浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



赤酢の酢飯で煮いかと鱸昆布〆のにぎり

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12月5日(土)第二食

さて。
今日は、毎度お馴染み、赤酢の酢飯で、
鮨をにぎろう。

冬に入って、魚も変わってきているか。

吉池。

見つけたのは、二つ。

鱸(すずき)。
千葉、竹岡産。腹側のちょっと小さなサク。
399円。
東京湾江戸前。鱸というのは、鮨やに出回るのは
三陸などが多いのではなかろうか。こちらの方がブランド。
東京湾はこんな値段ではあろう。

一度やったことがあるが、昆布〆にしよう。
白身は、赤酢のにぎりにする場合は、うまみを濃くした
昆布〆の方が経験上合っていると思われる。

そして、やりいか。
これも安い。
大きなものではないが、4~5杯あって、336円。
常磐ものということになるのか。

帰宅。
こんな感じ。鱸。(光ってしまった。)

やりいか。

そして、今日は吉池の一階に置いてある。
昆布〆用と書かれた昆布。
今日はこれを買ってみた。

どこが違うのか?。
開けてみてわかった。薄いのである。

これは薄い方がよい、ということではなく、
薄くてもよい、ということではなかろうか。

水分を抜いて、うまみを加える。
今までは、日高だったり、だし用を使っていた。
だし用ではもったいないということではなかろうか。

はさんで、

ラップをして、置く。この季節なので常温でよいだろう。
昆布〆の時間というのは、にぎりにする場合は
一晩、半日では長すぎる。
昆布はどんどん刺身の水分を吸っていく。
特に、今日のような身の薄いものであれば、
2時間もあれば十分ではなかろうか。
と、いうことで、これが16時頃。

いかは、下足とはらわたを抜き、きれいに洗う。
えんぺらは取るが皮はむかない。

ゆでるのはフライパン。

このままゆで汁で甘辛のたれを作るので煮詰まりやすい
フライパンがよい。

下足、えんぺらは時間差で入れ、

ゆでる。やりいかは、熱が入っても堅くはならない。
いかとしてはめずらしい。そう神経質にならなくてもよい。

煮汁には砂糖、酒、みりんを入れ、

煮詰める。

とろっとするまで。

いかは、切って水分を取っておく。

いつものように、堅めに飯を炊き、酢飯づくり。

配合はいつも通り、1合に40cc、赤酢:穀物酢、7:3程度の割合。

今日はまあまあ、よく混ざった。

2時間たった、昆布〆。

なんだか色もよくなっている。
身が薄いので、そのままにぎりの幅に切っておく。

いかは不要だが、鱸用にわさびもおろしておく。

今回も動画。真俯瞰と右横からの2アングルで撮ってみた。

いかがであろうか。多少手元がわかりやすいか。

出来上がり。

アップ。

煮いかには煮詰めた甘いたれをかける。
火を通したいかは、江戸前鮨では、煮いかという。
今は鮨やでもゆでているが、以前は味付きで煮ていたのであろう。
たれも、うまくできた。
柔らかいやりいかと、たれ、赤酢の酢飯、三位一体。
江戸前鮨らしいうまみにあふれている。

さて、一方、鱸。
これが、ちょっと問題であった。
泥くさい、のである。
東京湾産の鱸は、まま、これがある。過去にも経験がある。
内湾に棲む魚の宿命なのか。

直近だと7月に鱸の昆布〆はにぎっていた

これはそんなことは感じなかった。
吉池であれば、東京湾産でもある程度信用した
のではあるが、、、。まあ、仕方なかろう。
こんなこともある。

 

 

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