浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鯵 その1

dancyotei2012-07-11



7月8日(日)



日曜日。



昨日の夜から、酢で〆た魚が食べたいと思っていた。



酢で〆るというと、青魚。
鮨やでいう、光物。


鯵、鯖、鰯、小肌もある。


小肌も〆たことはあるが、小肌は、酢〆以外には
使い道がない。


鯵、鯖、鰯は、年がら年中出回っているが、
今の季節は、やはり、鯵、で、あろう。


このところ鯵は料理をしていなかった。


12時すぎ、自転車で出る。
今日はすっきり晴れて、暑いが、さすがにまだ梅雨、
真夏ほどではない。


短パンにアロハ、足元は昨日同様、雪駄


行き先は、アメ横のいつもの魚や。


自転車をパチンコやの前に置いて、JR高架下のアメ横店舗を抜けて
魚やへくる。


いつもあるが、太刀魚、7本で500円。


鯵は?
むろん、ある。


なん匹いるのかわからぬが、山盛り、500円。
鰯も同様、500円。


しこ鰯、一箱で500円。
これも、安い。(こんなにいらないが。)


予定通り、今日は鯵。


店の小父さんに言って、包んでもらう。
日も高いので、わるくなってはいけないと、真っ直ぐ帰宅。


数えてみると、15〜6匹はある。
ものはどうであろうか、さほどわるくもなさそう。





たくさんあるので、どんどんさばこう。



三枚おろし。


予定通り、先ずは、酢〆用に、四匹。


塩を両面にふって、置いておく。
(置いているのは、レンジのグリル用の脚付き台。)





続けて、三匹。
縦に切って、刺身。


皿に載せて、一先ず、冷蔵庫に。


どんどんいこう。
これだけあるので、終わらない。


たたきも作ろう。
もう三匹さばく。


三枚から、ぶつぶつと切る。


ねぎもみじん切り。


ん!。


三匹全部をたたきにするのは、ちと多い。


こうなったら、フルコース。
なめろうにもしよう。


たたき用は、ねぎみじん切りとよく合わせて、
皿に盛って、ラップをし、冷蔵庫へ。


なめろうは、たたきからさらに細かく叩き、
味噌を合わせる。


これは味見。


味噌を足す。


OK。


刺身、たたき、なめろう、と、三品できた。


これで先ず、食べよう。


しょうがもおろす。


内儀(かみ)さんを呼んで、ビールを開ける。



刺身。





たたき。





なめろう





まず、刺身。


お、、、これは、、、、。


食べられぬことはないが、、、微妙、、、に、なまぐさい。



たたきは、十分。



なめろうは、うまい。



刺身は、一度、酢で洗う。



江戸前鮨ではやる手法。



うん。


これならば、OK。



まあ、いたしかたない。


この値段、と、この陽気。極上の鮮度、を求めるのは
酷、と、いうもの。



しかし、ぎりぎりのところで、、、惜しかった、、。





長くなった。



鯵はまだまだある。つづきはまた明日。