浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



森下・やきとん・山利喜

dancyotei2016-06-29



6月28日(火)夜



さて、火曜日。



今日は、ビッグサイトからの帰り道。


ちょいと早いので、どっかに寄ろう。


帰り道はゆりかもで豊洲まで、
豊洲から有楽町線で一駅、月島。
大江戸線に乗り換えて、新御徒町


このルートだと、門仲(モンナカ、門前仲町)で降りて
[魚三]


ちょっと早いといっても、もう6時近く。
だがまあ、一人くらいは入れるか。


いや、、。


待て。


あそこはかなり覇気が必要。
森下まで行って、蕎麦[京金]でおろしそば。
これもいい。


いや、だとしたら、やきとん[山利喜]。
意外に、あそこは一人でもいいのである。


煮込みに玉子。


あれは最高である。


この季節でも。


決めた。


門仲をすぎて、清澄白河


森下で降りて、トントントンと階段を上がって
地上に出てきた。


出てきたところは森下の交差点。
清澄通り新大橋通り、である。


この交差点の四つの角には四本の火消しの
纏(まとい)が立っている。


横断歩道を渡って少し行った左側、
桜鍋の[みの家]よりは手前。


大きな赤い提灯。
江戸文字で“にこみ”と大書してある。


入るとすぐに階段。


トントンと上がると、いらっしませ、と、
おかあさんが顔を出す。


一人、という。


おかあさん、ちょと考えて、
二階のカウンター。


二階へ、お二階カウンターお一人様ぁ〜。


上から、はぁ〜い、と声。


また、トントンと上がる。


二階はまだお客なし。


煮込みの鍋の前のカウンターに掛ける。


座って、チューハイレモン


そして、ニコタマガーリックトースト付き。


ここへきたら、これしかあるまい。


煮込み+玉子。これにつゆをつけて食べる、
ガーリックトースト


これだけで帰ってもいいくらい。
まさか、帰らないが。


やきとんも頼まねば。


注文は二本ずつなので、レバとつくねにあたる
軟骨たたきを、たれで。


とりあえず、これで。


チューハイレモン



キンミヤのグラス。


ガブッと、呑む。


うまいね〜。


お通しは切り干し大根、なのだが
ちょっとかわった、酢の物。


ニコタマもすぐにくる。



前に気が付いたのだが、ここに煮込みのモツは
脂の多い、マルチョウが多めに入っている。


味付け、つゆもうまいが、この脂も
ポイント、である。


[山利喜]といえばこの煮込みであるが、
小洒落たり、奇を衒ったりしているのではなく
どっしりとした、うまい煮込み。


やきとん。




森下といえば、もう一つ。
カレーパン発祥の店という[カトレア]で
[山利喜]に入る前に買っていたのであった。


まだほんのり温かい。


森下フルコース、である。







山利喜