浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



台湾まぜそば麺屋こころ上野店/そば元浅草砂場

さて、相変わらず暑い日々が続いている。
皆様お元気であろうか。
今日は、麺類二品。

4405号

8月28日(月)第一食

台湾まぜそば[麺屋こころ]上野店

言うまいと思えど今日の暑さかな
いい加減うんざり。
だが、天気予報では、まだまだ続きそう、と。
終わりが見えない暑さ。
ただ、朝晩は、心なしか気温が下がっているようにも
感じるのは、多少の救い、か。

さて、今日は、一回りして、また、冷たい麺。
久しぶりに、台湾まぜそばにしようか。
[麺屋こころ]の上野店

丸井の東脇の通り沿い。
細長いカウンターだけの小さな店。

14時半頃。
なかなかにぎわっている。

券売機でノーマルな台湾まぜそば
お兄さんが、必ず、にんにく入れますか、と
聞く。
もちろん、入れてください。

麺が太いからか、ゆでるのに時間が掛かるのであろう、
出てくるまで、そこそこ待つ。

きた。

麺が見えない。
卵黄、味付き肉そぼろ、大量のねぎ、にら、
にんにく、魚粉。
麺の下にたれ、か。

これを、どかっと全部かき混ぜる。
よくかき混ぜる。

こんなもんかな。

うまいもんである。
たれが基本の味になっているのだろうが、
卵黄、魚粉、などなど、混然一体となったもの。
そして、丸い太麺。

和えそば、あるいは、油そばといっているもの、の
範囲、冷やし担々麺、なども近い類、なのであろう。
中国だと、汁そばよりも、和えそばの方がメインで
ジャージャー麺、上海ねぎ油そば、、もっともっと
あるのであろう。

その中で、台湾まぜそばが、一つの独立したメニューに
なったのは、なぜであろうか。
もちろん、うまいから、なのだが。
油そばだと、各店いろんな味を作っているが、
ここまでの存在になっているものはないのでは、
なかろうか。
難しいが、おもしろい。


麺屋こころ

台東区上野6-16-9
03-5834-3651


8月29日(火)第一食

そば・元浅草[砂場]

ご飯ものが食べたくなると、最初に頭に浮かぶのはここ。
まあ、そばやではあるし、そばも大事なのだが。

最も拙亭に近い飲食店、元浅草[砂場]。

もちろん、ミニかつ丼ともりそばのセット。

いつも通り、13時すぎると家を出る。
雪駄を突っかけて、1~2分で到着。

以前は、時間が遅いとミニかつ丼が切れている
ことがあったのだが、最近はその事態にあまり
出くわさなくなった。
仕込みを増やしたのであろうか。

きた。

白い更科系の細めのそば。

薬味のねぎを1/3ほどつゆに入れる。
箸の先にわさびをちょいとつけて、そばをつまむ。
しゃっきり、心地よい喉ごし。
これがここの身上。

毎度書いているが、つまむそばの量とつまみ方が
とても大事。
つゆにつけるわけだが、つまんだ先1/3程度まで。
間違っても、箸からそばを離してはいけない。
東京下町のそばつゆは濃いのである。
そして口に運び、一気に手繰る。
一連のこの動作ができるだけのそばの量と
長さをつままねばいけないのである。
それも、きれいに。
多すぎたり、長すぎてもだめ。
適当な量と長さになるまでつまみ直すべきである。
また、犬食いはいけない。
顔を伏せて、前傾してはいけない。
背筋を伸ばし、そば猪口に左手を添える。
左手で持ってもよい。

東京の男であれば、そばはきれいに食べたい。
昔であれば、東京の男の作法としてそばやでの
振る舞いは、とても重要であった。
見栄の対象。粋に見せたい。
今も、大人の男としてそばに限らず食事は
きれいにしたいではないか。
特に、東京のそばにはそういう歴史があった、
ということも覚えていてほしい。

さて。
私の場合、こういう麺類とご飯もののセットは
麺類を平らげてから、そばに掛かる。
交互に食べると伸びるではないか。

そばが終ると、そば湯をそば猪口へ注ぐ。
かつ丼を食べながら飲みたい。

そして、かつ丼にかかる。

うまい、うまい。
夢中で掻っ込む。

ご馳走様でした。

 

03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1

 

 

 

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