さて。
引き続き、箱根塔ノ沢の福住楼。
着いて、風呂に入り、一杯呑んで、
転寝。
夜の食事。
むろん、部屋まで運んでくれる。
食事は会席である。
お造りは、手前から、白身、縁側付きの平目、
その左が、ほうぼう、その右、鮪、
左が軽く湯通ししてある、車海老(?)。
平目がうまい。
縁側は脂ものっている。
ほうぼうは白身としてたまに見かけるが、
歯ごたえがあり、うまい。
上、白子、鱈か。
うまい。
酒菜(四角い皿)が、上から、なまこ、菜の花と子持ち昆布、
真ん中が牛蒡、左下、煮凝り(ふぐの皮か)、右、長芋山葵、
右端がむかごに酢味噌。
鍋。
鴨、で、ある。
肉は既に焼いて、半生に火が通っている。
つくね。
油揚げにねぎ、椎茸、白菜、水菜、うどん、紅葉の麩。
一番上に大根おろし。
みぞれ鍋にも、なっている。
ちょっと、甘めのつゆで、なかなかうまい。
ビールから燗酒。
少し時間差で、
蒸し物と焼き物。
蛤の吸い物、と、いってよいのか、蒸してあるよう。
焼き物は、鰤照り焼き。
下は、長芋の焼いたもの。
干し杏子が添えてある。
和食では鰤照り焼きと、とろろにしたりもするが、
よく長芋、山芋を合わせる。
これ、なぜであろうか。
絶好の相性というほどでもないと思うのだが、
昔から、そういうものなのか、
なにか由来があるのであろうか。
次は、揚げ物、わかさぎ。
最後は、煮物。
大根。
上にのっている黄色のものは、鴨肉かと思ったら、麩。
赤いのはにんじんで、絹さや。
色の対比が鮮やか。
こういうところは、和食の真骨頂、で、ある。
ご飯、赤だし。
なめこと豆腐。
デザート、柿。
腹一杯。
ご馳走様でした。
食べ終えれば、むろん、食器は下げにきてくれる。
その後、ごろごろしながら、TVを視ていると
今度は、お膳を片付けて布団敷き。
番頭さん、それから、今年は若旦那も加わって、
敷いてくれる。
毎回書いているが、これがなかなか、シーツを広げる手際など、
芸術的に鮮やか。早い手際の上に、ほこりが立たない。
すばらしい。
10時頃、また、風呂に入って、
また呑み直し、、、、
ひっくり返って、そのまま早めに就寝。
これを、極楽、というのであろう。