浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



稲荷町・中国意境菜・白燕

4183号

10月2日(日)夜

さて、今日はご近所、稲荷町の新進気鋭の中華[白燕]。

もうお馴染みであろう。
前回は6月であった。

土曜日はかのJR「四季島」のシェフをやられており、
予約はやはり、日曜。

18時から。
内儀(かみ)さんとぶらぶら歩いて向かう。
歩いて6~7分。

18時ちょうど、到着。
シェフに挨拶をして、入り口近くのテーブルに
着席。
我々以外に、二組。都合三組。
これで一杯なのであろう。
今日は、シェフ以外に女性が一人。
店の外に募集の貼り紙が貼られていたので
安定しないのであろう。

毎度書いている通り、ここは夜はお任せのコースのみ。
ビールをもらう。

まずは、いつもの通り、りんごあめ。

りんごあめといっているが、むろんほんとのりんごあめ
ではなく、フォアグラのスモークを甘酸っぱい
ゼリーで包んだもの。

ん!。中心にくるみが入っている。これは変化。
ちょっとしたアクセント。

前菜セット。

上、よだれ鶏は固定で、下左は落花生の紹興酒
粕漬、右はくらげ酢。
このくらげもここではいつもの花咲くらげ。

落花生は私も今年ゆでたが、生落花生か。
生のままを粕漬にしているのか。初めてである。
おもしろい。

次は点心、餃子。

これもいつもの。野菜が多い。

次はこれ。

魚のフリッター、なのだが、オジサン。
白身でうまい。
最近、TVのCMでやっていたりするあの魚。
沖縄にもいるが、赤い南方系の魚でナマズのように
ひげが生えている。

スープ。

これもいつも通り、ばら先軟骨の薬膳。
乾燥山芋などが入り、解熱、乾燥防止とのこと。
滋味深い。

次は、蒸し物。

南乳排骨、ナンニュウパイコウというそう。
南乳というのは豆腐を発酵させた腐乳の
一種のよう。その南乳で味付けをした、スペアリブ。
奥にあるのは、エリンギ。
肉はほろほろ。
特段のクセのようなものはなく、うま味が濃い。

これは?。

煮物といってよいのか。
毛血旺、マオシェワンというよう。
四川であろうか。甘辛のしょうゆ味だが、実際のところ
なかなか強力。赤黒いのがアヒルの血豆腐。他に魚、
すずきと、スパムが入っている。

血を固めたものというのは、ソーセージ
だったり世界中にあるのだが。
味は、まあ、レバーに近いのだが、くさみのような
ものは少ない。食感がグニュ、か。ちょっと違和感。

そうである。
TVで池袋のネオチャイナタウンをやっていた。
ここに串に刺した色々なものをおでんのように
煮ているものがあったのだが、その中にこの血豆腐が
あった。一般的なものなのであろう。

そろそろ、しめ。

ご飯系というのか、すいとん

疙瘩汤(グーダータン)というよう。
疙瘩とは、ぶつぶつのできものという意味。
北京料理とのこと。

わかりずらいが、細かい小麦粉の粒が入っている。
青菜が入り、赤いのはトマト。
スープは、ここのランチで出しているわんたん麺の
ものと同じとのこと。出汁は魚介。
あれも食べたが、こってりだがさっぱり、というのか。
不思議な味わい。
豆乳も入っているのではと思っているのだが、
どんなものか。

最後、デザートとお茶。

お茶はいつも通り、ジャスミン茶。

これ、なんというのであろうか。
温かい。

シェフに聞くと、白果腐竹糖水、
パッコウフーチョットンソイ、わざわざ紙に書いて
教えてくれた。
香港のポピュラーなデザートらしい。

甘いお粥か、オートミールといった感じ。
ココナッツミルクに、湯葉、黄色いのは
マンゴー、つぶつぶのはと麦、なども
入っているとのこと。
べたべたに甘いというのではないが、よい感じに甘い。
おもしろい。

以上。

今日は、食べたことのないものも含めて、
刺激的な料理が多かったのではなかろうか。

ご馳走様でした。

ビールを入れて二人で17,900円也。

 


白燕

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オルタンシアIV 2F

 

 

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