浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



中国手打拉麺馬賊浅草本店/日暮里路麺讃岐うどんおにやんま

さて、やっと10月になった。
今日は2本。

4430号

10月3日(水)第一食

中国手打拉麺[馬賊]浅草本

涼しくなってきたが、まだ東京の最高気温は
27.3℃、晴れのち曇り、最小湿度は12時32分で34%。
さわやか、ではある。

街に金木犀の香りがするようになった。
私の子供の頃は、9月初旬であったはず。
そういえば「君のひとみは10000ボルト」という
曲があった。
この曲には「金木犀の咲く道よ」というフレーズが
あった。
堀内孝雄、昭和53年(1978年)8月5日リリース。
資生堂秋のキャンペーンソングであった。
私は高校一年。
金木犀というのは、初秋、急に涼しくなると敏感に
花が咲き強い芳香を街に放つ。暑さが終わった
安堵とともに秋のさわやかさを演出する。
もちろん、気付いていはいたが歌詞にして
CMとしてバンバン流れ、俳句の季語のように
完全にイメージが定着した。
毎年、金木犀の香りがすると、つい口ずさんで
しまう曲である。

~報道されているように、谷村新司氏が亡くなれた。
この曲の作詞も氏であった。我々の世代にとっては、
数々の曲が文字通り、青春の楽曲であった。
そして、やはり詞のうまさ、心をとらえる力は
もの凄いものがあった。感謝とご冥福をお祈りする。~

今日は、浅草[馬賊]。

涼しくなったので、焼きそば。

ここはバンバンと大きな音を立てて、打つ
手打ち麺。
この麺は焼きそば用だからかに比較的柔らかめに
しているよう。

酢をかけまわして、食べる。

焼き目がない麺なのだが、うまい焼きそば、で、ある。


台東区雷門2-7-6
03-3841-6002

10月5日(木)第一食

日暮里・路麺・讃岐うどん[おにやんま]

昨日は、雨っぽくて気温も下がったが、
今日は一昨日同様、よい天気。
そして、さわやか。

雲も少しあるが、これも秋らしいよい天気、
と、いうのであろう。

さわやか、、、いや、もう乾燥しているか。
(ちなみに17時18分が最低湿度で42%。)
年のせいで潤いが減っているのか、
ここ数年、指先がすぐにささくれだってくる。
ハンドクリームが欠かせない。

ともあれ。

今日は、よい天気なのでちょっと
遠出をしてみようか。

やっぱり麺類だが[おにやんま]。

少し前から、讃岐うどんが食べたかった。

うどんというのも、時として食べたくなる。

日暮里駅前。
ちょっと遠いが、行ってみようか。

元浅草から左衛門橋通りを真っすぐ北上。
入谷で昭和通りを渡り、旧石神井用水跡の
グネグネした細い通りを通り、根岸小学校の交差点。
尾久橋通りから、Y字路を再び旧石神井用水跡の
細道に入り、[羽二重餅]、日暮里駅前。

そう、ここにも[馬賊]はあるが、その数軒先。

券売機で、鶏天ぶっかけ、530円也。

中へ入って、右側が厨房。
前に立って、できるのを待つ。

券売機から食券がでるのだが、実はこれは
必要ない。買うと同時に厨房にも券が出て
それを見て、お兄さんは作り始めるという
仕組みになっている。

できた。

背後のスツールのあるカウンターに掛ける。

鶏天ぶっかけ。

やっぱり、うまい。
適度な腰。

この鶏天というのもうまいのだが、
から揚げとはどう違うのであろうか。

そもそも天ぷらとから揚げの違いというのは、
定義をすると、意外に難しかろう。

天ぷらは小麦粉でから揚げは、片栗粉と
考えがちであろうが、プロの鶏からは、小麦粉を
使う方が多い。鶏唐揚げは種に下味を付ける
ことが多い。
東京の伝統的天ぷらは、衣に味は付けないが、
玉子を入れることが多い。しかし、これも入れねば
ならないというものではない。

ここのものは、衣にも味が付いている。

この店で、最も出るのが鶏天であろう。
以前にここの五反田の店で作るのをじっくり見ていた
ことがあるのだが、お兄さんが一人でうどんを
ゆでながら、おそろしい手際で、たくさん出る
鶏天をガンガン揚げていた。
肉にも下味を付けているのか、衣の粉味付きの
専用のもの、なのであろうが。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。


荒川区西日暮里2-18-5 川島ビル 1F

 

 

 

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