなかろうか。
が、野菜をちゃんと食べると、腹は一杯になる。
そういえば、昨日のもつ鍋もモツはなにか少な目
な感じがしていたのである。それで、野菜がたくさん
あるので、野菜をちゃんと食べるハメになる、、。
まあ、あれはみそのつゆがうまいので、十分
うまく食べられたのだが。
まあ、ふぐもモツも食べたければ追加すればよいのだが。
ともあれ。
もう一つ、丸い餅があった。
これも鍋のつゆで柔らかくして、
食べる。
そして、最後は、お決まりの雑炊。
今まで食べている東京のふぐやでは、そのまま
目の前のこんろで雑炊にするのだが、ここは、
一度、厨房に下げて、作って持ってきてくれた。
もみ海苔と、万能ねぎ。
ちょっと、水分が多いよう。
もちろん、これもうまい。
なるほど、こういうふぐやであったか。庶民派。
勘定は、二人で23950円也。
ご馳走様でした。
福岡市中央区春吉3-22-22
050-5868-1122
と、いうことで、今日は木曜。
今年は、切りがよいので、ここまで。
一年お付き合いいただきありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
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