浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



蒸し餃子 その2

4360号

引き続き、蒸し餃子

皮の生地と餡を作って冷蔵庫で寝かせて
1~2時間後。

冷蔵庫に入れた、生地の玉。

これを棒状に伸ばし、

皮一枚分、金太郎飴のように切る。
粉・打ち粉、片栗粉だが、もふる。

打ち粉は必ずふる。でなければ、くっついてしまう。

皮一枚分は、棒の直径が2cm程度で長さも2cm程度。

手のひらで、つぶす。

正確に、円形につぶすのがポイントだが、
意外に、むずかしい。皮の仕上がりに影響する。

これを伸ばす。

点心用の短い麺棒。
これは合羽橋に売っている。

右手のひらで転がしながら伸ばし、次に、
左手で生地をまわす。

時折、ひっくり返す。

これを繰り返して、円形に伸ばしていく。

完全に円形、というのは、なん度やっても
むずかしい。
まあ、このくらいならならよいか。

とりあえず、餃子六つ。
六枚伸ばした。

冷蔵庫で休ませてあったたねを出す。

これを包む、のであるが、包み方は
皆さんご存知の通り。

皮の接着部分に先に水を付け、たねを適量のせ、
二つ折りにし、接着させ、ひだを作る。

まず、苦手なのが、のせる量。
もちろん、適量、ぴったりがよい。

多すぎると、はみ出て両側から皮をくっつけられない。
これを恐れるあまり、どうしても少ない方向に
振れてしまう、のである。

ひだを付けるのも苦手。
もちろん、慣れていれば同じ場所に同じように
入れるのであろうが、これが毎回バラバラ。

もちろん、今までなん個も作っているので
いい加減、熟練してもよいとは思うのだが。

そして、最悪なのが、破れてしまうことが、
まま、あること。
自作の皮は、市販のものよりも柔らかいのも一因
だとは思うのだが。

皮自体が完全な円形ではなくいびつなので、
きちんと閉じるために引っ張って破れる。
今回も、一つ出てしまった。

やはり、不器用。
この年でまったくお恥ずかしい話だが、字もきたない。
書道はもちろん、ペン字などもなん回かトライしたが
まったく効果はなかった。
おそらく力の入れ加減のコントロールだったり、
バランス感覚が一般の人よりもかなり
劣っているのである。

だが、まあ、形はわるくとも隙間なく、
きちんと密封できていればよし、と、している。

ともあれ、六つ包んだ。

蒸し器を用意、水を張り沸騰させる。
中華の蒸し物は蒸気MAXの状態で、入れる。

クッキングペーパーを敷いて、餃子を並べる。

直に置くと、間違いなく下にくっつく。
以前は、キャベツの外側の葉だったり、葉物野菜
を敷いていた。中華やで昔からやっていたこと。
それでもよい。

ふたをして、強火の蒸気MAXで、5分。
これでOK。

蒸しあがり。

皿にのせる。

中国黒酢、香醋をつけて食べるが、面倒なので
上から掛けまわしてしまう。

黄色いラベルの中国黒酢、鎮江香醋(ジェンジアン・
シアンツー)は今はスーパーにも売っているので
皆さんご存知であろう。
中華の点心にはコレ!うまみが濃い。
鎮江は上海、南京に近い都市の名前。もち米から
作った鎮江市特産の酢。日本の黒酢はかなりの高級品だが、
こちらは随分安い。原料も同じ米だと思う。以前はもっと
安かった。物価と為替の問題なのであろう。
30年程前であったか、上海に旅行したことがあった。
日本では5~600円で売っているブランドの紹興酒
買おうと思ったら、一瓶30円程度で一瓶では売って
くれなかったほど。
中国の日常使う食品は日本の感覚よりも基本安かった、
今でも安い?のではなかろうか。

出来上がり。

ビールを開けて食べる。

私とすれば、まあ、よくできた方であろう。

皮はプリプリ。
食べ応えもあり。
具もうまみは出て、上々である。

これでも餃子として成立はしている。
が、欲をいえば、やっぱり具をもう少し入れられれば、
よいのだが、、。
反省、ではあるが、不器用な私には技術的な限界?。
ともかくも次がんばろう!。

 

 

 

 

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