浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



二長町・ラーメン・天神下大喜

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3907号

7月31日(土)第一食

なんだか、朦朧としている。

もちろん、この暑さのせいであろう。

感染者がついに東京は激増中(4000人越え7/31)。

オリンピックも毎日視ているが、
メダルラッシュで、柔道などもはや随分前の
ことのよう。
TVの報道もなんとなく的が定まっていないような
気もするのだが、皆さんはどうご覧であろうか。

私の住む台東区の元浅草はほぼ木がなく、
蝉の声もほとんど聞こえないのだが、
ゴルフを視ていると、いかにも暑そうな
油蝉の声。

テニスのジョコビッチが暑さにクレームを
付けていたが、まったく東京の炎天下にプレーを
している選手には頭が下がるし、申し訳ない
思いがある。
ただ、都民だって、こんな時期の東京では
やりたくなかったのだよ。

フェンシングの男子エペ団体が、金。
フジテレビ独占のようになっていた。
ノーマークであったのだろうか。
事前情報はあったのか。あまり聞いていなかった
ように思うのだが。
各社、フォローする周辺情報もあまり出てこないようで、
やはり注目されていなかったのかもしれない。

男子サッカー。
まさかの?と書いてしまうが、フランスまで破って
決勝進出。ニュージーランドにPK勝(7/31)。
ニュージーランドも決勝にきていたのか、
というくらいで、オリンピックはこんなもの
なのかもしれぬ。
普段、サッカーはほぼ視ていないが、少し前に比べて
久保、堂安始め、確実に強くなっているように
みえる。森安監督というのはなかなかなもの、か。

水泳。
やっぱり、今回はもはやイマイチといってよいのだろう。
なにか、メディアも選手に気を使いすぎているのでは
なかろうか。
なぜダメだったのか、さっぱり見えてこない。

ダメな時ももちろんあるだろう。それはしょうがない。
感情論ではなく、客観的な原因究明は
きちんとして然るべきではなかろうか。
純粋に力がなかったのか、強化不足。あるいは
戦術のミスなのか。メンタルの問題なのか。

閑話休題

今日はラーメン。
二長町の[天神下大喜]を思い出した。
ちょっと間があいてた。

暑いときに、熱いものもよいだろう、と。

3時までやっている。

自転車をこいで、向かう。

10分はかからない。

こんな時刻だが、満席。
食券だけ先に買う。

熱いもの、とも思っていたのだが、
やっぱり冷たいものに惹かれてしまう。

冷やしとりそばは、売り切れ。

そこで、つけめん。

塩つけめん。
全部のせ、的な、特製1100円也、でいってみよう。

暑いので、調理場はたいへんそうである。

なにか注文を間違えてしまったようで、
ちょっとトラブル発生。
こんな時に、ご主人の人柄、なのか、姿勢が
よくわかる。
ご主人、和食の出身と聞いていたが、やはり、
そのせいかと思う。
ちょっと立腹ぎみのお客にとても真摯に対応されている。
こういう時に、きちんと謝れない人がいる。
有名になって天狗なのか。
どんなにうまくとも、これでは客商売としては、いけなかろう。

ともあれ、特製しおつめめん、が、きた。

つけ汁に、わんたん、鶏肉、チャーシュー、煮玉子。

麺は、太麺と細麺を選べたが、細麺にしてみた。

細いストレート。

ここは、わんたんは常備している。
ここのわんたんは、雲を呑む、という、よりは
もう少し、しっかりしているかもしれない。

つけ汁は、かすかに、魚介の風味も感じられるが、
なにか突出したものがあるわけではない。
やはり、ここ、らしく、まとまりがとてもよい。

ただ、ちょっと塩味が物足りぬように思うのだが、
気のせいか。
真夏で、塩気を私の体が欲していた、のかもしれぬが。

つけめんの場合、この、汁の濃さはいつも問題になる。

食べていくうちに、段々に薄まってくる、
ということも起こる。

ただ、濃くすればよいというものでもないだろう。
物足りないということはなくなるが、
やっぱり、品がなくなる。
濃いだけ、というところもある。

やはりここ、上品、なのである。

ご馳走様でした。

 

 


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