浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



秋葉原・福の神食堂、上野・大勝軒NEXT


暑中お見舞い申し上げます。



関東地方梅雨明けで、まったく暑くなりました。


皆様にもお身体にお気を付けられますよう。




7月19日(日)、20日(月)夕


連休でダラダラ、なのだが、
こう暑いと、なんだかラーメン、で、ある。


日曜日、安いタブレットPCを買おうと
上野のヨドバシへ昼すぎに出かける。


きてみると、品揃えが今一つで秋葉に向かうことにする。


腹も減っているので、頭は半分ラーメンだったのだが、
池の端[藪]へ。
昼だけの営業なのできてみたのだが、数人の列。
並ぶのも大儀であるし、こう暑いと蕎麦でもなかろう。


いろいろ考えて、秋葉原へ向かうのであれば、
[福の神食堂]へ行ってみようか。


ここには5月の連休に一度きてみていた。


池之端から路地を抜けて、末広町
和食の[はなぶさ]もしばらくごぶさた。


蔵前橋通りを右に曲がり、妻恋坂下の信号を左、
昌平橋通りに出る。


真っ直ぐ行って、左側。


[福の神食堂]で、ある。


カウンターだけ。
入ったところにある券売機。


冷やし鶏、など涼やかなものもあるが
やはりまだまだ基本形を食べねば。
だが、さすがに暑いつゆそばではなく、つけ麺。
ノーマルなもの。麺は200g。


そういえば、先週も秋葉でラーメンを食べていたっけ。


つけ麺。



つゆを見てお分かりでなろうか。
とってもクリーミー
わずかな酸味があって、豚骨に魚介であろうか。


短冊に切ったバラのチャーシューとメンマ。


ここは麺の小麦粉にも気を使っており、
太麺であるが、ちょっと風合いのある
全粒粉。プリプリ。


総じてこのつけ麺もかなり細かい気を使って
設計されているように思われる。


うまかった。


さて。



もう一軒。これは今日、海の日、月曜日の昼。
前日、池之端仲町通りをうろうろしていた時に
気になった[大勝軒NEXT]。


大勝軒というくらいで、つけ麺の元祖、池袋[大勝軒]の
流れをくむので、むろん「もりそば」はあるのだが、
ここは調べてみると、勝浦担々麺が、なぜかあるという。


勝浦というのは千葉の外房の勝浦。
勝浦にある地ラーメンというのであろうか、なぜか、
かの地では、独自の担々麺が名物になっている。
それが食べられるというのである。


昨日の続きで、大勝軒なのでやっぱりつけ麺と
思っていたのであるが、やっぱりこれは、食べて
みなければ、で、ある。


これが勝山担々麺。



ラー油で真っ赤。



担々麺というよりはラー油ラーメンといった方が
よいかもしれぬ。これで酸味があれば酸辣湯麺である。


玉ねぎが入っているのが特徴。


辛玉(からたま?)というのがのったのを
もらったのだが、真ん中に乗っているのがそれ。


頼んだのはいいが、いざ出てきて、
思わず、これはなんですかとお兄さんに聞いてしまった。


辛い味のついた挽肉の玉。
これをくずしながら食べてくれ、とのこと。


辛玉は、実は私は、味玉ならぬ、辛い味のついた
玉子であると思っていたのである。


見た通り、そうとうに辛い。


この暑さであるから、辛い物はなにより。


ただ、やっぱりちょっと疑問に思うのは玉ねぎ。
どうなのであろうか。
ちょっと、取ってつけたような、というのも
申し訳ないのだが、これならばなくてもよいように
思われる。


むろん火は通っているのだが、
この辛いスープで煮込んでいるような様子もなく、
馴染んでいない。


タンメンであれば、炒めた玉ねぎ、もやし、キャベツ
などをスープで煮込んで、スープと野菜ともに
使っているが、野菜の旨みの出たあれがうまい。
(トウシロウの小理屈で申し訳ない。)


ともあれ。


外房勝浦ということで、素朴な味、ということなのかもしれぬ。


汗だくだく。
真夏の辛みは絶好である。










福の神食堂
千代田区外神田3-4-1
03-5296-0004


大勝軒next 上野店
台東区上野2-12-9 サンプラザ上野ビル1F
03-5817-8842