4105号
6月10日(金)夜
さて、二回目。
前回は、連休中であった。
流石のミシュラン。これは、行かずばおれない。
内儀(かみ)さんがTELを入れると
土日はもう予約は取れず、金曜日。
18時から。
田原町交差点から国際通りを北へ一つ目の角を
右に入り、一つ目を左に曲がって右側。
間口二間半ほどであろうか、小さな店。
黒い格子があって、右側が入口。
紺の長い暖簾を分けて入る。
名乗って、カウンター一番奥へ。
前回と同じところ。
ご主人と、奥さんであろうか、女性の二人。
この女性も料理人ではなかろうか。
先客は、カウンター手前に一組。
瓶ビールは、サッポロラガー。
コースのみ、4,800円也~。
一品目。
前回の一品目は里芋のすり流し、であったが、
今回は、豆腐のすり流し、とのこと。
すり流しというのは、割烹料理で和風ポタージュの
ようなものかと思ったが、豆腐でもすり流しというのか。
裏漉しているのか。
上にのっているのじゃ、茗荷とねぎ。
しょうゆがたらしてある。
いや、だししょうゆ、という感じか。
豆腐自体にも出汁が入っているのかもしれぬが、
ほぼ豆腐の味だが、豆乳が濃いのか濃厚。
自家製かもしれぬ。
口開けとして、乙な一品であろう。
二品目。
ヤングコーンといって出てきた。
ひげも食べられます、と。
皮のまま蒸し焼きのよう。
味は軽い塩のみか。
これも乙だが、香ばしく、うまい。
ちょっと、京都のカウンター割烹のよう。
次から、焼鳥。
最初は、ささみ。
前回は忘れてしまったので、今回はメモをした。
上にわさび。
中は半生で、絶妙な火入れである。
前回もあったが、上にまぶされている緑の粉
のようなものは、青い山椒。
これがさわやか。
次は、
ひざ軟骨といって出された。
塩。
普通の軟骨は、どこなのかわからぬが、これは
小さいものをたくさん刺してある。
ちょっと堅い歯ざわり。
カリカリで香ばしい。
次は、肝。
レバーということであろう。
薄いたれ。
アップ。
やっぱり、青い山椒粉。
むろんとても柔らかいが、ピンクではない。
これは中まで火は通っているのか?。
コントロールしているのであろうが、、、。
いや、血抜きをしている?。
血のような味がまったくしない。
次。これはなにかおわかりであろうか。
つなぎ、といっていた。
たれ。
アップ。
なにか心臓のそばの血管といっていた。
中はほんのりピンク。
これが驚き。
これも血のような味はまったくなく、脂があって
うまい。
おもしろい。
初めて食べた。
まあ、希少部位ということであろう。
肉は牛でもなんでも、希少部位ということを
よくいうが、取れる量が少ないだけで、少ないことと
うまい、ということはまた、別の話である。
むろん、処理のしかたもよいのであろう。
これは、十分にうまい。
ここまでどれもそうだが、焼鳥一本一本、
あたり前のものが一本もない。
どれも驚かせてくれる。
焼き加減も塩、たれの味付けも
磨き抜かれたものなのであろう。
次は、小鉢の野菜でひとやすみ。おひたし、でよいのか。
これはきゅうりかと思うと、さにあらず。
なんとズッキーニ。
ほんの少しの酸味と甘み、さわやかな香り。
日向夏だそう。塩は控え目。
いわゆる塩もみ?。
スライスしただけなのか、一度塩をして、
さらに抜いているのか。
ズッキーニも瓜の仲間なので、こういうできるのは
驚き、で、ある。
つづく
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