浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



イナダ一本

dancyotei2007-09-24



9月22日(土)第二食


暑い。


が、午後、例によって、御徒町アメ横の魚屋へ
いってみることにする。


今日は、自転車。


今ひとつ、ピンとくるものがなく、吉池にまわる。


イナダ、一本、950円。


アメ横の方には鰹一本、500円というのがあったが、
ちょっと、かわったところで、イナダはどうだろうか。


請戸、と書いてある。


どこであろうか。
(調べてみると、ウケドというようだ。福島県浪江町
常磐、ということになろうか。)


一本買ってみる。


暑いので、急いで帰宅。





でかい。



50cmはあろうか。
イナダ。ご存知の通り、出世魚のブリ、で、ある。
ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ。


きちんとした定義なのかどうかわからぬが、
35cm〜60cmが、イナダ。
それ以上、80cmまでワラサ、それ以上が、
ブリ、ということらしい。


さばく。


頭を落とし、腹を割く。
はらわたを出し、腹、骨のそばの血合など、きれいに洗う。


二枚。





さすがに、イナダでは、さほの脂はない。


中骨を取り、ハラスも落とす。


半身は、ラップをして、冷蔵庫に入れておく。
半身は刺身。


頭は割り、中骨など、あらもきれいに洗って、冷蔵庫に。


尻尾から、皮と身の間に包丁を入れ、皮を引張りながら、皮を取る。
真ん中に包丁を入れ、サク、に、する。


切って、盛り付け。





ビール、で、ある。
わさびで、食う。


淡白、といってよかろう。
だが、みずみずしく、うまみがある。
また、かすかな脂も、感じられ、うまい。


こういうものであれば、薄く切ってみても
よかったかもしれない。


夕方はここまでで、夜、半身は塩焼き、に、してみる。





刺身もよいが、イナダは塩焼きもうまい。



あらは、汁にしようか。