2月9日(土)第三食 深夜
おでんを食べて、昼寝などしてしまって、深夜。
スパゲティー・カルボナーラを作ろうと思い立つ。
随分前に本式にイタリアのペッコリーノ・ロマーノ
(ローマ地方で作られたペッコリーノチーズと認定されているもの)
を買って、a href="http://www.dancyotei.com/2016/dec/carbo.html">作った。
お高いものなので、ケチって使っているうちに、
冷蔵庫でカチカチになってしまっていた。
カルボナーラにして食べきってしまおう。
ベーコンがないので、ハナマサに買いに出る。
ざく切りのものを購入。
カチカチだがペッコリーノは一人前以上の量はありそう。
ただカチカチなのでおろし金でおろすのは、
骨である。
包丁で細かく切ろうか。
微塵に切ってみたがこれでもまだ大きい。
あたり鉢で潰そう。
黒胡椒も入れておく。
あまりに堅くて、あたり鉢でもなかなか細かくならない。
まあ、よいか。
面倒くさくなってしまった。
本来であれば、ここに全卵も入れて混ぜておくのだが、
このままフライパンで熱をかければ、溶けるかもしれない。
玉子は後入れにしよう。
同時進行でスパゲティーを茹でるために大鍋に湯を沸かす。
フライパンに角切りベーコンを入れ炒め、脂を出す。
そこにあたり鉢のペッコリーノ。
img src="http://www.dancyotei.com/2018/feb/itameru.jpg">
炒める。
?。
だめだ。
溶けずに、焦げる方向に行きそうである。
すぐに火を止める。
玉子を入れたら溶けまいか?!。
スパゲティーを茹で始める。
全卵二個も割りほぐして、スタンバイ。
アルデンテまで茹でて、
フライパンへ。
割りほぐした全卵二個分投入。
よく和える。
カルボナーラは半熟が命。
ちょっと、温度が下がっている。
点火し、温度の上がるのを待つ。
上がりすぎてもいけない。
すぐに固まってしまう。
フライパン表面の玉子が微かに固まり始めたら
すぐに火を止め、ガス台からもはずす。
混ぜる。すぐに温度が下がる。もう少し。
再び、点火。
同様にすぐに消火。
混ぜる。
全体が半熟でトロッ。
いいかな。
もう一度、黒胡椒を電動ミルでたっぷりと挽き入れる。
盛り付け。
見た目、いい感じにはなっているが、
食べてみると、やっぱりちょっとペッコリーノの
固形の部分が残ってしまった。
まあ、仕方なかろう。
90%以上は、トロッとした半熟カルボナーラには
なっている。
よしとするか。
しかし、それにしてもヨーロッパ産のチーズは高い。
本当ならば、ケチケチせずに、こんなカチンカチンになる前に、
とっとと食べてしまいたいものである。
昨年EUとのEPA(経済連携協定)が妥結した。
ここにはチーズも含まれている。
ただ、この発効は19年のよう。
まだ1年以上あるのか。
また、発効しても段階的だそうで、気軽に買えるように
なるのはいつのことやら。
今、EUからのチーズの関税は29.8%だそうな。
今回残っていたペッコリーノ・ロマーノは
銀座三越で1パック(切り分けられた一切れ)\1,100であった。
現地の感覚では同じくらいのパックで300円(2ユーロ)くらいでは
なかったか。(3倍である!。)
関税が高いことをいいことに、間で随分と乗せられている
ということもありそうである。
考えてみれば、ヨーロッパのチーズというもの、
食べる機会も少ないし、従ってそうそう詳しくもならないが
イタリアにしても、フランスにしてもチーズの世界は
奥が深く、今更ながらだが、そうとうにおもしろそうなことは
わかってきた。
こうして料理に使う以外にも、つまみとしてももっと
食べたい。
触れてみなければ、知識も経験も広がらない。
なんとかならぬだろうか。
頻繁に行けばいいのか。