浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



松喜のハンバーガーミート

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3873号

6月7日(月)第二食

今日も浅草。

日も出て、さらに気温もあがっている。
最高気温は27℃、とのこと。

ただまだ、湿度は低め。自転車で走っていれば、
気持ちはよい。

が、止まると、マスクがどうしても蒸し暑い。
まあ、耐えるしかあるまい。

ともあれ。

牛肉の雷門[松喜]。
最近、前を通ると、必ずのぞいてしまう。

魚やではないので、そう品揃えが変わるわけでは
ないし、また、都度買うわけではないが。

今日は、ステーキ肉ではなく、ハンバーガーミート
と書かれている、挽肉。
前から気になっていたのである。

ハンバーグミートではなく、ハンバーガーミートと
してある。なんであろうか。

ここは牛肉専門店ではあるが、豚肉も置いている。

ハンバーグ用の味の付いた合挽肉?。

試しに買ってみようか。
たっぷり、300g。
値段は、そうはしなかったと思うが、忘れた。

ハンバーガーであれば、甘辛の照り焼きソースを
かけてもよいかもしれぬ。

レタスを半分西友で買う。

ちょっと、モスバーガーのテリヤキハンバーグの
頭があった。そのままマヨネーズ、でも
いいだろう。

ちょっと、ジャンクだが、こんなのも
よいだろう。

帰宅。

まずは、半分のレタスは、そのまま水に
浸しておく。

[松喜]の包み。

開けるとこんな感じ。

300gはなかなかの量。

このままハンバーグに成形。

例の、手のひらから手のひらへキャッチボールをし
空気を抜く。
これ、セオリーになっているが、理由が今一つ、
わかっていなかった。
やっぱりダテではない。
焼いている途中に崩れてくるのを防ぐことが
できるようである。
なるほど必須。

ここから、焼く。

のであるが、冷蔵庫の野菜室にアスパラがあった。
これも一緒に焼いてみよう。
洗って切る。

ハンバーグとともにフライパンへ。
太い方から。

中火から弱火でじっくり焼く。
アスパラも時間差で細い方も加えて焼く。

裏もフライ返しで上げて、様子を見る。

あ、ちょっと焦げ、、
ひっくり返す。

アスパラはもうよさそうなので、先にあげておく。

まあ、このくらいであれば、よいか。
ふたをして、蒸らし焼き。

弱火で火を入れ、中火に上げて、焦げ目を付ける。

その間に、鉄の皿を加熱し、スタンバイ。
レタスも水を切って、皿へ。

一応、最後に金串を刺して中の温度を確認。

OK、いいかな。

盛り付け。

味がわからないので、とりあえず、そのまま
食べてみよう。

お膳へ。

ビールを開けて、切る。

ほんの少し、赤味がある。
なかなかよい焼き上がりではなかろうか。

食べる。

やはり、味はちゃんとついている。

玉ねぎが入っているのか、入っているとしても
ほぼわからない大きさなのであろう。
肉だけかもしれぬ。

香辛料だったり、なにか突出した味があるのではなく、
なかなかまとまった味。うまい、のではなかろうか。
ソースはいらない。
300gは大きいのだが、意外に、ペロッと食べてしまった。

しかし、ハンバーグではなく、
ハンバーガー”ミートとはなんであろうか。
これをハンバーガーにする、ということか。
ともあれ、十分に満足、で、ある。

 


雷門・松喜

台東区雷門2-17-8
03-3841-4129

 

 

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鯛兜煮

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3872号

6月6日(日)第二食

さて、日曜日。

曇りだが、気温は高い。
もう完全に半袖。

今日は、浅草、ロックスの西友に寄る。

特に目当てがあったわけではない。

だが、目指すは魚売り場。
なにか目ぼしいものはないか、な?。

鯛のあら、頭に目が留まる。

兜煮にでもしようか。

であれば、牛蒡、で、ある。

鯛の兜煮にはつきもの。
一緒に煮る。

帰宅。

鯛はこんな感じ。

もちろん養殖。
半割が三つ入っていた。

鱗までは取っていない。
取らねば。

流しの洗い桶ににまな板を置いてちょろちょろ
水を出しながら、小さな出刃で鱗を取る。
鯛の鱗というのは、しっかり、重厚というのか、
みっしりと付いている。
細かいものも含めて全部取らなければいけないが
なかなかたいへん。
全部取り切れない。

あらかた取るが、テキトウなところでギブアップ。

裏側はきれいになっているので、
これは、霜降り洗いはしなくてもよいか。

牛蒡は軽く洗って、切る。

鯛の頭と一緒に煮ると、先に鯛が煮えてしまう。
牛蒡は下茹でをした方がよいだろう。

圧力鍋。

2~3分圧をかけて、放置調理。
こんなもので、やわらかくなるであろう。

圧が下がっているのを確認して、ふたを開ける。

柔らかくなっている。

最近、牛蒡は、アクが出ないのか。
きれいなものである。

フライパンに鯛の頭、はらす、牛蒡を置く。

しょうゆ、酒、砂糖、水は少し。
濃い煮汁。

煮立てて、

一応、味見。

よいかな。

アルミホイルでふた。

弱火に落とし、タイマーで計って、8分。

あ!。
生姜、、、。

いや、待て、実山椒。

タイマーと火を止める。

実山椒というのは、青い山椒である。
今、季節であったろうか。
京都など関西では特に珍しいものではない。
じゃこと煮たちりめん山椒は定番である。

東京ではまず出回らない。
もう二年以上たつか、見つけて、ゆでて
冷凍をしておいた。
そうたくさん使うものではないので。

時間は経っているが問題なかろう。
これ、入れてみようか。
よいかもしれない。

実山椒は香りが強いのでほんの少しでよいだろう。

フライパンの鯛へ。

再び、アルミホイルをして、煮る。

タイマーが鳴る。
火も止める。

煮えた。

牛蒡とともに、皿へ。

鯛の兜煮。

ビールを開けて、食べる。

おお、なかなかよく煮えている。
濃い味付けもちょうどよい。

実山椒、これもよかった。
ほんの少し入るだけで、よい香りが加わり、
また、ちょいと乙、ではないか。

ただ、、、問題は、鱗。
テキトウにやめたので、細かいものだけでなく
ちょっと大きなものも残ってしまった。

が、まあ、それをのぞけば、かなりよかった
のではなかろうか。
男の料理、こんなものでよろしかろう。

 

 

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インドカレー その2

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3871号

引き続き、インドカレー

玉ねぎ、生姜、にんにく、みじん切りを一日凍らせ、
レンジ加熱、20分ほど。

フライパンに移し、油を加え、仕上げの炒め。

もう、ほぼよいだろう。

狐色、というのではなく、緑がかっている。
凍らせた影響であろうが、なぜであろうか。
なんらかの化学変化が起きているのであろう。

潰したパウダーを投入。

このままでは混ざらないので、大さじ1ほど、水を加え、
練りながら、混ぜる。よく合わせるのが大切。

既にパウダーになっているスパイス、
ターメリック大さじ1、レッドペッパー大さじ1では
辛すぎる、6~7分目ほど。

さらに、市販のカレー粉、S&B赤缶。
それから、S&Bのガラムマサラ
どちらも合わせ済のスパイスミックス。

OK、混ざった。

ホールのまま入れるスパイス。

ご存知のローリエ、なのだが、英語ではベイリーブ。
インド料理なので、英語がよいか。
それから、シナモン、クローブ

油を足して、炒める。

手羽

手羽はガス台のココット機能で焼こう。
フライパンではなかなか火が通らない。
こういうときにも、この機能は便利である。

10分にセット。

タイ米

二合量る。

ジャスミンライス、などと言われるが、
別段、ジャスミンの香りがするわけではない。
穀物の香ばしさである。
これが他の米に比べてかなり強い。

タイ米は研がないどころか、洗わない。
香りも流してしまう。
炊くのではなく、蒸す方が一般的かもしれぬ。
そう。
日本では、時間が経つと、古米などといって、
品質は落ちるというが、あちらでは古い方が
上級品質と聞いたような気がする。

水加減だけして、炊飯器のスイッチオン。

手羽が焼けた。

鍋に、先ほどのフライパンの玉ねぎにスパイスを
合わせたルーすべて。
水、手羽も入れる。

水の量は、目分量。
三~四人前といったところか。

トマト缶を入れ煮立てる。

カットものも、一缶の半分。
コンソメも一つ。

煮込み用のスパイス、というのか、ハーブ。

カリスメティー、あるいはフェネグリークリーフ
これは英語。
豆の葉っぱである。
香りがよい。

フェネグリークリーフももう最後だ。
買っておかねば。

これで、弱火で煮込む。

ここまで、塩は入れていない。
味見もしていない。
これは、最後。

20分ほど。

ここで塩を入れて、味見。
OK。

そろそろ出来上がりであるが、カレーリーフ
ここで入れてみる。
どうも、飛んでしまうからか、
香りがあまりしないのである。

ちょっと、多めに入れてみる。
軽く煮込んで、出来上がり。

タイ米も炊けた。

パラッパラ。

皿に盛る。付け合わせは、ピクルス。

黒緑色のものがカレーリーフ

うーん。
カレーリーフというのは、なんであろうか。
もう一つ、香りもしない。
スパイスカレーの世界を変えたという人もいるが、
まったくピンとこない。
なにか間違っているのかもしれぬ。

だが、これをのぞくと、かなり、うまいカレーができた。

今まで使っていなかったマスタード
これがなかなかよい働きをしているようである。
酸味があり、また、なんだか、コクが出ている
ような、、気のせいかもしれぬが。

ともあれ。
今日は、カレーリーフ以外は成功。

 

 

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インドカレー その1

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3870号

6月5日(土)~

土曜日、深夜。

インドカレー、なのか、スパイスカレー、
なのか。
まあ、呼び名はどちらでもよいのだが、
即席のルーのカレーではない、カレーを作ろうと
深夜に思い立った。

暑くなってくると、やっぱりスパイスのカレー
で、ある。

1月に牡蠣のカレーを作った。

ちょっと久しぶりかもしれぬ。

牡蠣のカレーでは、南インドで一般的なレシピ
なのであろうか、マスタードタマリンドなどを
入れた。
それから、去年、最近流行っているカレーリーフ
手に入れて使ってみている。
まあ、まだもう一つポイントはわからない、
のであるが。

だが、今回は、基本はいつも通りの私のインドカレー
にしてみよう。

食べるのは明日の夜、なのだが、仕込み。

玉ねぎみじん切りを冷凍する、という技を
今回もやろう。

生姜、にんにくも一緒に。

荒く切って、みじん切り器、ブンブンチョッパー。

少量の場合は、包丁で切った方が逆に手間がかからないが
玉ねぎ1個ともなれば、ブンブンが便利。

なん回かにわけて、みじん切り終了。

ビニール袋に入れて、

翌日まで、冷凍庫へ。

肉は、鶏にしようか。
鶏であれば、やっぱり骨付きがうまい。
もももいいが、一本というわけにはいかない。
二三本入れると、大量にできてしまう。
手羽であろう。
手羽を1パック。

もう一つ、今回は、インディカ米を使おうと
考えた。

タイの香り米が有名だが、その名の通り、
よい香りで、スパイスのカレーには、うまい。

タイ米

これも、ハナマサ
5kgなので、食べ切るのに時間がかかりそう。

夕方、調理開始。
冷凍した、玉ねぎみじん切り。

しっかり凍っている。

皿に出して、少し、サラダ油をまぶしてレンジへ。

ひとまず、700wで10分。

この間に、スパイスをパウダーにする。
小さなあたり鉢。飛び散るので、新聞紙を敷いて。

まず、マスタード

今まで使っていなかったが、使ってみようか。

潰すとこんな感じ。

あとは、今まで使っているもの。

コリアンダー

正確にいうと、コリアンダーシード。
コリアンダーパクチー、の実、で、ある。

玉ねぎ、5分たって様子をみる。
凍っていたので、溶けたところ。
混ぜて、再度レンジへ。

再び、スパイス潰し。
クミン。

広い意味で、カレー類には必ず入れる、定番
スパイスといってよいだろう。
また、モロッコで食べたが、羊肉によく合わせる
スパイス、でもあろう。

玉ねぎ、10分終了。

まだまだ。
もう10分にセット。

これは、ガルダモン。

かぼちゃの種のようだが、生姜類の実らしい。
殻から出して、潰す。

玉ねぎ、もう5分。
大分水分が抜けたが、もう少し。

最後は、フェンネル

スパイスのパウダー化、終了。

玉ねぎ。

おっと、ちょっと焦げ始めていた。
終了。

フライパンへ。

油を足して、炒める。

 

つづく

 

 

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路麺よもだそば御徒町店/そば元浅草砂場/路麺仲御徒町かめや

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3869号

さて、今日は三本。それも、、みんなそば。

6月3日(木)第一食

路麺[よもだそば]御徒町

天気もよく、気温も上がっている。

冷たいそば。
御徒町駅のガード下、[よもだそば]に
してみようか。

インドカレーのある路麺。

以前、日本橋の店には通りかかれば入る程度。
身近にできていろんなメニューを試してみるか。

冷やしのぶっかけがよいのだが。
店の外の看板には、ぶっかけがあるのだが、
入って、券売機を見るが、見当たらない。
なんであろうか。

しばらく悩んで、、、
調理場のおじさんに聞いてみる。

と、言ってくれれば、なんでもぶっかけにする、
とのこと。なるほど。
じゃ、春菊天の冷やしぶっかけ。

できた。

あ、そうか。
ここの春菊天はこんな感じ。
これをぶっけかにすると、こうなる。

ちょっと食べずらいが、春菊天を割ながら、
そばを、すする。
ちと妙だが、これはこれで、うまい。

やっぱり、冷たいぶっかけは、たぬき(天かす)、
あるいは、おろし、あたりがよいか。

よもだそば

台東区上野5丁目27・6
03-6284-2301

6月4日(金)第一食

そば元浅草[砂場]

昨日から打って変わって、雨で寒い。
それもちょっと強い雨

こんな時には、ご近所、毎度お世話になっている
元浅草[砂場]。

食欲も、もう一つ。
いつものミニかつ丼とそばのセットはちと重い。
先日、カレーせいろを食べたが、温かい
カレー南蛮にしようか。

カレー南蛮。

ここはカレーせいろもうまいが、カレー南蛮もうまい。
特徴は鶏肉ではなく、豚肉。
東京の蕎麦やのカレー南蛮は、伝統的には鶏肉の方が
一般的であったと思う。
カレー南蛮が生まれたのは明治の終わり頃。
元々、蕎麦やでは親子丼を出すので鶏肉があった。
これを使ったということであろう。

だが、豚の方がうまいことは間違いない。
そして、スパイシー。辛みも強めで、なにかは特定
できないが、苦み系のものも強めに感じる。
カレー粉自体も他とは違っているように思う。

ともあれ、ご馳走様でした。
うまかった。

03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1


6月5日(土)第一食

路麺・仲御徒町[かめや]

三日続けて、そば。
やっぱり、食欲がもう一つということではある。

ここ、土日もやっている。
やはり、チェーンということであろう。
ありがたい。

今日は、曇っているが気温が上がった。
冷たいものがよい。
ざるもあるが、やっぱりぶっかけ系がよいが、、
なににするか、決まらずに店に入った。
ここは、自販機ではなく口頭で注文。
貼りだされた品書きを見るが、、、お!、
そうであった、品書きではなく、ポスターが
貼られている「冷やしのまかないそば」。
なぎら健壱先生の写真入り。
ぶっかけ、なのである。

これ、食べてみなければ。

半熟玉子、とろろ、天かす、海苔、ねぎ。
これはよい。
前記の[よもだそば]の例のように、路麺に
一般的な天ぷらとぶっかけはあまり相性はよくない。
これならば!。

ぐるぐる、混ぜて、すする。
とろろでつるつると、入る。
天かすがよい食感。

よいものを見つけた。

ご馳走様でした。
うまかった。


03-3833-1380
台東区台東3-41-4 加藤ビル 1F

 

 

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舌平目のムニエル

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3868号

6月1日(火)第一食

昨年[ル・マンジュ・トゥー]谷昇シェフのレシピで
鰈のムニエルを作った。

ちょっとまた、食べたくなった、のである。

あの時は、大型ではないか、一匹丸ごとであった
あれもよかった。

はたして、同じようなものがあるか。
吉池に向かってみた。

大方、鰈というと、煮付け用の切り身。
子持ちだったりするが、これはムニエルにはもう一つ
であろう。

そこで、見つけたのは、舌平目。
赤いのと黒いのがある。
値段は黒は200円台で、赤は倍以上。

ムニエルといえば、舌平目の代名詞。
これでよかろう。
わからないので、安い方、黒。
安いので二枚。

付け合わせは?。
地下の野菜売り場へ。

なんであろうか、これ?。

10cmほどの小さなズッキーニ。
最近、もろきゅう用の小さなきゅうりも
出ているが、ズッキーニまで。
おもしろいので買ってみよう。
そのまま一緒に焼けばよいだろう。

それから、パセリ。
どうも日本人はピンとこないが、パセリみじん切りは
必須である。
単なる彩ではなく、バターを使うムニエルにはパセリは
切っても切れないものであることが、このところ
少しわかってきた。

帰宅。

ミニズッキーニはこんなもの。

黒舌平目。

正式名称は、クロウシノシタ、というらしい。
まじまじと見ると、あまり気持ちがよい魚
ではない。

鰈、平目の類も鱗がある。
これも細かいが、ちゃんと鱗がある。
流しで水道をちょろちょろ流しながら、鱗取り。
白い反対側も、ちょっと少ないようだが、やはり
鱗はある。これもきれいに取る。

鱗を取ると、ちょっと白っぽくなった。

鰈もそうだったが、頭を落として腹も出す。

舌平目は、腹は小さいが、もちろんある。
(これも子持ちであった。)

二枚。
塩を両面、すり込んでおく。

両面、粉を振る。

谷シェフレシピは、強力粉、で、ある。

パセリみじん切りの用意。

フライパンを熱して、バター。
油はたっぷり必要。バターを足すのはちょっと控えて
代わりに半分はオリーブオイル。
http://www.dancyotei.com/2021/jun/shitabirame_pan.jpg

ミニズッキーニも間に置く。

中火である。
油をスプーンで上に掛けながら、焼く。
アロゼ。
フレンチの技。
表側の、粉を焼き固める、という意味もあり、
ちょっと揚げ焼き、という感じにもなるが、
火の入り方が、違ってくる。

フライ返しで裏を見ながら、、よし、いいかな。
ひっくり返す。

なかなかいい色ではないか。

舌平目は薄い、ということもある。
おそらく、中心部への火の入りもよいのではなかろうか。
ちょっと火を強くし、焦げ目も入れ、焼き上がり。
火をとめて、パセリみじん切りをたっぷり。

舌平目は皿へ。

ズッキーニの方はちょっと火の通りが心配
なので、延長して、焼く。
OK、塩。

出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

切ってみる。

よい感じに火は通っている。

味は?。

ふむふむ、なかなかうまい、ではないか。

まあ、以前の真小鰈のように厚みにあるものが
優るとは思うのだが、十分。
この値段であれば、満足しなければなるまい。

たまには食べたくなる、鰈、平目のムニエル、
で、ある。

 

 

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「蔵前」のこととラーメン蔵前元楽総本店

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気象庁は関東地方の梅雨入りを発表していないが
その通り梅雨のような、そうでないような、
半端な天気が続いている。
皆様、いかがおすごしであろうか。
コロナもオリンピックも予断を許さない状況が
続いている。私のような者は、十分気を付けながら
淡々とした日常を送るにしくはない。
ともあれ。

3867号

5月31日(月)第一食

ラーメン蔵前[元楽]総本店

近くについでがあり、寄ってみた。

その前に今日はまず、先日から、ちょっと宿題であった、
蔵前のこと。少し考えてみたので、書いてみる。
(このあたりのことNHKの講座で一度書いている。)

現代

なにかというと、いつから「蔵前」と言われているのか。

そもそも、前にも書いたが旧幕時代は、幕府の
米蔵で、浅草御蔵という施設があったわけである。

その前町(まえまち)は浅草御蔵の米を金に替え、
旗本に渡す札差が軒を連ねていたわけだが、その一番南に
あったのが、小さな御蔵前片町。森田町など札差の町は
ここから北へ続いていたわけだが、蔵前の町名の元は
御蔵前片町になろう。

一方、今、蔵前というと住居表示は一丁目から四丁目
で範囲は広い。

一丁目は江戸通りの東で、蔵前橋通り以南。
元の御蔵前片町と、浅草御蔵の南端にあたる一角。
いや、それは正確ではない。
御蔵前片町は本来、通りの西側であるが、
蔵前一丁目は通りが境で西側は浅草橋に
入っている。
本来の御蔵前は蔵前ではなくなっている、
という奇妙な状態かもしれぬ。

蔵前二丁目は蔵前橋通りの北、春日通りの南、江戸通りの東。
三丁目は春日通り、国際通りで囲まれた三角形。
四丁目は春日通り、新堀通り蔵前橋通りで囲まれた範囲。

明治の地図を見てみよう。
明治40年である。

浅草御蔵は新政府に接収されて、様々な施設に
なっていったわけである。

一番南が東京工業学校。今の東工大
ここが町名は御蔵前片町。
その北側は広く、元の御蔵が全部浅草南元町という
町名になっている。これは明治になって作られたものだろう。
ここに、厩橋税務署、大蔵省米庫。地図には書かれて
いなかったので加筆したが、専売局第三製造所があった。
専売化された煙草の工場である。ちなみに、どれも大蔵省管轄。
厩橋というのは春日通りでもう少し北だが、こんな南で
厩橋税務署というのははいささかヘンである。
今の浅草税務署の前身。

さらに煙草工場の北側は今の東京電力の前身の一つの
電燈会社の火力発電所である、浅草発電所

(これはその後、北千住へ移り、あのお化け煙突になるのだが。)

これ以外の、主に今の蔵前三、四丁目範囲の小さな町々は、
明治期は、大方、江戸からの町名のまま。
そして、頭にすべて浅草をつけていた。
(当時浅草区の町名には多く浅草を冠していたが。)

現、蔵前一から四丁目になるのは、関東大震災後。

結局ここまでは、蔵前という地名、呼び名は
御蔵前片町にしかなかったのではと考えている。

先の、東京電燈会社の浅草発電所という名前。
このあたりが、蔵前と、明治期既に呼ばれていたのであれば、
浅草ではなく、蔵前発電所といっていたのではなかろうか。
やはりここは蔵前ではなく浅草であった。

蔵前という行政区画上の町名になり、おそらく徐々に
蔵前という名前は定着していった。
その、最も大きな要因は、蔵前国技館ではなかろうか。
蔵前国技館は両国にあった国技館が戦災で焼けて
戦後にできている。今の下水道局施設の場所。
私の子供の頃もまだ、相撲は蔵前国技館であったが、
兎にも角にも戦後、日本中に蔵前の名前が広められた
といってよいだろう。

だが一方、こんなこともある。
現代の地図にマークを入れたが、蔵前三丁目、
春日通りのすぐ南、国際通りの東の三角地帯に
蔵前神社という名前の神社がある。
落語家は落語「元犬」の舞台などとも言っている。
ここは江戸期から石清水八幡であった。
明治になっても同じ名前。浅草八幡町という町名にも
なっていた。
今の、蔵前神社という名前になったのは1947年(昭和22年)

という。これももちろん戦後。
先の蔵前国技館ができたのは1949年(昭和24年)。
2年の差がある。
国技館以前に既にここは蔵前三丁目で、神社の名前を
蔵前神社にかえてもまあ、よいのだが、古くからある
八幡様の名前を外すほど、既に蔵前という名前が
一般化していた、ということになるのかもしれない。
圓生師の「松葉屋瀬川」では“蔵前八幡”という中間的な
呼び方をしているのが興味深い。また、未考察だが、
戦後、世の中が変わり、神社の名前を替える
というのは、意外にあったことではなかろうか。)

結局、なにが言いたいかというと、蔵前という地名は
そう古いものではないということである。
国技館によって、全国区になってしまったので、
今はあたり前のようだが、たかだか震災後なのである。
江戸でもなんでもない。

御徒町が駅名になったおかげで町名から消えても
今もしっかり残っている。ここから御蔵前が、蔵前に
なって残っている、のはヘンである、という私の
問題意識であった。
結局、震災後に行政区画上の名前を蔵前にしたことで
新たにできた町名と考えた方がよい。
由来は浅草御蔵の前町ではあることは間違いなかろうが、
こうなってはほぼ無関係である。
地名の変遷というもの、興味深い。

さて、おまけのようになってしまったが、
蔵前[元楽]総本店。

特製元ラーメン。

しっかりした腰のある麺。
以前は、この背脂こってりが、あまく感じていた。
動物性の脂が多すぎると、人間はあまく感じるようである。
最近、少しくる機会が増え、慣れてきた。
うまいもんである。

元楽

台東区蔵前2-12-3
03-3851-4537

 

 

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