12月1日(水)夕
18時過ぎ。
新宿で得意先終了。
微熱がある。
今年は、本当によく、風邪を引く。
なにか、さっと、食べて帰ろう。
路麺ではないが、立ち喰そば。
永坂更科布屋太兵衛は、麻布永坂に寛政年間から店を構える
そば屋の老舗である。
この、立ち喰い、がある。
場所を文章で説明するのは、かなり難しいところにある。
位置は、地下鉄丸の内線、
新宿駅の西口側の改札の、上あたりであろうか。
改札の階よりは、一階上の階になる、メトロ食堂街、にある。
座って食べるところもあるのだが、その脇に、立ち喰いコーナーがある。
立ち喰いだが、看板であろう、少し高い。
ここの、肉天、というのが、うまい。
温かいものも、冷たいものも、あるのだが、
筆者は、この、温かいそばが、気に入っている。
新宿駅あたりで、ちょっと小腹すくと、必ず、寄ってしまう。
脂身のある角切りの豚バラ肉と、ねぎのかき揚である。
立ち喰いとは言え、老舗そば屋の天ぷらで、
豚肉、それも、脂身のある肉を入れたかき揚、というのは
珍しい。
それ以上に、豚バラ肉のかき揚自体、あまり見たことがない。
どうして、こんなメニューができたのか。
誰かが、「賄(まかな)い」のメニューだったのでは?、と
言っていた。あるいは、そうかも知れない。
かき揚自体は、固めの衣で、ぶ厚い。
そして、つゆが染みて、柔らかくなった衣と
脂身がなんとも言えず、うまい。
うまいので、他の立ち喰そばでも、やってもらいたいほど、
好きである。
肉天そば、B級であるが、なかなか秀逸なメニューである。
※皆様も風邪には、ご注意を。喉に来ますね。