浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



本所石原・レストラン・クインベル

4516号

2月28日(水)夜

さて。

今日は、内儀(かみ)さんが牡蠣が食べたいので
本所石原のレストラン[クインベル]に行くことに
なった。

予約は、18時。

例によって、錦糸町行きのバスで向かう。
元浅草三丁目、三筋三丁目、寿三丁目、蔵前駅前、
厩橋を渡って清澄通りを右、本所一丁目、蔵前橋通りを左、
石原一丁目で、バス停五つめ。

通りを渡って[クインベル]へ。

町の食堂、といった佇まい。
まあ、大きくもなく、お洒落でもない。
真新しくもなく、目立ちもしない。
だがここが、只者ではない。

入って、名前を言って、テーブルに掛ける。
今日は、さほど混んではいない。

ここのお客は、知る人ぞ知る名店なので、時には
電車賃を掛けて食べにくる人もあろうが、基本は、
近所の人々、であろう。

瓶ビールをもらい、
さて、牡蠣はなにを?。

壁に貼られた紙には牡蠣だけで、九種類もの
メニューがある。

もちろん、今は牡蠣のシーズンだが、
ここ、年間通して魚介系のメニューも力の入ったものが
用意されているのが特徴であろう。

内儀さんは、この中から二品、殻付きカキの
オーブン焼きと、カキのタタキポン酢ソースを
選んだ。

それから、サラダ。
カニのサラダ。

そして、いつものドライカレーのオムライス、
オミヤで、ビフカツサンドを頼む。

カニサラダから。

赤いパウダーのパプリカのまぶされたマヨネーズ。
この中にカニ
野菜は全体が別のドレッシングでしっかり
マリネされている。
今、いろんなサラダがあるが、このように全体に
ドレッシングが行き渡っているいるのは珍しかろう。
昔の洋食の形であろうか。私はこちらの方が、
うまいと思う。

カキのぽん酢からきた。

添えられているレモンをしっかり絞って、食べる。

これ、初めてである。
太い網の目の焦げ目?あるいは格子状のグリル?、
が入っている。
半生の焼き牡蠣といってよい。
分葱が散らされ、細かく切ったトマトが添えられている。
写真ではわかりずらいが、おそらくほんの少しわかめが
下に敷かれている。
そして、ぽん酢しょうゆ、でよいのか。
ただ、よくある日本のぽん酢しょうゆではない、
のかもしれない。
ちょっと不思議な感じだが、絶妙にうまい。
なんであろうか、この取り合わせは。
やはり、このシェフ只者ではない。

そして、カキのオーブン焼き。

これは、ここでシーズンになん度も食べている。

トマトとチーズで焼いている。
先のものよりは、火は通っている。

びっくりする味ではないが、うまい。

そして、ドライカレーのオムライス。

ここの看板料理はいくつかあるが、これも
その一つ、で、あろう。

オムライスのライスが、カレー味、ドライカレー。
玉子があって、ケチャップ。
そして、まわりがデミグラスソースに
生クリーム。

毎度書いているが、この組み合わせは他では
お目にかかったことがない。
誰も考えないのか、本来は合わないのか。
わからないが、おそらく味の魔術師の計算されたもの、
なのであろう。

うまい、うまい。

持ち帰りのビフカツサンドも出来上がった。

うまかった。

ご馳走様でした。

帰りは、目の前がバス停。
都バスは接近情報をネットで見られるので、
来そうになったら、勘定をして、出る。
寒いところで待たなくともよい。

ビフカツさんどは、夜中にビールを開けて、
食べる。

こんな感じ。

先に、内儀さんが帰ってきてすぐ、まだ温かいうちに
一切れ食べていた。

温かい方が、うまい、などといっていた。

冷めても、もちろん、うまい。

パンにしっかりバターが染みているのがわかる。
よい香り。

肉はもちろん、柔らか。

染み込んでいるソースはちょいスパイシー。

三切れ、ペロッと食べてしまった。

 


墨田区石原1-25-5
03-3623-1222

 

 

 

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