浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



蔵前中華蕎麦麺屋上々/天ぷら蔵前いせや

旧盆のお休みも終わり、皆様いかがおすごしで
あろうか。一つは沖縄から九州、続けて中部から近畿を
中心に立て続けに台風が襲来。影響を受けた方も
おられたやもしれぬ。落ち着かぬ旧盆であった。

ちょっと戻るが、たまたま蔵前二本。

4395号

8月12日(土)第一食

蔵前・中華蕎麦[麺屋上々]

しばらく前、今年になって初めて行くようになった
蔵前の[麺屋上々]。

鴨のラーメンが看板。

毎度書いているが、鴨というのは、ラーメンには
合わないのではないのか、というのが私の持論。
この上野浅草にも行列の鴨ラーメンの店が複数あって
むろん食べてみているが、やはりピンとこない。

が、この蔵前の[麺屋上々]はちょっと逆説的だが
鴨らしさを抑え、成功していると考えている。
ここのご主人の味覚センス、で、あろう。

忘れていたわけではないのだが、暑いので
つけ麺を食べてみようと、行ってみた。

昼営業は14時半までなので、13時すぎ。
ありゃ、満席。
炎天下の店前で10分弱、待つことに。
土曜でもあり、この蔵前界隈、わざわざ町歩きに
くる若い人々も多い。

入って、券売機で、油そばというのもあるが、
ノーマルな鴨つけそばに。

つけそば。

粗挽き黒胡椒がまぶされ、低温調理であろうか、
中がレアで焦げ目の付いた鴨ロース肉三枚。

麺は太麺も選べるが、細麺。
メンマものる。

つゆには小松菜、太い焦げ目の入った白ねぎ。

味は?。
やはり、鴨、鴨、していない。
浮いている油(脂)は鴨?。
だが、いかにも鴨、という味ではない。
やはり、そうなのであろう。

じゃあ、なんだ、と思われるかもしれぬが、
私は、これでよいと思う、のである。
鴨肉がのっているので、それで鴨のつけそば。
ラーメンと鴨とはそういう関係なのかと
思うのである。

うまかった。

ご馳走様でした。

またこねば。


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台東区蔵前3-17-3 SIビル1F


天ぷら・蔵前[いせや]

8月15日(火)夜

お盆かつ、終戦の日
敗戦記念日といった方がよいのか。
ともあれ、台風は近畿、中国方向へ上陸したので
東京は、雨、風が多少強いこともあったが、
たいしたことはない。
だが、やはり、落ち着かぬ一日であった。

今日は、内儀(かみ)さんの希望で、天ぷら。
蔵前[いせや] へ。

新堀通りと春日通りの交差点なので、
町名は蔵前だが、三筋のすぐ隣で、私には、
ご近所感が強い。
この新堀通りを渡ったところは、お祭りは三社
ではなく、我々と同じ鳥越。やっぱり、ご近所。

毎度書いているが、ここは、吉原土手前の
日本堤土手の[伊勢屋]の分かれで、由緒正しい
下町の天ぷらや。

特に予約もせず、18時すぎ内儀さんと
ぶらぶら出掛ける。

入り、一回のカウンターへ。
やはり、こんな日、先客はない。

ビールをもらい、なんにしよう。

あれ?、こんなの前からあったか。
小天丼と天ぷら盛り合わせ。
やっぱり、衣が大きい下町伝統の天ぷらは
天丼によいのである。

お新香と枝豆。

ここのお通しは、枝豆の確率がかなり高い、
のではなかろうか。

天ぷら盛り合わせからきた。

厚めで、色も濃い衣。
いつもお世話になっている三筋の[みやこし]
のように薄衣で塩で食べたくなるものも天ぷらだが、
この厚い衣も、やっぱり東京下町の天ぷら、
なのである。

海老と、きす、蓮根。
天つゆも、やっぱり気持ち濃いめ。

天丼もきた。

天丼はやっぱり、小柱のかき揚げに、なす。

味噌汁は、定番のなめこと豆腐、三つ葉
濃いめでうまい。

天丼、うまいのだが、これ、小天丼といいながら、
ご飯の量がそこそこ多い。普通の丼程度はある。
次回から減らしてもらおう。

ともあれ。うまかった、
ご馳走様でした。

 


台東区蔵前4丁目37-9
03-3866-5870

 

 

 

 

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