浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)
断腸亭料理日記本店
 

永坂更科布屋太兵衛・立ち喰い・新宿西口メトロ食堂街

6月12日(金)昼


さて、今日は午後、神奈川県の秦野の得意先へ。
小田急線、で、ある。


1:20の急行に乗ればよさそうなので、昼飯は、、、
新宿駅で、となった。


なににしようか。
新宿というのは、なん度か書いているが、高校の頃は
通学路として、また、会社に入ってからも、結婚して住んだのが
明大前であったり、また、名古屋に転勤するまで、
担当していた得意先が新宿にあったような関係もあり、
呑んだり食べたり、高校時代から20年程度は、
歩きまわっていたところ。


しかし、ここ10年ほどは、ほとんど縁がなくなってしまった。
仕事の関係もそうであるし、浅草に住んでいると、わざわざ
くるところでもなくなった。


そんなことで、あまり新しいねたもない。


それで、思い出したのが、西口のメトロ食堂街の
永坂更科の立ち喰いの立ち喰い。あそこで、肉天そばを食おうか。
あれは、うまい。


この記事は、2004年。
もう5年も前になる。


そう、この日記を再開した年である。
5年も経っているというのは、自分でも驚き、で、ある。
仕事の環境も内容も随分変わった。
その中で、この日記を書いていること自体は、変わっていないが、
内容は少しずつ変わっている。
年齢も、始めた頃が、41の頃。
それが、もう、46にもならんとしている。
どこへいくのやら、で、ある。


ともあれ。


メトロ食堂街。
2004年の時にも書いているが、この場所を説明するのは
少し難しい。


西口でも東京メトロ丸ノ内線の西口改札の上、
と、いえば、よいだろうか。


あのあたり、隣が小田急デパートで、
どこからが東京メトロなのか、よくわからぬし
階段も交錯しているので、むずかしいが、ともかくも、
丸ノ内線の改札のフロアから、1階上がったところ、にある、
食堂街、で、ある。


12時前、市谷のオフィスを出て、
市ヶ谷駅からJR総武線に乗って、新宿まで。


JRの西口改札を出て、右側へ歩き、適当な階段を上がり、
メトロ食堂街へ。


麻布にある永坂更科布屋太兵衛の出店(でみせ)。
ここは、私は食べたことはないが、立ち喰いとは別に、
座って食べる席もある。
立ち喰いはその席の隣、通路に面して、ある。


先に、自動販売機で、食券を買う。


だいぶ暑いが、やっぱり肉天そば。
もり、の肉天もあるようだが、豚肉の角切りの入ったかき揚げは、
やはり、もり、では、うまくなかろう。
つゆに浸ったのが、うまい、と、いうもの。


680円。
立ち喰いといえども、多少高め、で、ある。


昼時で、狭いカウンターは、お客で一杯。


こういう、老舗の蕎麦やの出店で、立ち喰いも
やっている、というのは珍しい。
多少高めでも、なかなか繁盛しているようである。
若い女性も立って食べている。


ちょうどあいたスペースがあり、そこに立ち、
食券を出す。


温かいのでよろしいですか?


と、お姐さん。


はい、と、いうと、


奥に、いっぱい〜〜〜い。


と、声をかける。


これは、かけを一杯、という意味で、
もりの場合は、いちま〜〜〜い、と、なる。


この、注文を通すのに、語尾を伸ばすのは、
老舗の蕎麦やらしいところであろう。


カウンターの上には、立ち喰いそばや、らしく、
ガラスケースの中に、いろいろな天ぷらが置いてある。


お姐さんは、奥から蕎麦があがると、
天ぷらをのせて、お客に出す。


きたきた。





肉天そば。


かき揚げには、脂身のある、ばら肉かロース肉か、で、あろう。
これの角切りと、ねぎのぶつ切りが入っている。


そばは、永坂更科の看板の白い更科蕎麦、ではない。
色も黒めのそば、で、ある。
(永坂更科本店などにも、白い御膳蕎麦、だけでなく
普通の黒い蕎麦もある。)


むろん、生そば茹で立て、で、あろう。


今時は、チェーンの立ち喰いでも生そば茹で立ては
珍しくもないが、さすがに老舗、粉が違うのか、
そばは、段違いにうまい。


つゆも飲み干す。
うまかった、うまかった。


上着は脱いで、食べ始めたが、
温ったかいそばで、汗だく、で、ある。



ありがとうございま〜〜す。


と、やっぱり、お姐さんは語尾を伸ばす。


予定の電車まで、まだ時間がある。
どこか涼しいところで、冷たいものでも飲もうか。




永坂更科新宿支店
東京都新宿区西新宿1-1-2地下鉄ビルB1
03-3344-0497