7月20日（月）夜
さて。
海の日、夜。
今夜はメキシコ料理、で、ある。
メキシカンも夏というと食べたくなる。
ダイビングをするということもあって、
10年も前の話しだが、二年続けてメキシコへ行った。
太平洋岸のロス・カボスと、大西洋・カリブ海側の
カンクン、コスメル。
最初にメキシコへ行ったのがロス・カボスであったからであろうか、
メキシコ料理というのはかなりうまいものという印象がある。
ロス・カボスにくらべてカンクンなどは、世界的に超メジャーな
リゾートだが食い物がよかったという印象があまりない。
ロス・カボスはカルフォルニア半島先端の街で、
ダイビングとすれば、アシカと一緒に潜れる
というのがポイントであった。
アメリカ西海岸、ロスやサンフランシスコから真っ直ぐ南下すれば
すぐなので、このあたりからのお客がくるリゾートではあるのだが、
カンクンに比べればずっと小さくひなびている。
しかし、その分、街はローカルな雰囲気があって、
飯もローカル色が強かったのかもしれない。
安くてうまい。
とにかくそんな印象であった。
東京で正しいメキシコ料理店というとそう多くはないと思われる。
例えば、タコスなどを置いている店は少なくなかろうが、
日本に入ってきているメキシカンは、アメリカ経由のもの
が多い。（タコライスなんというものも最近はメジャーになって
きたが、あれはアメリカ経由のタコスが沖縄でご飯にアレンジされた
といってよいのであろう。）
また、時間もかかるので、おそらく日本からメキシコに
遊びに行く人もそう多くはなかろう。
そんなことで、メキシコのほんとのメキシコ料理がどんなものかを
知っている日本人もそう多くはないかもしれない。
今日調べて出てきたのは銀座の［ＴＯＲＯ］という店。
去年の12月オープンのようでまだできたばかり。
世界展開しているメキシコ、中南米料理の東京店ということ。
シュラスコなども目玉にしているようで、これが中南米ということ
なのかもしれない。
ちょっとセレブっぽいポジションを狙っている？。
（ハードロックカフェ的な？）
ちょっと高めの価格設定のようである。
場所は銀座コリドー街。
席数も多いようなので、予約はいらなかろう。
５時頃出て、銀座線で向かう。
アロハに短パン、雪駄。
どこへ行くにも同じ格好だが、暑いし、メキシカンだし（？）、
まあよかろう。
コリドー街の北の端、角でガード下。
帝国ホテルの通りである。
１F、２Fとあって、２Fはコース料理など出す席で、
１Fは半分バー機能もあり、席数が多いのもこちらのよう。
入ると、喫煙、禁煙を聞かれる。
バーということであろうか、食事をする場所で
タバコが吸えるとは。
入って、ファミレスのようなボックス席に案内される。
ビールをもらう。
私はお馴染みのコロナで、内儀（かみ）さんはネグラモデロ。
（どちらもメキシコのもの。）
注文は、ビーフのタコスと魚フライのタコス。
グア（ワ）カモレ。
メキシコはスープもうまいので、鶏のスープ。
すぐに出てくるもの、というのでカンチータ（炙りとうもろこし）。
グアカモレととうもろこし。
グアカモレは、アボカドをつぶしてレモン（or ライム）を絞っただけのもの。
（チリソースが入ったりもしたか。）
揚げたトルティージャをつけて食べるディップである。
メキシコではレストランで座るとこれと、サルサメキシカーナ
と呼ばれている、トマト、玉ねぎ、コリアンダーのみじん切りを混ぜたものが
必ず出る。
（当然、揚げたトルティージャチップスも同時に出る。）
ディップなので、これだけ出てきてもしょうがない。
トルティージャも頼む。
タコスもきた。
金属の凸凹の器具に挟まっているこの出し方、
斬新でお洒落。
（皮と具を別々に持ってくるのが普通であろう。）
このトルティージャ（皮）は小麦。
（メキシコでも小麦のものとトウモロコシのものと地域によって
違っているよう。）
折り目で切れてしまっているのがある。
せっかくお洒落なのだからこういうところは、ちゃんとしてほしいもの。
スープ。
ライムと緑の葉っぱはコリアンダー。
白っぽい膨らんでいるのが、豚皮の揚げたもの。
ライムを絞って飲む。
やはり、これはうまい。
複雑な味ではないが、鶏のだしがよく出ていて、
ばかうま。
もう一品追加。
チョリソー。
緑色のものは、食べてみると、おそらくハラペーニョの酢漬け。
激辛、というほどでもないがそこそこ辛い
このへんで終了。
会計は二人でビール各二本で、7500円。
やはりかなりお高い。
また、ロス・カボスに行きたくなった。
