1月23日(土)夜
さて、夜。
最近、ごく近所にできた、過橋米線。
過橋米線、と、いうのは、本来は、中国、雲南名物の
米の麺の、こと、なのであるが、雲南料理店の名前
でもある。
07年に末広町にできたにできたので、行ってみたことがあった。
それが、最近、清洲橋通り沿い、白鴎高校の交差点の
一つ北、稲荷町寄りの角にできた。
末広町の支店なのかどうなのか、は、末広町にもこのところ
いっていないので、よくわからぬ、が。
ともあれ。
内儀(かみ)さんがいきたい、と、いうので、
いってみることにした、のである。
7時すぎ、内儀さんとぶらぶらと出かける。
拙亭からは5分もかからぬ。
きてみると、ほぼ満席。
開店キャンペーン中のようで、食べ放題、
呑み放題などのメニューもあるからか、
たいへんなにぎわい。
奥に座敷もあるようなのだが、ここも
若者の宴会で盛り上がっている。
メニューは、先の火鍋食べ放題、3280円なんというのもあり、
また、一皿280円のバリエーションの多い小皿料理もある。
食べ放題でもなく、細かいメニューを頼むのも
面倒なので、3800円の、下から二番目のコースにしてみようか。
むろん、これらにも、過橋米線も入っている。
ビールはエビス。
まずは、前菜。
クラゲ、豚の耳、センマイ、椎茸の煮たの。
椎茸以外は、どれも辛い。
センマイ、豚の耳はラー油、クラゲは辛子、
ビールが進むのだが、
雲南は、四川の隣だが、どちらも内陸で、
山の中、と、いってもよい。
ともに、辛味が強いのは、なぜであろうか。
三七入り気鍋鶏
この土鍋のようなものを、汽鍋(チーグォ)というらしい。
熱のまわりが独特で、これを蒸すことによって、
具材やらの薬効や旨みが、余すところなく抽出される、
と、いう。
スープが、べらぼうに、うまい。
いう通り、旨味がたっぷりと出ているのか、
ちょうど、韓国料理のテールスープのように、
澄んだ味で、腹に染み渡る。
骨ごとブツブツ切った鶏肉が柔らかく、ほろほろ。
三七、というのは、中国の朝鮮人参のようなもの、
らしい。生姜のようなにおいと味がし、らしきものが
一緒に入っているのだが、これがそうであろうか。
うまい上に、なるほど効きそう。
次は、海老チリ。
これは見た通りの、海老チリ。
なのだが、むしろ、日本人の舌には少し甘い、か。
老江湖豆腐。
雲南料理ではポピュラーなもの、のよう。
ちょうど、肉まんの具のようなものを、豆腐にはさみ、
揚げ(ようは具入りの厚揚げ)、麻婆豆腐のような
辛い餡をかけたもの。
それぞれ、存外、馴染みのある味で、〆て、
なかなか、うまい。
千張肉。
これも、名物、なのであろう。
きれいに並べられているのは、豚バラスライス。
味付けは、甘辛。
この豚バラスライスの下には、なにやら、野菜のような
具材が入っている。
味は、高菜のような、、。
(メニューに多く出てきていたが、
芽菜、と、呼ばれるものの漬物かもしれぬ。)
調べてみると、この料理は、お椀に豚バラを並べ、
ここに漬物の具材を調味料とともに詰め、長時間蒸す、
らしい。
漬物の味やらが、豚肉にも移り、それがポイントの料理、
の、よう。
しかし、正直のところ私には今一つ、ピンとこなかった。
結局のところ、この漬物の味に慣れていない、ということ
なのであろう。
野菜ときのこの炒め物。
野菜は、小松菜、きのこはきくらげと、白いものは、
よくわからなかった。
味は?
二年前であったか、香港にいった。
この時に、散々書いたのだが、
どうも、香港も含め、中国の人、料理人は、
いわゆる化学調味料を多用する。
それがあたり前で、その方が、上等、と考えられている。
まあ、この野菜炒め、その味、なのである。
嗚呼、、。
と、いったところで、長くなった。
つづきは明日。