浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草も、

dancyotei2011-02-13

2月11日(金)祝日



さて。



建国記念の日で、連休。



私も、暦通りに休み。



この休みは、少し仕事を持ち帰っているのと、
来週に迫った、今月の『講座』の準備。


今日は、天気予報通り、朝から、浅草も雪。
だが、地上は温かいのか、積もりそうもない。


今日は、減ってきた雪駄の踵(かかと)を直さねばいけないので、
いつもお世話になっている、浅草ひさご通りの、履物や、まつもと、へ、
来週を前に、直しに行こうと決めていた。


月に一度の『講座』には着物を着ているので、
必然的に、毎回雪駄を履くことになる。
二足あるのだが、どちらもあっという間に、
減ってしまうのである。


雪駄の踵には、踵用の皮が貼ってあり、
そこに金具が埋め込んである。
これが金具を含めて、減ってきたのである。


と、いうことで、ひさご通りの、まつもと。


雪の街に出てみるのもいいだろうと、
昼すぎ、自転車。


透明のビニール傘。
片手運転だが、これならば、まだよかろう。


菊屋橋交差点を渡って、合羽橋通りをちょいと北上、
東側の路地に入り、本願寺裏を抜け、国際通りを渡り、六区。


雪で多少は少ないが、それでも観光客なのか、
けっこう人が出ている。


ウインズの前を通り、ひさご通りのアーケード。


傘を閉じる。


まつもと履物店。
間口は、3〜4間。
小さな店、で、ある。


自転車ををとめて、店に入る。


店には、ご主人。


自転車、ここでいいですか?


と、声をかける。


どうも、お隣に、はみ出して置くと、
うるさい、ようなのである。


相談し、二足とも、張り替えてもらうことに。


手を動かしている、ご主人と世間話。


ご主人。
あの、、、芸人さんでしたっけ?
落語家さん?


え?


以前に、着物着てたから。


そう。
着物を着て、ここに歩いてきたことがあった。


いえいえ、サラリーマンですよ。落語はしますが、趣味で。
と、私。


なんだ。


でも、なんか、そんな雰囲気してたから。


と、ご主人。


え?でも、なんかしてるでしょ。


と、なおもご主人。


まあ、定期的に、着物は着ているが、、、。
説明が面倒なので、適当な、受け応え。


作業が終わって、お勘定をして、出る。




はぁ〜、そんな、雰囲気、ですか?。
喜んでいいのか。どうなのか。




ともあれ。


雪、なのであるが、
ラーメンが食べたいと、さっきから、
考えていた。


この、すぐ近所に、なんでも佐賀ラーメン、
なるものが店を開いた、というのを、小耳にはさんだ。


言問い通りの、路地を入れて三本北の通り。
(前から気になっていたのだが、この通りに、
名前はあるのだろうか。
曙湯があって、千束五叉路からきている通り、で、ある。)


傘をさして、言問い通りを渡る。


次の信号、浅草三丁目、を、左。
右側にある。


佐賀ラーメン、美登里、と、いう。


雪の降る店の前に自転車をとめて、店に入る。


入ると、カウンターだけの小さな店。
こんな雪の日なのに、先客も二人。


いくつかのトッピングはあるが、基本はノーマルな
「ラーメン」、の、よう。
「ラーメン」を頼む。


きた。



(カメラが冷たくて、湯気でくもってしまった。)


見た目、九州のラーメンにしては白濁が薄いよう。


佐賀ラーメン、と、いうのは、むろん、初めて、
で、ある。


やはりとんこつ、なのであろうが、
経験のある、博多、熊本よりは、さっぱり、
すっきり。


麺は、博多に近いような、細めで固め。


なかなか、うまい。


うまい、のであるが、これも特徴なのか、
ちょいと、麺の量が少ない?。
あっという間に、食べ終わってしまった。
(しかし、替え玉、は、ない。
かわりに、なのか、なぜか、ここには、おいなりさんが、
置いてある。)


勘定をして、雪の中に、戻る。


赤札堂にでも寄って、なにか買って帰ろうか。







まつもと履物店


台東区浅草2丁目22−1
03-3841-2461




佐賀ラーメン 美登里
台東区浅草4-24-1
03-5808-5560