浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭2019夏・モルディブ その11

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引き続きモルディブ
もうしばらくの、お付き合いを。

ディナー四回目。

今日のレストランの名前は、Wok。
ヲック、ワック、ウォック、か。
この言葉、ご存知であろうか。

一応、もう、wokは英語でよいのか。
中華鍋のことである。

wok自体で、中華鍋を使った料理のことを指すこともあり、
さらに、もう少し狭く、東南アジアの中華系料理、あたり。
ここのレストランはそんな感じである。

wokの語源は中国(広東)語で、金偏につくりが草冠に隻
という字。(環境依存文字)
まあ、ほぼ見たことがない字。

日本語読みだと、カク。訓読みで、かま、だそうな

どうでもいいが、鼎(かなえ)とこの字で、テイカク。
1.鼎とカク。また、大きなかなえ。
2.〔古代中国で、カクで罪人を煮殺したことから〕 釜煎り。
また、釜煎りの刑。(三省堂大辞林第三版)
どうも古くはちょっと恐ろしいものであったよう。

広東語でこの字が、ウォ、wok。
で、中華鍋のことになるよう。

ともあれ。
東南アジア系の中華料理。

今日は、きまりのメニュー。

まず。

左下から、インドネシアのサテ。
鶏だけでなく、ビーフ、海老。例の甘いピーナッツソース。
キュウリ。

右が、餃子と焼売。
たれが二種。豆板醤のようなものと酢じょうゆ。

上が生春巻き。
中身は、野菜ときのこのみ。たれはこれもゴマソース。

定番の、トムヤンクン。

鳥の巣の形に揚げたビーフンの上にミニトマト、玉ねぎ
ふくろたけなど。

ちょっといただけないのが、スープがぬるかったこと。
トムヤムクンは冷まして飲む?、まさかそんなことはあるまい。
また、写真でわかるが揺らして運んできている。
白い皿なので目立つ。

リゾートなのであまり小うるさいことは言いたくないが、
ここ、全般にサービス系がユルイ。若いモルディビアンの
タメ口を書いたが、これらは教育の問題であろう。

次。

ちょっとわかりずりらいが、魚の酢豚的なもの。
揚げた白身魚に、玉ねぎ、パイナップル、甘酢あんかけ。

次はこれ。

見た通り、海老フリッター。
これも同じ、甘酢、東南アジアお得意のスイートサワーソース。

マッサマン。

マッサマンカレーは朝食にもあったが、さすがに違うもの。
肉がラム。辛味は少なく、ココナッツミルクと酸味が強い。

ご飯も。タイの香り米、ジャスミンライス
パラパラ。

もう一つ。

今度は、インド風のカレー3種とチャパティ

朝もよく食べたモルディブ風、ココナッツミルクも入った
魚のカレー。インドのバターチキン。もう一つはやはり
インドの豆のカレー。
チャパティの皿には、チャツネ2種とインドの塩せんべい。

モルディブで、インド風、モルディブ風のカレーはさすがに
どこでも外さない。どれもうまい。

最後。
デザートの盛り合わせ。

手前中央ピンクのものは、インドネシアのカクテルデザート、
エス・テレール(Es teler)というよう。
甘いココナッツミルクのかき氷、フルーツ。
透明の丸い粒はナタデココ

フルーツがあって、奥は、ワタラパパム(Watalappam)というよう。

見た目こんな色なので意外な感じだが、卵を使った
プディングといってよいだろう。
ココナッツミルク、クローブなどのスパイスも入っている。
マレーシア、スリランカなどで食べられているもののよう。
この黒い色はどこからきているのかわからないのだが、
なかなかうまい。

私はいわゆるスイーツに普通の料理ほどの思い入れがなく、
海外にきても調べないし、探索もしないので、知識は広がらない。
こんな風にコースで出てくると、色々なものを体験できて
よろしい。

アラブなどでもスイーツの種類の多さとおいしさに驚いたが
日本人に馴染みの少ない東南アジア、南アジアにもうまい
スイーツがもっとあるのであろう。

この日はここまで。

9月2日(月)

明日が帰国日だが、最後の今日は、ダイビングはお休みにした。
文字通り、ボーっとしよう。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その10

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引き続き、モルディブ
ダイビング三日目。

エントリー。

そう珍しくはないが、口先の長いオオフネヤッコかフネヤッコか

どちらか。

これはモンガラカワハギでも、

ゴマモンガラという名前。

砂地があって、チンアナゴ

チンアナゴは、ダイビングではレアな方だと思うが、
やはりモルディブでもバー環礁は守られているということか。

動画も。

一本目はこんなところ。

二本目。

Bodu gaa、ボドゥガか。

これはノーマルなモンガラカワハギ。

出た。

ウミガメ。

動画も撮れた。

岩陰で寝ていたのを起こしてしまったか。

一気に水面まで上がって、息継ぎをした。

亀は忘れてしまうが、爬虫類。
ウミガメは海の中で暮らしているが、もちろん肺呼吸。
息継ぎをするのである。

ちなみにこれは、アオウミガメだと思われる。

ウミガメは、アオ、アカ、タイマイあたりがよくダイビングで
よく見かけるもの。
タイマイは比較的わかりやすいが、アオウミガメと、アカウミガメ
かなり難しい。
これも色はどちらかといえば、赤く見える。
だが、アオウミガメ。
見分け方は、頭の模様。
目と目の間の模様が二つ長くなっているのはアオのよう。

だが、赤いのにアオとは、やはりミョウである。
そもそもどうして、和名でアカ、アオと名前が付いたので
あろうか。
もちろん、水中での色は光によって大幅に見え方が変わる。
また、和名のアオは、緑のことを指していると思われる。
アオウミガメの英名はGreen turtle。
ちなみにアカウミガメの英名はLoggerhead turtle。
大きな頭という意味になると思うが、実際にアオウミガメと
見分けがつくほど大きくはないと思われる。

まあ、どちらにしても海の中でウミガメを見分けるのは
至難である。

後半、別のものか、ひょっとすると同じものかもしれぬ。

いや、ちょっとでかいか。

こんなところで二本終了。

ガイドのおねえさんに明日はどうするか、聞かれた。
明日は四日目になるが、五日目が帰国。

こんなところで、もういいか。
午後に、マンタのシュノーケリングにも行くし、
十分。

リゾートに戻るが、マンタツアーまではあと1時間ほどなので
昼飯はやめ、部屋にももどらず、冷房の効いたエンペラー
レストランのロビーでコーラを飲んで休憩。

15時半、同じ場所から出発。
こちらはお客は多数。

大きなリーフの入り口付近のよう。

場所としては、ダイビングのボートでそばはなん度も通っていた。
空港の島の隣。

保護のため、見る時間は45分という時間制限がある。

少し離れたところにボートを泊め、ポイントまで泳ぐ。
これが、そこそこたいへん。

ポイントで浮きながら、出るのを待つ。
ポイントといっても、岩場ではなく下は砂地。
水深は10mちょっとであろうか。

砂地だが、潮の加減なのか、小魚、プランクトンが多い。
これを食べにくるのかもしれぬ。

なん回か現れたのだが、よく撮れたもの。

距離も近く、2m程度であろうか、そこそこ大きい。

ファインダーに入り切れないほど近くまできた。


ダイビングで潜って撮るのと違って、上からなので
感がくるい撮りずらかった。

出たのは2~3枚。

10枚以上も一遍に出ることもあるようだが、今日は
こんなところ。

まあ、ダイビングをしない人にはマンタを見る貴重な
ポイントであり、機会なのであろう。
シュノーケリングで見られるところは世界的にもそう多くは
ないはずである。

リゾートの桟橋に戻ると既に夕方。
飯も食わずにダイビング二本とマンタツアー。
さすがに疲れた。
明日は休みだ。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その9

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引き続き、モルディブ
ディナー三日目。フィーリング・コイという看板ジャパニーズレストラン。

ここは「居酒屋」スタイルという。
izakayaスタイル、まあ、アラカルトを適当に取る、というのは
一般化しているのであろう。

と、いうことで、ウエイター君とも相談して、
メニューからテキトウに選んだ。

ここのレストランの従業員はローカルのモルディビアン、
インド系、中国系、欧米系。
モルディブのリゾートではモルディビアンを必ず
雇わないといけないことになっていたと思われる。
モルディビアンは前に書いたように、イスラム教のため
今もほぼ男性のみ。以前は無口で素朴であったが、若い人も多く、
よく言えばフレンドリーだが、バイト感覚なのか、なんだか
チャラく見える。

チャームというのか。

一口のもの。
野菜をセンターにいかを丸めて天ぷらにし、切ったもの。

まぐろのにぎりと刺身。

まぐろのにぎりは酢飯の味もよい。レベルは高いかもしれぬ。
まぐろは本場インド洋、インドマグロか。冷凍ではなく生であろう。
モルディブ内でも昔にくらべると、完全な生の扱いのレベルが
上がっているのかもしれない。

刺身もまぐろと、なにか白身
モルディブにも大きいのがたくさんいるが、ハタの仲間
ではなかろうか。

なぜか、焼き飯。

ベニハナ鉄板焼きで出そうなちょっとにんにく風味。

牛肉。

白身魚とトマトのタルタル、

というのか、マリネというのか。
たれはぽん酢しょうゆ、小さな木の実、松の実か。

海老のグリル。

かかっているのはタルタルソースのような感じ。
海老は、フランス人のウエイター君に聞いてきてもらうと、
ブラックタイガーのよう。

さて、これ最後の皿なのだが。

サラダのような感じ。
ボイルされたブロッコリーやらの野菜と、左は問題の、蕎麦。
日本の茶蕎麦である。

問題はなにかというと、この和えられているソース。

甘いのである。それもピーナッツか練り胡麻

こうなると、蕎麦の味ではない。
まあ、こういうものとして食べるしかない。

特に、私などは、東京下町の甘辛の濃いしょうゆのつゆ
以外そばとは感じない。
世界には、ソバを食べる地域が他にもあり、もちろんしょうゆ味
ではない。そういうことであろう。
ただ、見た目は日本のそば。茶蕎麦の乾麺を使っているのか。
どうせなら、しょうゆのつゆで食べたいと感じる。

デザート。

アイス三種。チョコ、ピスタチオ、ココナッツであったか。

そしてこれ。

フルーツやアイスなどの盛り合わせ。
このリゾートのシェフはこの経木がお好みのよう。
各レストランで使っている。
春巻きのようなのは、チョコ。

また、フランス人のウエイター君に聞いてみた。
ここのシェフはインドネシア人という。

それで腑に落ちた。
茶蕎麦の甘い、ピーナッツか練り胡麻のソースはインドネシアの味?。
インドネシアの焼鳥、サテにつけていたのがピーナッツの甘いソース
ではなかったか。

この経木も、ひょっとするとインドネシアのもの?。
木を薄く切った包装用のものは、日本以外にもアジアに広く
ありそうである。

ここまで。

9月1日(日)

朝。
今日もダイビング。

朝食レストランのバッフェには日替わりで必ずカレーがある。
今日は、チャイニーズとあった。

豚バラ。
シャバシャバ。
ちょっと、失敗ではと思うほど、味が薄い。
中華のカレーはこんなものであったか?。

ダイビング三日目。

今日は午後、シュノーケリングでのマンタツアーを予定している。
ダイビングをする人は、以前はもう少しいたと思うが、
今回も他にはない。今回もすべてプライベートになってしまった。
欧米人はまだいると思うのだが、チャイニーズのほとんどはしない。
日本人もいない。
このバー環礁にはシュノーケリングでもマンタが見られる
ハニファル・ベイという保護区がある。
このツアーである。このリゾートでは一日おきに行われている。

まずはダイビングに出発。

ポイントは

Angafaru、アンガファル。
基本、名前はモルディブ語のようである。
(nursery)は聞かなかったが、保育園。小魚がたくさんいる
というようなことか。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その8

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引き続き、モルディブ
ダイビング二日目、二本目。

ポイントは、ミライドホー・ケイブ

リーフの壁に洞窟があるよう。

ちょっとわかりずらいが、これ、貝。

幅が30cm程度はある。
巨大なホタテのようにも見えるが、
ミズイリショウジョウガイという。

珍しい元気なエダサンゴ。

魚は右側がアケボノチョウチョウウオ
左の正面を向いている派手なのがモンガラカワハギ。
黒いのはクロハギの仲間か。

洞窟の中。

エイの類。幅50cmほどはある。

イソギンチャクとクマノミだが、

ちょっとイソギンチャクがきれいである。

こんなところに親子も。

犬のような顔をした、フグ。

コクテンフグという。

今回初めての、登場。

ナポレオンである。
かなり遠いので、亡霊のよう。

7~80cmはあるか。
ベラの仲間。メガネモチノウオというのが正式な和名。

生憎、黒いモンガラの子供に顔が隠れてしまった。
これはアカモンガラ?、黒く地味、どこにでもいる。
フグは、不思議な模様のハコフグの仲間。

今日は、こんなところで終了。

一本目がマンタで、二本目がナポレオン。
流石のモルディブ、バー環礁。

リゾートに戻り、ランチ。

今日は、もう一軒のランチをやっているレストラン。
エンペラー。
ここは基本、イタリアン。

いつものタイガービール。

日替わりのパスタをもらった。
カニのクリーム。

ネジネジのショートパスタ。
チーズリッチ。
こういうものは、どこで食べてもはずれない。

食べ終わり、いつものように歩いて部屋に戻る。
天気がいいと、真昼の島の日なたは暑い。

暑いので毎日のことだがエアコンの効いた部屋で昼寝。
ダイビングというのは、かなり疲れるのである。

7時半、夕飯に出る。

今日は、フィーリング・コイ、Feeling Koiという
ジャパニーズ・レストラン。

今、モルディブに限らず南のリゾートはジャパニーズを標榜する
レストランをほぼ持っている。

私のような者には、まあ、ビミョウな存在である。

セーシェルであったか、味噌汁を先に出され、
これを飲み終わらないと、先の料理を出さない。
まあ、スープ扱いなわけだが、これはおかしかろう。
むしろ滑稽といってよろしい。
出し方もヘン。高いところからティーセレモニーのように
ぬるい味噌汁を具の入ったお椀にバシャバシャと注いでいた。
味噌汁は食事と同時である。味噌汁だけ先に飲まされては
日本人は食事にならなかろう。
こんなのは極端な例だと思うが、日本人はこんな猿芝居に
付き合わなければいけないのか?。
欧米人専用のリゾートというわけでもなかろう。
百歩譲って、日本食とジャパニーズは違ってよいとして、
少なくとも日本人客にはやるな!、ということは
伝えてしかるべきであろう。

さて。
このレストランは、まあ、このリゾートの売り、看板のよう。
どんなものか。

左は水だが、右の黄色いもの。レストランに入る時に
渡された食前酒。

日本酒とパイナップルジュースのカクテルという。
ほぼ、日本酒の味はわからなかったが。

これ、ここのウエイター君(フランス人の若者)が付けていた
前掛け。

会津喜多方、夢心酒造。
ここにはこの酒蔵の酒樽なども置かれている。
こちらの酒蔵さんとタイアップなのか、このレストラン
の一方的なものなのかは、わからない。

このレストランの名前、Feeling Koi、はなんとなく「夢心」
からのインスパイヤーかと想像される。

お通し?。

枝豆。
ごま塩に、なぜかごま油がまぶされている。
まずくはないが、各段にうまいわけでもない。どうしてこういう
発想になるのか。不思議である。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その7

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引き続き、モルディブ

二日目のディナー。

最後のデザート。
バナナのプディング

バナナの上にパリッとカラメル。
下にカスタード。

うまいのだが、ここのデザート、全般的に日本人の味覚には
多少甘め。

チョコ。

この日はここまで。

8月31日(土)

翌、ダイビング二日目。

朝食。

巻きずし。

鉄火と緑色のものは、キュウリではなく、インゲンのよう。
切ってから時間が立っているのか、ちょっと切り口が
干からびているが、まあ食べられる。
他にあまり食べる人はいないよう。

アラカルトに国別の朝食というのがあり、モルディビアンを
頼んでみた。

カレーは魚のもの。緑色の葉っぱはカレーリーフか。
やはり多少、ココナッツミルクが入っている。
オムレツはトマトと玉ねぎが入っているが、まあノーマルか。

右上のものはモルディブの鰹節、モルディブフィッシュを
使ったふりかけのようなものと思われる。カレーリーフ
なども入っている。味は薄味。
(ご存知の方もあるかもしれぬが、モルディブには伝統的に
鯖の類を干して保存できるようにした日本の黴(かび)付けを
していない鰹節にあたるものが作られ使われている。)

それからインドのチャパティにあたるパンはモルディブでは、
ロシという。

さて、ダイビング二日目。
やはり、リゾートから20~30分程度のポイント。

Nelivaru thila ネリバル・ティラか。
ティラなのでリーフのポイント。

ツノダシ。

中央。同じ黄色と白と黒の縞だが、ハタタテ。

この写真は、見ずらいのだが、同じように白い背びれが長い。
見分け方は尻尾が黄色いのがハタタテ。
ツノダシは黒。

これは自分で見つけた。

お分かりになろうか。
オコゼ。
この擬態というのか保護色というのか、よくTVなどで見るが、
実際に見ると、ほんとうに作り物のようである。
これが動くのか?、という気持ちになって、ちょっと手を出して
みると、むろん、動く。ちょっとだが。

エダサンゴの類と下、ミノカサゴ

書いている通り、このあたりではエダサンゴはレアものに
なっている。

また、コレ。
やっぱりわかりずらいが、これ、タコ。
不思議ちゃんのおねえさんが見つけてくれた。

タコだと足も含めて全体を見たいが、、、手を出すと岩の隙間に
潜ってしまう。

砂地があると、いつも探すようになっているが、これ。

チンアナゴ
ガーデンイール。
癒し系として、スカイツリーすみだ水族館

で話題になっている。

近付いて撮りたいのだが、そうとうな臆病者ですぐに引っ込んでしまう。

タイガースカラーでお馴染み。

ムスジコショウダイのペア。


と、現れた。

マンタ。

それも二枚。

1.5m~、、2mはないかもしれない。そう大きくはない。
(むろん絶対値とすれば、でかいが。)

身体についたものを小魚に取ってもらうクリーニングスポット
なのか、ぐるぐると回ってくれる。

そこそこ近いのだが、透明度が高くないので、こんな感じ。

動画で撮ればよかった。

なんと、もう一枚増えた。

と、名残惜しいが、このあたりで、エアの残圧が規定の50barに
なったので、エキジット。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その6

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引き続き、モルディブ、二日目の夜。

ディナーはフィッシュ&チップス、Fish and Chipsというレストラン。
名前の通りのシーフードレストラン。

この日は、シャンパン&ロブスター・サービングという特別メニュー。
エクストラチャージにはなるが、伊勢海老はやっぱり食べたいので
予約をしてもらった。

シャンパン。

私にはわからないがCharles de Cazanoveという銘柄のよう。

夕日。

どこのリゾートもレストランなどのエリアはだいたいは西向き。

最初のプレート。

丸めた経木のようなものに入れられている。

メニューを写してみよう。

Scallop carpacchio over mixed green salad

Scallopのカルパッチョ、ミックスサラダの上に。

Scallopはホタテ、またはイタヤガイ。

これはセンター。中はこんな感じ。

食べるとまあ、ホタテであろう。

イタヤガイというのはホタテの仲間で日本近海でホタテよりも
南に棲むホタテの近似種。
モルディブにこの類がいるのかわからぬが、、

Fried coconut prawns

ココナッツ風味のエビフライ、でよいのか。

見た目でわかるエビフライ。ちょっと大きめ。種類はわからぬが
ブラックタイガーあたりかもしれぬ。ココナッツ風味は、ちょいと
わからなかったが、うまいエビフライではある。

Steamed king crab leg-marie rose dipping

king crabはタラバガニ。leg-marieはなんであろうか。
よくわからぬが、蒸したタラバガニの足、バラ色のディップ、か。

実は、このディップはマヨネーズのようなので、エビフライに
使い、タラバガニはそのまま食べた。

タラガニは、ご存知の通り日本海、北海道沿岸以北で獲れる
寒いところの蟹。(南アメリカ、チリ、アルゼンチンあたりにも
いるようだが、暖かいところではないだろう。)
まあ、かたいことをいうのはよそう。タラバガニは別段水っぽい
こともなく、十分にうまい。うまければよいか。

Sauteed calamari with garlic and spinach

いかソテーのにんにくほうれん草ソース。
これは真ん中下の経木の緑のもの。
いかの和え物といった感じ。

Tuna tartare Asian style

これ。
ツナのタルタル、アジアスタイル。

身は少し赤いが昨夜あった白身魚のタルタルに近いか。
ハムで巻いてある。
四角く切って味付けをした魚で、ハワイのポキのイメージ?。

薄味でしょうゆはかからぬが、ちょっと日本の、鰺のタタキ
といった雰囲気で、うまい。まあ、これもうまければよいのだが。

だが、うまければいいとは思いつつ、私だけなのか。
欧米人はもとよりアジア人でもこの説明で十分なのかもしれぬが、
どうも、私は魚の名前と調理法がことさら気になる。
これがツナか?、そもそもツナというのも、まるでいい加減な
言葉で、マグロもカツオも、場合によってはカジキ、シイラあたりまで
入りそうである。
まあ、マグロでもキハダなど白っぽいものもあるし、これがツナでは
ないとは言い切れないとは思うが。なんでもかんでもツナ、なんでも
かんでもロブスターはどうにも、アホっぽくていつまでたっても
馴染めないのである。魚介類の区別さえできない奴に味がわかるか、
ではないか!?。

日本の魚介食文化というのは世界中唯一無二なのであろう。
私のような者の方が、世界からみれば例外であるのはわかる。
だが、どうにも持って行き場のないモヤモヤがいつも残る。

次。
見た通り、スープである。

Bouillabaisse
Tomato saffron infused shell fish broth served with garlic
olive crisp

Bouillabaisseは読めなかった。調べたらブイヤベース。
へー、こんなスペルだったんだ。もちろんフランス語。

shell fish で貝になるのか。brothは出汁、スープ。
トマト、サフランを貝のスープにひたし、カリカリオリーブを
添えて、か。

二枚貝は蛤のようでもあるが、なにかはわからない。
それから、海老。
上にのっているのはクリームの塗られたパン。

ちょっとお吸い物のようでさっぱりしたうまいスープ。
サフランは色もあるが香りがよい。

メイン。

Grilled Half Maldivian lobster
Roasted tomato salsa
Truffle potato blend

半分のモルディブ産伊勢海老をトマトソースで焼きました。

トリュフマッシュポテトは別皿で、昨日と同じもの。

上の写真、日本人の感覚ではさかさまなのではないか
と思われまいか。頭は左に置きたくなる。
だが、サーブされた形はこれ。
これも文化であろう。

味はもちろんうまいが、ちょっと小さいのが半分、、、
これ、たらふく食べられたら、、、。

 

つづく

 

 

断腸亭2019夏・モルディブ その5

引き続き、今年のモルディブ

一日目のダイビング二本目、ブルーホール。

穴のさらに横穴の奥に巨大な伊勢海老。

このリゾートのハウスリーフといってもよいポイント。
きっとこの伊勢海老君は、大切にされてずっとここに
住んでいるのであろう。

日本の伊勢海老と比べると、色が緑。
生物学的な種は違っており、インド洋を中心にいるのは、
和名はニシキエビという名前が正しいようである。
(英語でははさみがあっても、なくても大きな海老はなんでも
かんでもロブスターだが。)

ただどちらもイセエビ科イセエビ属で、まあ、近似種といってよかろう。
こちらの方が大きく育つというが、味などはほぼ同じではなかろうか。
(日本の伊勢海老の味は思い出せるほど食べたことがないかもしれぬが。)

ともあれ。

ブルーホールを下ると外へ出る。水深20mほど。
ここから、リーフをまわりながら上がってくる。

これ。

なんだかお分かりになろうか。
真ん中に目玉が一つだけ見える。
これ、たこ、なのである。

たこはこうして、岩の隙間に隠れている。
もちろん、私などは見つけられない。
ガイドのおねえさんが、この後もなん匹も見つけてくれた。

手を出すと引っ込んでしまう。

特に珍しくもないが、うつぼ。

これは、なかなかよく撮れた。

おねえさんが今度は小さなものを見つけた。

体長5cmほど。

おねえさんは、龍に似ているからかなんとかドラゴンと
言っていたと思うが、これなにか?。

いや、その前にこの大きな海で、こんな小さな虫のような
あまり気味がよいとは言えない小さな生き物を見つけるとは!。

彼女はこれがそうとうお気に入りのようで、この後も、なん匹か
見つけていた。
おねんさん、十分な不思議ちゃんである。

これ、なにかというと、ウミウシの類らしい。
ウミウシというのは生物学的には巻貝の貝が退化したもの。
海中のナメクジということか。

普通、ウミウシというとガムを伸ばしたような形で
白いところに黒い牛のような模様がありウミウシというようになった
と思うが、派手なものが多く、種類もべら棒にある。
モルディブの海にもたくさんいる。
CMで話題になった、北の海に棲むクリオネも広くはこの類のよう。
こんなゲジゲジのようなものもいるのか。

この、なんとかドラゴンは調べてみたが、和名はわからなかった。

しかし、ウミウシ、どうもマニアというのか、好きな人がいる
のである。

専門家だけではあるまい。

ウミウシも不思議だが、このおねえさんをはじめ、好きな人は
もっと不思議である。

しかし、なんでこんな種類が多いのであろうか。
むろん、それぞれなにかの理由があって、進化したのであろうが、
それにしても、なぜ?。不思議である。

また、うつぼ。

赤いのはキンギョハナダイか。

これはシャコガイ

もっと大きなものもいるが、これでも幅50cmほどはある。

ちょっと離れたところにいるが、

クマノミの親子。

こちらの方がわかりやすいか。

クマノミは子供が生まれてしばらくは同じイソギンチャクで
育つが、大きくなると、独立して別のイソギンチャクを
探さなければいけない、と聞いたことがあるが、あっていようか。

このあたりでブルーホールは終了。

リゾート、すぐそばの桟橋に戻り、14時頃。
そこそこ時間がかかった。

このリゾートでランチを食べられるのは、二か所ほど。

そのうち、JOE'S PIZZAというピッツエリア。
カウンターに座り、目の前の窯で焼いてくれる。

お決まりの、タイガービール。

インド人のおじさんがその場で生地をのばしている。

パルマ豚のピザを頼む。

上にのっているのは、ルッコラか。

パリッと焼けた、焼き立てはなにより。
内側は薄く、その側は厚い。

モルディブのリゾートで見てる前で窯で焼くピッツエリアは
珍しかろう。
ここは部屋にも運んでくれるようだ。

部屋へ戻る。

夕飯は、7時半から8時なので、のんびり、昼寝。

 

つづく