浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



路麺よもだそばカレー/天ぷら蔵前いせや/そば元浅草砂場/ソーセージマフィン?

f:id:dancyotei:20210826102456g:plain
若干、前後するものもあるが、まだ休み中、
細かいものを4つ。

3919号

8月14日(土)第一食

御徒町・路麺[よもだそば]・カレー

吉池で真子鰈を買う前に、JRガード下の
路麺[よもだそば]に寄った。

真夏の路麺、立ち喰いそばでは
冷やし、なのだが、ここにはインドカレー
ある。
貴重である。

よもだカレーという名前で、そばつゆが
入っているともいうが、スパイシーで
インドカレーといって一向にさしつかえないと思う。

そばとのセットなどもある。
私など一食まるまるでも多いので、ミニ単品。

これ。

スパイシーではあるが、辛すぎない。
粘度低めのさっぱり。
このあたりが、インドカレーといってよい
ということ。

うまいカレー、で、ある。

よもだそば

台東区上野5丁目27-6
03-6284-2301

天ぷら蔵前[いせや]

8月15日(日)第二食

ご近所。正しい、本寸法の江戸前天ぷら。

もちろん、私も好きだが、今日は内儀(かみ)さんの
希望。
内儀さんは北海道の生まれ育ちだが、なぜか
このぽってりした衣と、甘辛のつゆの天ぷらが、
好きなようである。

今日は天重の上。
もちろん、持ち帰り。
内儀さんがTELで頼み、取りに行く。

包み。

いつもこの体裁だが、今日気が付いた。
なにかというと包み紙の端っこ。

この包装紙、千束の[いせや]が作ったものであったよう。
本家が吉原大門前の土手の[伊勢屋]だが、
これが日本堤
この包装紙を蔵前の店でも使っていたのである。

開けると、こんな感じ。

さいまき海老三匹と、小柱のかき揚げ。

ビールを開けて食べる。
これが、うまい。


台東区蔵前4丁目37-9
03-3866-5870


8月16日(月)第一食

そば・元浅草[砂場]

毎度お馴染み、ごくご近所。
先週金曜が休みで、今週はやっていた。

カレーせいろにしようかとも思ったが
やっぱり、いつものミニかつ丼ともり。

ちょっと久しぶり。
ほんとうに酷暑が続くと、冷たいそば、でも
なくなるのである。

今日も曇りで少し涼しい。

この、下町、浅草らしい甘辛の濃いつゆ。

おそらく変わらないだろう。変わってほしくない。

いつもご馳走様です。

03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1


8月17日(火)第一食

ソーセージマフィン

これ。

内儀(かみ)さんがマフィンを買ってきていた。

正確には、イングリッシュマフィンか。
このちょっと水分のあるパン。好きである。

マックの朝のメニュー、ソーセージマフィン
これも好き。目玉焼きがはさまれたものもあるが、
私はなしがよい。
やっぱり目玉焼き、そう好きではないのである。

スライスチーズを買ってきた。
マフィンを二つに割って、軽くトースト。
焼いたソーセージにチーズをのせてフライパン上で
ふたをし、溶かす。
バターなども塗らず、これらをはさんだだけ。

「ソーセージ」。
マックのソーセージとは違うのか、赤い。
最近ハム売り場で「ソーセージ」という名前で
売られている。
ご存知の方もあるかもしれぬ。
食べた感じはスパムのよう。
円形で大きさはハム。
それを厚く切ったもの。これもソーセージなのか。
どこのものであろうか。やはりアメリカのもの?。

今、家ではかなりの割合で、冷蔵庫に常備している。
フライパンで焼くだけだったり、スパムのように
マヨネーズを塗ったり。
うまいもんである。

?

?

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

牛バラ肉のカレー

f:id:dancyotei:20210825022528g:plain
3918号

8月16日(月)第二食

やっぱり、定期的に、一週間に一度以上は
食べたくなる、カレー。

今日は簡単にルーのカレーを作ろうか。

ルーは常備のジャワカレーだが、
肉はなにがよかろう。

牛。

牛であれば塊。

ハナマサに買いに出る。

カレー用、などと書かれている角切りが
ハナマサ以外にもあるが、これはなんであろうか。
なにの角切りなのか。書いてもらいたいものである。

これは避けて、バラがよいだろう。
牛バラというのは、いわゆるカルビだと思うが
塊、角切りはよく煮込みにする。
脂もあるし、うまい。

オーストラリア産グラスフェッド。
煮込み用、牛バラ角切り。
250g1パック400円ちょい。2パック買おう。

作る。

最初に米を研いで、スイッチオン。

角切りだが、まだ大きいので一口に切る。

にんにく、生姜みじん切り。

玉ねぎは1個、半分は薄いスライス。
もう半分は、大きいスライス。

玉ねぎというのは、煮込むとすぐに溶けてしまうので
大きく切ったものも用意する。

肉から、焼く。

各面、こんがり焦げ目を付ける。

焼けたら皿にあげておく。

残った脂で、にんにくと生姜。

香りを出し、薄くスライスした玉ねぎ投入。

いい色までよく炒めて、大きなものも投入。

軽く炒める。

圧力鍋を用意。
バラの角切りなので、柔らかく煮込みたい。

焼いた肉を入れ、炒めた玉ねぎ、ホールのスパイス。

スパイスは、ローリエクローブ
ルーのカレーでもこの二つをは入れたい。

煮込むと嵩(かさ)は減るので、水は極力減らしたい。
ヒタヒタよりも気持ち多いくらい。

ふたをして点火。
加熱加圧、5分。
消火し、放置調理30分。

圧力鍋の圧は、30分かからずに下がっているようなのだが
それでも放置している間に調理は進んでいるようである。

ふたを開ける。

こんな感じ。

ルーを投入。

レッドペッパーもここで追加。
それから、ガラムマサラも。

水量もテキトウなので、味と粘度をみながら
ルーを追加。

溶かし切って、出来上がり。

盛り付け。
添え物は酒悦の福神漬けとディルピクルス。

カレーの肉にはなにがよいか。
これは、なかなかの問題、で、ある。

鶏であれば骨付き。
ももか、手羽
出汁がよく出る。
だが、食べずらい。ほろほろに煮込む。
ルーのカレーよりも、ちょっと水分の多い
インドカレーがよいかもしれぬ。

豚であれば、バラの角切り。
ちょっと厚めのスライスでもよい。
この場合、ルーでよいが多少ゆるい方が
よいかもしれぬ。
脂がうまい。

牛であれば、今日のバラ角切り。
これも柔らかく煮込むのが原則であろうが、
かなりうまい。
肉を喰っている、という感じがし、よい。
そして、やっぱり、脂。
牛バラの場合、今日のようにルーの方が
よいのではなかろうか。
やったことはないが、インドカレーでは
カレーの方が主張し、牛と喧嘩をしそうである。

ともあれ。
今日は、なかなかよくできた。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

真子鰈のムニエル

f:id:dancyotei:20210824100926g:plain
さて。
引き続き、夏休み中。

3917号

8月14日(土)第二食

さて、なにを食べよう。
なかなか、思い浮かばない。

こんな時には、、、、とりあえず、吉池に
行ってみる、か。
夏休みなので、一応、豊洲の休場日を確認。
この土日、月までは休みのよう。
昨日はやっていたので、今日はものはあるだろう。

午後、自転車できてみる。

お!。
新いかが、出ている。

新いかというのは、東京でいう、すみいか
(甲いか)の子供。
江戸前の鮨やでは、この時期珍重される。
あまく極上に柔らかい。

すみいかというのは、初夏に産卵して今頃には
5cm程度に成長する。

もちろん、にぎりの鮨。
が、、、もう少し、待とうか。
ごく小さいので、手間ということもある。

それから?。

真子鰈がまたあった。
最近、私の定番になりつつあるが、またムニエルに
しようか。
慣れて、もうほぼ調理には問題はなくなっているだろう。
なにより、うまい。今まで、鰈といえば煮魚か刺身ぐらい
しか食べていなかったのは、まったくの損失であった。

青森産、一匹500円ほど。

パセリが必須。
パセリも買って、帰宅。

これ。

出すとこんな感じ。

頭を落とし、腹を出す。

流しの洗い桶に俎板をのせ、
水をちょろちょろ出しながら鱗を取る。

鱗が取れた。

二枚。

塩を両面すり込む。

強力粉をまぶす。

手をよくふいて、まぶす。
これ、前回やっと気が付いた。

濡れた手で触ると、そこの粉が取れてしまう。
いつもこれをやってしまっていたのである。

指紋なのだが、取れてしまうとそこの
焼き上がりが違ってきてしまう。
できれば、きれいに焼き上げたい。

フライパンにたっぷりオリーブオイル。

この大きさのものを二枚焼くのは
ギリギリの大きさである。
だが、なんとか間に合いそう。

中火。
いつも書いている通り、大きなスプーンで
油をかけながら。

油をかけると表面も固まってくる。

いつもは塩味のみ、なのだが、
今日は焦がしバターをかけてみよう。
同時進行で、小さなフライパンを出し、バター。
http://www.dancyotei.com/2021/aug/butter1.jpg

中火で熱する。
大きな泡が小さくなるまで。

鰈の方、いい色になってきたら、ひっくり返す。

ぎりぎりの大きさなので、四苦八苦。

バター。

こんなものでよいのか。

鰈の焼き上がり。
指で押してみて、ちょっとかたい感じ。
串を刺さなくても、これでわかるように
なってきたようである。

油を切って皿にのせ、パセリみじん切りを
まぶす。
焦がしバターをかける。

ビールを開けて、ナイフフォークで切る。

よく火は通っている。
もう問題はなかろう。

焦がしバターはどうであろうか。
内儀(かみ)さんはよい、というが、
ちょっと量が多かったのか、気持ち
くどいように感じる。

ほんとうに、塩のみで十分なのかもしれない。
鰈の身のうまさが実によくわかる。

日本の魚の鮮度であれば、ということか。
どうであろうか。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

ジンギスカン

f:id:dancyotei:20210823105131g:plain
さて。
まだ、夏休み中。

3917号

8月13日(金)第二食

内儀(かみ)さんが、ラム肉を買ってきた。
ジンギスカンにしようという。

最近、羊肉がブームであるという。

ヘルシー?。
身体にいいという。
ほんとうであろうか。
ラムでもマトンでもけっこう脂がある。

ちょっと調べてみると、

・脂身も含めても、牛肉よりもローカロリー。
・また、その脂も不飽和脂肪酸が多い。
必須アミノ酸がバランスよく含まれている。
ビタミンB1ビタミンB2、ビタミンEが多く含まれている。
・脂肪燃焼作用があるというL-カルニチンが含まれている。

こんなことが挙げられている。
わからぬが、そんなことらしい。

が、しかし、内儀さんが羊肉が好きなのは、
そういうことではない。
北海道生まれ育ちだから。
北海道出身の人は、ほぼ100%羊肉が好きである。
ラムでなくて、においの強いマトンでも。
いや、あのにおいが食べたくなる、と。

どうも、定期的に食べたくなる肉のようである。

その理由は、子供の頃から、ジンギスカン
食べていたから。

なぜ北海道で羊肉がよく食べられていたのかといえば、
安かったから、という。
また、よく育てられていたということも
あったのであろう。

そのちょっとにおいのある羊肉を食べるために
考えられたのが、甘辛のたれで野菜とともに、
あのジンギスカン鍋で焼いて食べる、ジンギスカン

そうそう、独特な味ではないと思うのだが、
せっかくジンギスカンにするのであれば、
こちらのエバラ焼肉のたれではなく、
道産のジンギスカン専用のたれがよいだろう。

ネットで探せばむろんあるのだが、
今日には間に合わない。

そこで、思いついたのは、ハナマサ
肉やなので、たれ類も比較的充実している。
もしかすると、あるかもしれぬ。

きてみると、案の定、あった。

北海道のジンギスカンのたれといえば、
昔からあるのは、二社なのであろう。

「ソラチ」と「ベル」。

ベルがあった。

これ。

ソラチは芦別市、ベルは札幌市。

なぜか、ジンギスカンは成吉思汗と漢字。
今はあまり見なくなったが、以前は漢字で書いていた
ことを思い出す。それだけ北海道の成吉思汗は
歴史があるということになろうか。
ちなみにベル食品の創業は昭和22年(1947年)とのこと。

肉はこれ。

ニュージーランド産。
ラム。

今、マトンというのは、あまり見かけなくなった。

ちょっと厚めのスライス。

内儀さんはたれを掛けながら焼けばよい
と考えていたようだが、一応先に漬けておこう。

一緒に焼くのはもやしとピーマン、玉ねぎ。
こんなものであろう。

あの、ジンギスカンの帽子から、ともいう
ジンギスカン鍋などないので、ホットプレート。

肉。

一緒に焼くだけ。

ビールを開けて、食べる。

味は?。

うーん、こんな感じであったか。
北海道でもなん度もジンギスカンは食べたことが
あった。
ソラチなのか、ベルなのかはわからぬ。
区別もできないが。

が、今日のベルのものは、うまいことはうまいのだが、
特に、あー、この味、という特別な印象はない。

羊肉の脂身からは脂がよく出る。
たれと脂と、野菜を一緒に炒める。
ジンギスカン鍋だと、上に肉を並べ、下に野菜を置く。
落ちてくる脂とたれで野菜を焼く。
これがジンギスカンの肝。

たれも足しながら、焼く。

特に難しいこともなく、肉、野菜を焼いて、食べる。

うまかった。
だが、こんなものであったか。

部屋でエアコンを掛けて換気扇も回さずやっていたので、
しばらくにおいが、、、。

この、残ったにおいが、うまそう。

あー、これであったのか?!。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

うなぎ駒形前川

f:id:dancyotei:20210822131432g:plain
3916号

夏休みをいただいたが、今日から再開。

世の中の夏休みは、もう一週前であったのか。
まあ、私などは毎日が休みなので、休んでも
休まなくても似たようなものなのだが、
それでもリズムを付けたくなる。

休みの間は、西日本の大雨、こちらもずっと
雨であった。そのまま、秋になるのかと思うと
予報通りまた、暑さが帰ってきた。
パラリンピックが始まるが、コロナの拡大は
さらに止まっていない。
身を慎み、通りすぎるまでもう少し辛抱しなくては
いけない。
この一週間もそうであったが、もうずっと夜、
外で食べるのを控えている。
まあ、仕方あるまい。
ノンアルで食べても、やはりおもしろくないし、
リスクは避けるべきであろう。
仕事を辞めてから、ほぼ人と会わない日々が始まったが、
これは不思議と、まったく苦ではない。
コロナの世になってもそれが、継続しているだけ
なので、まあ、なんということもないのだが。

ともあれ、こんな時期、他愛もない文章だが、
引き続き、お付き合いいただければ幸いである。

ということで休み中、食べたもの。

うなぎ駒形前川・持ち帰り

8月12日(木)第二食

西日本の雨、こちらも一日曇り。
だがやっぱり、そこそこ暑い。

うなぎでも、食べるか。

うなぎというのは、東京人にとってはやはり、
特別な食べ物、で、ある。

江戸落語にもたくさん出てくる。
「素人鰻」「鰻の幇間」はうなぎやそのものが
噺の舞台。「子別れ」は大切なクライマックスがうなぎや。
「包丁」も最初の打ち合わせの舞台がうなぎや。
江戸からのご馳走。
名古屋など中部、関西、四国、九州でも名物として
食べられているが、江戸・東京の伝統食といってよい
だろう。

背開きにして、蒸す。
中部や西日本とは違う調理法。

その昔は、開かず串に刺して焼き、山椒味噌を塗って
屋台で売るものであったという。
串に刺した姿が植物の蒲(がま)の穂に似ているの、
蒲焼と呼ばれるようになったよう。
だが、これは脂が多く労働者の食べるものであったよう。

これが江戸では、流山、銚子などで生まれた
濃口しょうゆによって、今の開いて蒸した蒲焼に
なった。

今の蒲焼はほぼ養殖である。
養殖が始まったのは、明治初期、東京深川からという。

それ以前というのはもちろん、皆天然で、現代と比べると
高騰したとはいえ、感覚的にはもっと高価な食べ物であったと
思われる。
うまいが、高価で特別な食い物。
だが、いや、だからこそ庶民でもたまの贅沢として、
愛されてきた。
だから、落語にも多く登場する。

地元浅草にも江戸創業のうなぎやが多数ある。

やはり、特別な幸せを与えてくれる食い物である。

ご近所、小島町[やしま]も夏休み。
そこで、駒形[前川]の持ち帰り

にしよう。
やっぱり、店で食べたいが致し方ない。

TELをして、うな重、白焼きを、
夕方取りに行く旨、予約。

白焼きには、生わさびがほしい。
切れているので、購入。

今日は、買い物も手配も内儀(かみ)さん。

夜。

包み。

紙の紐が、歌舞伎の定式幕の三色。

白焼き。

わさびもおろした。

白焼きというのは、贅沢かつ、乙なものである。

他の地方は知らぬが、浅草に限らず東京のそこそこ以上の
うなぎやで食べれば、白焼きは格別にうまい。
だめなのは生ぐさいもの。
たれがないので、こうなりやすかろう。
むろん、こういうことは、一切ない。
あまり出ないところでは、白焼きの調理法に熟達していない
のかもしれぬ。

白焼きをわさびしょうゆで食べるのがうまい、
というのは、随分前だが、東京生まれの会社の先輩が
言っていた。
いつ頃からなのであろうか。
東京でうなぎ白焼きが、こういうポジションになったのは。
やはり以前は、東京のいわゆる“ご通家(つうか)”が
食べる、知る人ぞ知るものであったのだと思われるが。

うな重弁当。

奈良漬け付き。

うなぎ蒲焼には奈良漬けが付きもの。
子供の頃、味が濃く奈良漬け自体あまり好きなものではなく、
うなぎに付いている意味もよくわからなかった。
さっぱりする、などと説明されるが、濃い蒲焼のたれに
味の濃い奈良漬けというのは、さっぱりする、とも
思われない。
東京ではそう古い習慣ではないのではなかろうか。
落語のうなぎやに出てくるのは、奈良漬けよりも
お新香の方が多いように思う。
だが、最近になって、濃いものに濃いものだが、
この組み合わせに慣れてきた。やっぱり一緒にあれば
愉しい、と。

ともあれ、うな重、うまかった。

ご馳走様でした。
店で食べられる日をたのしみに待とう。


前川

台東区駒形2-1-29
03-3841-6314

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

赤坂四川飯店・陳麻婆豆腐

f:id:dancyotei:20210812092342g:plain
3915号

8月10日(火)第一食

ワクチン職域接種の二回目。

TABICAさんのご厚意で打たせていただいた。
これで、まあ、一安心といったところか。

今、これを書いているリアルタイムで8/11、13時、
37.1~2℃程度の微熱でだるい。腕も痛い。
ロキソニンを飲んでいる。
1回目よりも多少きついがまあ、こんなもの、なのであろう。
様子を見るしかなかろう。

この接種場所が一度目と同じ場所なのだが、
隣のビルに、赤坂四川飯店が入っていたことに
気が付いた。
14時からの接種予定で、少し早く行って、
食べようと考えた。

赤坂四川飯店といえば、言わずと知れた、
日本の四川料理の草分け、陳建民氏が開いた店。
その本店。

息子さんのご存知、建一氏に引き継がれ、
さらに今は三代目建太郎氏が社長。
建太郎氏がメディアにも登場するように
なっている。

一度、この本店にきたことがあったはずなのだが、
場所など、すっかり忘れていた。

住所は平河町、最寄り駅は地下鉄永田町・赤坂見附

青山通り三宅坂の北側。
都道府県会館砂防会館、昔プリンスホテルがあったか、
今はガーデンテラス紀尾井町。その西はニューオータニ。
南側は自民党本部、衆議院議長公邸。
坂を下りると、赤坂見附交差点。

場所柄、有名店老舗の出店も多い。
ふぐで有名な、下関春帆楼東京店、
うなぎ池之端伊豆榮の永田町店、ガーデンテラスには
人形町今半も入っている。

12時半すぎ、エレベーターで上がり、店に入る。

ほぼ満席。
エイティングスペースの椅子に掛けて待つ。

正面になにやら額が掛かっている。

陳建民氏のどうも、勲章のよう。

賞状のような部分の中央に大きな、天皇御璽の赤い印。
左側に勲章本体。
ほう、勲章というものを初めて見たが、こんなもの
なのか。
調べても建民氏がなにを取られたのかはわからなかったが、
流石である。
やはり、日本の四川料理のまさに草分け。

ややあって、テーブルに案内される。

ここのウエイター氏、ウエイトレス氏、
実に、きめの細かいサービスをされている。

一流ホテル並み、いやそれ以上かもしれない。

奥の大きな丸テーブル。
アクリル板で仕切られ、もう一人の一人客と
シェアするよう。

ランチのコース、6000円也から、料理二品の2900円の
セット、麺類、点心類のアラカルトももちろんある。

だが、やっぱりここは陳麻婆豆腐の定食にしよう。
1500円也。

やっぱりここへきたら日本四川料理元祖の
麻婆豆腐を食べなければいけなかろう。

すぐにきた。

スープと搾菜とご飯。

見ると、前に座ったお姉様は麻婆豆腐ともう一品、
牛肉の冷製との二品セット、2900円のよう。
なるほど、こういうこともできたのか。

麻婆豆腐アップ。

スープはえのきの入った濃厚だが上品なもの。

そして、本家陳麻婆豆腐
有名なものなので、食べられた方も多いかもしれない。

また、陳麻婆豆腐という名前を冠した麻婆豆腐は、
それこそチェーンにもなっているのか、たくさんある。

味は、多少辛めだが、辛さも、花椒の痺れも
かなり抑えめ。
豆腐はかなり堅めの、木綿のよう。

ベースの味は、甘辛濃いめ。
水気というのか、スープ感は少なく、ドロッと
した感じ。

ある意味、この味が日本の麻婆豆腐のスタンダード
といってよいのであろう。
バランスが取れている。中国四川省にこの味の
麻婆豆腐があるのかは、別の問題であろうが。

ただ、やはり、これが自分の理想なのか、
と、聞かれればやはりそうではない。

おもしろいもの、で、ある。

辛さや痺れはもう少しあってもよいが、
甘辛はもう少し抑えめ、スープ感があっても
よいか。

結局、自分で作るのはそこを目指している
ということになる。

ともあれ。

ここ、麻婆豆腐はやっぱり食べたいが、
麺だったり点心だったり、チャーハンも
食べてもよいかもしれない。

麻婆豆腐ともう一品、定番中華。
おそらく、定番中華もうまいはず。

ご馳走様でした。


P.S.
ワクチン接種をしていただいた、お医者さん、
看護師さん、そして、開催、運営されていた
関係の皆様、篤く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

ドクター、ナースの皆様は尋常ではない日々が
長く続いており、まだまだ終わりが見えないかもしれません。
私達は、これ以上ご迷惑を掛けぬよう生活をすること
くらいしかできませんが、皆様のご尽力に深い敬意と
感謝を申し上げます。ありがとうございます。
くれぐれもご自愛くださるようお願い申し上げます。

P.S.2
その後、体調は、8/12、朝には無事、
平常に戻っていました。


赤坂四川飯店


千代田区平河町2-5-5 全国旅館会館5F・6F
03-3263-9371

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

煮穴子丼蝦蛄付き

f:id:dancyotei:20210811095602g:plain
3914号

8月9日(月)第二食

夜中、なにか、ちょいっと、食べたくなり
冷凍庫を開けた。

お!。
いかのえんぺらがあった。

ゆでて、甘いたれをかけて食おうか。

甘いたれ。
毎度書いているが、鮨やでいう、ツメといもの。

ご存知、穴子の煮汁を煮詰めたもの。

瓶に入れて、保存してある。

冷蔵庫から瓶を出して、レンジで、、、
と、出して、ふたを開けようとふたをひねると、、、、

バリ~~~~ン!

瓶が割れた。

手は血だらけ、台所の床中にたれとガラスの破片が、、、、

夜中の大惨事!、で、ある。

手指、足を洗う。
ガラスの傷というのは、深い。
血が止まらない、、、、、
ティッシュで押さえて、その後バンドエイド。

その後、ガラスとたれの掃除。
ベトベトのたれは、なかなか取れない。

たいへんなことになってしまった。

瓶は、レンジにも掛けるし、まあ、経年劣化、
であったのだろう。

なんとか掃除は終了。

掃除は終わったがショックなのは、
長年使ってきたたれがなくなってしまったこと。
嗚呼。

と、いうことで、穴子を煮なきゃ。

穴子を買ってきたのは、8/8。
二本。

が、この日は粒マスタードステーキの二日目。
それで、一度凍らせておいた。

まあ、結局翌8/9煮ることになったので、
凍らせなくともよかったのだが。

この日、一度出たついでに吉池に寄った。
蝦蛄に目が留まり、煮穴子と一緒に赤酢の酢飯で
丼にしようと考えた。
蝦蛄にもむろん、甘いたれをかける。

解凍。

小さなものだが、二枚で800円。

やっぱり対馬産である。

塩でもみ洗い。

今日は、先に下ゆでをしようと考えた。
前回、塩でよくもみ洗いしたにも関わらず、
生ぐささが残ってしまった。
下ゆではプロでもする人としない人とあるように
思う。

一度、もみ洗いをすると、ぬめりはほとんど
なくなっている。
なんであろうか、これは。
一度冷凍をした効果であろうか。

ともあれ、下ゆで。

洗う。

めりもにおいもなく、問題はなさそう。

ここからはいつも通り。
圧力鍋で、薄い甘辛で煮る。

柔らかくなっても取りやすいよう、ざるにのせて。

煮えた、ざるのまま取り出す。

煮汁は砂糖としょうゆ、酒を加え、
フライパンで煮詰める。

蝦蛄。

愛知県産、ボイル蝦蛄。

煮汁が煮詰まってきた。

赤酢の酢飯は、冷凍庫に凍っている。
レンジで2分半。

丼に入れ、もみ海苔を敷き、その上に穴子と蝦蛄。
出来上がった甘いたれをかけ回す。
上からきざみ海苔。

上と下、海苔を使い分けたのは、前回からの反省。

赤酢の酢飯に、甘辛のたれ。
この組み合わせは、黄金の相性ではなかろうか。
まさに、江戸前鮨が生み出したもの。

穴子も柔らかく煮えたし、蝦蛄もうまい。

蝦蛄はなぜか、今日、吉池には活の(生きている)もの、
生きていないが生のものと買ってきたボイルと、三種類も
あった。
まあ旬ということか。
生や生きているものは以前に買ってみたことがあるが
意外に難しい。海老、蟹の類はたまにあるが、ゆでると
身がなくなってしまう。当たり外れ、なのであろう。
やっぱり、ボイルものが安全、で、ある。

ともあれ。
甘辛のたれも復活。

最近、財布をなくし、免許証、クレジットカードの
再発行をするはめになった。

トラブルは、続くもの、で、ある。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。