浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)
断腸亭料理日記本店
 

カレー・デリー・上野店

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11月18日(水)第一食

さて。

辛いもの。
辛いものが食べたくなった。

なんであろうか。
辛いものにもいろいろある。
麻婆豆腐、担々麺。
韓国の辛ラーメン

今日は、上野の[デリー]にしよう。

この6月に行っていた。

もちろん、あそこのカシミールカレーである。

辛いけどうまい、なんという誉め言葉、というのか
グルメリポーターの表現があるが、カシミール
辛いだけではなく、掛け値なく、うまい。

土日は列になることもざらにあるが、
ウイークデーであればこんな時期でもあり、
大丈夫であろう。

とはいっても、12時台を避けて13時前、
自転車で出て、向かう。

創業は昭和31年(1956年)、今年で64年。
東京のインド料理店の草分けともいわれる。

カレーだけ取り出せば、新宿[中村屋]の
カリーが戦前の昭和2年からでインド式カレーとしては
古いかもしれぬが[中村屋]はレストランの1メニュー。

ただ、インド料理レストランとすれば、
東銀座の[ナイルレストラン]が戦後すぐの
1949年(昭和24年)で歴史とすれば、
こちらの方が古いか。

[ナイル]の方はインドの方の経営。
これに対して[デリー]はインドから帰国した
日本人の経営。

最初から、日本人化されたインド料理という
道を歩いてきた、といってよいかもしれぬ。
それだけ、工夫がされてきた味、といってもよいか。

着くと列はないが、ちょうど満席。
やはり、人気である。

ちょいと立って待つ。
私の後ろにも人が増える。

昼時も終わりつつあり、すぐに入れる。

壁側、手前のテーブルに掛ける。

欲張らずに、カシミール単体と思ってきたが、
メニューを見るとやっぱりセットにしたく
なってしまう。

飲み物と、タンドリーチキンの付いたセット。
1800円也。

いいか。
飲み物は、生ビール。

生ビールから、くる。

テーブルにある、玉ねぎの辛いピクルスを
スプーンに取り、つまみながら、呑む。

アチャールでいいのか。
玉ねぎとレモン、赤唐辛子で和えて
しばらく置いたもの。
自分でも作る。シンプルだが、うまい。

タンドリーチキンとサラダもきた。

このタンドリーチキンがまた、うまい。
インド人経営店でインド人が作るタンドリーチキンよりも
うまいのではなかろうか。
よく、堅くカラカラになっているのがあるが、
これはしっとり。
インドの方に聞くと、インドのインド料理よりも
日本のインド料理の方がうまいものもある、と。
これもそうだが、ヨーグルトを使っている。
インドでは完全はベジタリアンの人々も多くおり、
ヨーグルトは使われないことが多いとも。

平らげた頃、待ってました。
真打、カシミール、登場。

アップ。

鶏肉とじゃがいも入り。

一匙、一匙、ご飯に掛けながら、口に運ぶ。
辛い。
そして、うまい。

これほど、辛くてうまいカレーは、そうそう
ないのではなかろうか。

そして、この、ご飯。

ご飯がうまい、というのか、このご飯が
ここのカレーに合っている。
ご飯に掛けてうまいカレー。
そうともいえる。

どこのなんという米か、また、この堅めの炊き方。
どちらも研究し尽くされているのであろう。

汗だくで食べ終わり、会計をして、出る。
ご馳走様でした。
おいしかったです。

カシミールのレシピは公開されてもいる。

黒い色はカラメル色素も使っているよう。
よくよく味わうと、にんにく、が、ポイント
のような気もするのだが、カレーににんにくは
別段珍しくもない。
その他も、特に珍しいものは入っていない
といってよいのではなかろうか。
スパイスも一般的に使われているもの。

インドの方が食べるとどう感じるのであろうか。
うまいのであろうか。

創業から改良を重ねてこの味にたどり着いている
のであろう。
なん度もなん度も食べているが、流石、で、ある。

 


デリー

03-3831-7311
文京区湯島3-42-2