浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鯛 その2

dancyotei2010-11-03



引き続き、鯛。



刺身で一杯やって、やっぱり、転寝。



さて、夜。



あとは、なににしようか。


アラは、潮汁にするとしてだが、
鯛は、頭などを甘辛く煮る、兜煮、というのもうまい。


しかし、今日の鯛は、新鮮そうなので、
塩焼きで食べてみたい。


一枚丸々残っているので、これを塩焼きにすれば、
大きな鯛の尾頭付きで、ちょいと、よいぞ。


だがだが、やっぱり、それだけでは、
もったいない。


鯛茶漬け、なんというのもある。
池波先生の好物でもあった。


刺身を飯にのせて、お茶や出汁をかける。


同じく、池波レシピだが、末広町の花ぶさでは、
胡麻だれを使った鯛茶漬けを出す。


そうだ!。


鯛飯、と、いうのはどうか。


瀬戸内などでは、定番であろうが、
私はあまり食べた記憶がない。
ちょっと、贅沢な感じでよいかもしれぬ。


作り方を調べると、白焼きをした鯛を
酒としょうゆで水加減した米に昆布を敷いて
炊く、と、いう。


塩焼きにしてしまうと、これはできない。


まあ、よい。
白焼きをしたものはしょうゆをかけて食べ、
半分を鯛飯にしようか。


先に、米を研ぎ、酒、しょうゆ(薄口+濃口)で
水加減をし、昆布も入れておく。


鯛は一匹、腹を割いてハラワタを出す。
鰓(えら)も取っておく。


これをそのままガスレンジで焼く。
大きいので、レンジのグリルに目一杯、で、ある。


あらの潮汁も作っておこう。


アラ、頭と中骨、それからハラスの部分、には、
熱湯をかけて、洗う。


水から煮る。


白焼きの方は、焼けた。





飾り塩をしていないので、鰭など焦げてしまったが、
これだけ大きい鯛の尾頭付きは、立派なもの、で、ある。


と、これは、撮影用。


一度、俎板に戻って、頭を落とし、身の部分は
半分に切る。


尻尾の方は浸水をした釜に入れておく。





残っていた刺身も出し、内儀(かみ)さんととともに、
焼いた鯛、しょうゆをかけて、頭もともに、食べてしまう。
脂があるので、焼いても、むろん、鯛はうまい。


米の浸水は、酒が入っているので、3時間程度は必要。


よい時間で、炊き始め、炊き上がったら鯛と昆布を出し、
身をほぐし、小骨も丁寧に取る。


潮汁も塩を入れ、ねぎを刻む。
海苔を焼いて、千切って、もみ海苔も用意。





鯛飯と潮汁。


うまい鯛。


120%、食べ尽くした、鯛二枚、で、あった。