浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



フィリピン・ボラカイ島 その9

dancyotei2015-08-27


断腸亭の夏休み、もうしばらくのお付き合いを。

昨日は、ダイビング三日目、一本目まで。

二本目エントリー。



こうしてちゃんとチェックまでしてくれるのである。
ちなみに、このまま後ろに倒れ、海に入りぐるっと回る。
バックロールエントリーというが、このエントリー方法が最も多い。

まずは、これ。サラサゴンベ


10cmちょい。
色もきれいだが、前ビレが長く、これで歩くように泳ぐ。

ユーモラスでかわいい。

ウミウシ


これはよくいるもの。

だいたいにおいてウミウシというのは不思議な生き物である。

貝殻がなくなった、貝。
まあ、海にいる、なめくじ、なのであろう。

様々な模様を持ったものがいるが、おおむね派手。
(南の海は、魚も派手だが。)
きれいなのか、気持ちわるいのか、どっちなんだ!?
という生き物である。

お馴染みのクマノミとイソギンチャクであるが、
ちょっとかわっている。イソギンチャクの触手というのか、
先が青で、クマノミも色が淡い、ちょっと珍しい組み合わせ。
イソギンチャクの種類とクマノミの種類に
関連性があるのか、わからぬが、ちょいと上品な組み合わせである。

またまた、ウツボの登場。


なにか、お茶目な目、ではないか。

と、こんなところで、二本目終了。
(同じような写真は省いているので。)

戻って、昼飯。

相も変わらず、ビール。


またまた、ローカルフードで今日は
「パンシットカントン(PANCIT CANTON)」。

ようは、焼きそばなのであるが、フィリピンではこういうようである。
カントンは広東であろう。わからないのは、パンシット。
パンシット・カントンで焼きそばのことを指すようだが、
パンシットだけでもいいようで、よくわからない。

で、これ。


広東風かどうかは別にして、ここのものは、このように
ちょっと平たい麺で、味付けはオイスターソースに
フィリピンの魚醤、パティスも入っているか。

うまいもんである。

そして、内儀(かみ)さんが、ハロハロを頼んだ。


ご存知、フィリピンのかき氷。

ハロハロという言葉は、タガログ語でよく混ぜたもの、
ということらしい。

それで、サーブしてくれたお兄ちゃんが、MIX、MIX!と一生懸命に
言っていたのか。

タピオカなども入るが、ナタデココがこれには入っていた。

フィリピンのかき氷ハロハロだが、昔からあるもの
と聞いていた。
が、これ、少し疑問ではないか、とも思っていたのである。
こんな暑い国で、昔から氷があったのか、である。
ちょいと調べると、どうも日本から明治の終わり頃、
伝わったという説があるらしいということ。

実際のところ、日本でもかき氷が食べられるようになったのは
この明治の終わり頃である。
あの、業務用のぐるぐる回して氷を削る器械は日本で発明された
ものである、というのは聞いたことがあった。
これがフィリピンに渡ったのではなかろうか。

さて。

夜。今夜は、もう一軒行っていなかったレストラン。
山手の方にある、イタリアン。

今日はスパークリングワインをもらってみた。


パン。


イタリアン式に、グリシーニなどもある。

ラビオリ。


これは、チャームというのか、お通し。

それで、私は、魚をと思って「Catch of the
day」。
よく、こういう表記のメニューがあるが、まあ実際には
決まっているのであろう。

内儀(かみ)さんはパスタ。

これが「Catch of the day」。


予想通り、ホワイトスナッパー。

さすがにお洒落な盛り付け。
ポワレというのであろうか。

ホワイトスナッパー自体は白身の魚で味、食感的には
日本の鯛などに近いように思うのだが、、、。
白状をすると、味はもうそろそろ忘却の彼方、
なのである。むろん、さすがに、うまかったという記憶はある、が。

内儀さんのパスタ。


これも本人も忘れている。
丸っきり憶えていないそうである。

ん!。
私も、味見をしたのだが、こっちは思い出した。

なにかシーフードではあったと思うのだが、
香り付けに八角がそのまま入り、味付けは魚醤(パティス)
ではなかったか。
そう、それが妙にパスタに合っていたという。
私も、酒盗をパスタの味付けに使うが、アリ、なのである。

 


つづく