浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



欧風?挽肉のカレー

dancyotei2018-06-26

6月22日(土)深夜

さて、土曜日。

深夜。

カレーが食べたくなった。

カレーといっても挽肉のカレー。

ノーマルなカレーでもよかったのだが、

ちょっと重たいか、と考えたのである。

挽肉のカレーというと、インドのキーマカレー

思い浮かぶかもしれぬが、それではなく、

欧風というのか[パク森]のもの。

(そういえば、市ヶ谷の[パク森]は私が市谷を離れるあたりで

閉店していたようで、今は渋谷だけか。いや、韓国にもあるよう。)

[パク森]のカレー、どうやって作っているのか。※

以前にも作ったことがあるような気がするので、

この日記のバックナンバーを検索してみると、

どちらかといえば、インド風を目指したもの、

で、あった。

まあいいいか、どうにかなるであろう。

作ってみよう。

冷凍庫に豚挽き肉があったのでこれを使う。

玉ねぎは一個、みじん切り。

フライパンで炒める代わりに、例によって

レンジ加熱で下ごしらえ。

大きな皿にみじん切りを入れ、豚なのでラードをのせる、

熱スタート。時折かき混ぜて、15分程度。

あ!。

欧風を目指すが、にんにくと生姜も入れた方がよいか。

みじん切りし追加。

だいぶ嵩(かさ)が減った。

フライパンに移し、弱火で炒める。

インドカレーでもないので、狐色まではせずともよいか。

別のフライパンで挽肉も炒める。

分けた意味は挽肉は挽肉で、よく炒めるため。

挽肉から脂がしっかり出てきたら、玉ねぎと合体。

ここにスパイス。

一応、欧風を目指すので、主体はカレー粉、S&Bの赤缶。

ここにホールのグローブ少々、ローリエ

レッドペッパーはパウダー。クミンだけは個性を出すために

控えめにだが、ホールからあたり鉢でパウダーにして入れる。

ここに、トマト缶。

カットしたもの、一缶の1/4程度。

水を加えて、煮詰めながら煮込む。

さて、ここからが問題。

欧風っぽい味にするには、で、ある。

今、欧風カレーというとどんなものがあるだろうか。

昔からの洋食やのものと、フレンチシェフが作るものと

二種類あると思うのだが、大きく違っているように

思うのである。

前者は小麦粉からのベシャメルソースを使っており、

ちょっと粉っぽい。後者は、レシピはよくわからないが

デミグラスソース系なのではないかと思っている。

で、私は前者はキハチレシピのものを作ったことがある。

ポイントはすりおろしリンゴとウスターソースが入ること。

ウスターソースを入れるとそれらしくなるのでは、

というのが今回の方針。

煮詰めながら、まずベースの塩。

ウスターソースも少しずつ加える。

味見。

うーん、もう一つ。

ソースの味もさることながら、挽肉の味が問題。

冷凍焼けしてしまっていたか。

これは今さらいたし方ない。

ウスターソースを増量。

さらに弱火で煮込む。

再度味見。

欧風というのは、結局甘みが必要なのである。

ウスターソースはその役割もあるはずであるが、

若干足らない。

ん!。

トマトケチャップ!。

ケチャップを入れよう。

甘みは足される。

OK。

やっとそれらしくなってきた。

冷や飯を温めて、盛り付け。

福神漬けも出す。これは、常備してある酒悦のもの。

福神漬けは、今までは特にどちらでもよい存在であったが、

ここのものを食べて、認識を新たにした。

さすがに元祖、漬物としてうまい。

味は、まあ、それなり。

しかし、自分としてはなんとか、それらしいところまで

たどり着いた、といえようか。

あとから発見したが、

[パク森]のサイトに作り方の動画があった。

フルーツやら入り、やはりかなり手が込んでいる。

バナナやらリンゴやら。

素人が少量作るのにここまでは、材料を揃えることも含めて

なかなか手が回らない。

なにか簡単でよい方法はなかろうか。