浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



御徒町ラーメン横丁博多豚骨ラーメンわ蔵/小島町中華幸楽/御徒町麺屋武蔵武骨

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4070号

さて、今日は三本。

4月11日(月)第一食

御徒町ラーメン横丁・博多豚骨ラーメン[わ蔵]

暖かくなってきたせいであろうか、
少し前からつけ麺が食べたかった。

どこがよろしかろうか。
特にあてもなく、御徒町方面に自転車で出た。

今日もよい天気。
JR高架下、ラーメン横丁を通る。

つけ麺専門店もあり、また[青葉]もある。

ん!?。
そうである。少し前にここ、閉めた店があった。

ここには、5軒が入っていたか。
[青葉]などはずっと定着しているが
入れ替わっているところは入れ替わっている。
なかなか難しい。

新しいところはどんなものであろうか。
名前は、博多豚骨ラーメン[わ蔵]。

博多ラーメンであれば、つけ麺でもないだろうが、
ちょっと様子をみてみようか。

ノーマルな「わくラーメン」700円也。

アップ。

麺は博多の細い丸麺。
ただし、スープ。
これ、色もそうだと思うが、博多のノーマルな
とんこつではない。
とんこつしょうゆ、ではなかろうか。
むしろ、横浜家系に近いか。

逆に家系であれば、太麺。
なんとなく、ちぐはぐのような、、、。

まあ、そう思うのは、思い込み、すり込み、で、
これはこれで、うまい、のであるが。

 

わ蔵


4月12日(火)第一食

小島町中華[幸楽]

今日もよい天気。
ここのところ、東京は晴れると夏日(なつび)、
25℃前後まで上がっている。
寒いよりも暖かい方が、寒がりな私には
ずっとありがたい。
なにより、気持ちがよい。

今日は、ご飯ものが食べたくて、小島町の
中華[幸楽]。
13時ちょうど、店の前、二人ほど待っていたのが
入っていったところ。満席。

が、調理場の窓からご主人が、なんにしましょう?
と、前に立った私に声を掛ける。
作る速度よりも、席数が少ないのである。
満席でも、先に注文を聞いてくれる。

うっ!?、決まっていなかった。

と、咄嗟に、、、中華丼!。

すぐに入り、カウンターに座る。

そして、中華丼もくる。

濃い味で、うまい中華丼である。

ご馳走様です。


台東区小島2丁目1-3
03-3866-5900

4月13日(水)第一食

御徒町麺屋武蔵[武骨]

今日こそはつけ麺と、思って出た。
[武骨]。

今、つけ麺というのは、どこのラーメンやでもある。
それぞれオリジナルの味のところが多いと思う
のであるが、定番の味というのもでき始めている
ような気もする。

上野御徒町にはもう一軒、麺屋武蔵の[武骨相傳]という
のがあって、こちらはつけ麺専門で量が売り。

それで[武骨]の方へきた。15時頃。

ここは2003年開店。
なんだかんだ、もう20年にもなるのか。
オラオラ系、とでもいう店員のカラーも、
最近は多少おとなしい?。
(ただこの日は、私語が目立った。女の子の店員と
お兄ちゃんの二人だけ。そりゃ、喋りたいか。だが、
やはり控えた方がよいことは言うまでもない。)

ともかくも、ここうまいとは思う。
私は評価している。

これがつけ麺。

きれいに並べられたもちもちの角太麺。
大きな角煮が一つ。

つけのつゆ。かなり濃い。
食べているうちに薄くなってほしくないのは
もちろんのことである。
そして、魚介系も強めに感じる。
脂も多め、動物系のうま味も濃い。
酸味もあるのか。

先に書いたように、店ごとに様々なつけのつゆ
がある中で、この系統のつけめんつゆ、ある程度定番、
オーソドックスになりつつあるように思う。
なかなかクセになる。
[武骨]つけ麺も、私は好きである。

 

麺屋武蔵

 

 

 

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稲荷町・中国意境菜・白燕 その2

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4069号

引き続き稲荷町[白燕」。

昨日は、りんごあめ、前菜三品、点心二品、
スープまで。

席数は減らしているとはいえ、満席。
ほぼワンオペはたいへんである。

次の皿まで実際には多少時間はかかるのだが、
寛いで食べているとそこまでは間延びした
印象ではない。
まあ、肩の力を抜いて、リラックス。

次は、炒め物。

青菜炒め。

ターサイ。

ノーマルな青菜炒めであろう。
塩味でみじん切りのにんにく入り。
よい塩梅で火が入っており、うまい。

オープンキッチンでシェフの正面なので
調理するところが見えていた。

シェフが野菜を炒める場合、今まで見ていると
ノーマルに中華鍋で炒める場合と、網に載せた
野菜に熱した油を掛けるのとあるよう。
これは、中華鍋で炒めていた。
使い分けはなんであろうか。
大きいもの、厚みのあるものを炒める場合が油を掛ける
ようにも見えるが、どうであろうか。
先日、青椒肉絲を自作した。あの時はものを全部
油に入れてしまう油通しをしたが、あれはかなり
オイリーになる。目の細かい網を入手しなければ
いけないか。

ともあれ。

次はこれ。

蒸し物である。

豚バラ、新筍、湯葉、青いのは茎ブロッコリー
とのこと。

豚バラは塩漬けらしい。
この塩味が全体の塩味になっているよう。

イタリアンでもパンチェッタという
塩漬け豚バラがあるが、水が抜け、肉が熟成、
アミノ酸が増えるということか。
独特のうまみ、である。

今年は筍は初めてかもしれない。
柔らかくよい食感。

ブロッコリーというのは私、初めてではなかろうか。
文字通り、ブロッコリーの茎という食感と味。
茎がひょろ長いブロッコリーで名の通り茎を食べる。
地中海原産というので、新しい野菜ではないらしい。

豚バラの脂身は蒸しているので、ある程度落ちているが
やはりそれなりにヘビー。
そこに淡泊な筍、よい食感の青み、
さらに、淡泊な結んだ湯葉を取り合わせているのが
また、憎い組み合わせ。
シェフのセンスであろう。

次はこれ。

麺、で、ある。

入っているのはいんげん、豚肉。
味は、ちょっと甘辛。

麺はひもかわのように平たく、モチモチ。

これ、おもしろいのである。
これも作っているところが見えたのだが、
麺は乾麺。

シェフが説明をしてくれたのだが、内モンゴル
麺料理らしい。

乾麺を蒸して戻す。
その蒸す蒸気は、お湯ではなく、
肉や野菜を煮たスープ。その中華鍋の上に
蒸籠を置いて蒸すのか。
これがそうかどうかわからぬが、この煮た具を
麺と和える。
ちょいと調べると、ムンメンというよう。

特徴はとにかくムチムチとした食感。
乾麺を蒸気だけで蒸し戻すことによって
生まれるのか。おもしろい。

中華にはない調理法であると思うが、なぜ
こんな方法が生まれたのか。
モンゴル族の人々は元来遊牧民であるが、煮ながら
麺を蒸せるという、簡易さ、なのか。移動しながら
生活する彼らの場合、簡便性は大切なことなのか。

モンゴル族の麺食は、かの文化人類学の先達
石毛直道先生も調べられていた

モンゴル族にはやはり元来は麺食はなく、中国を平定した
元代以降からで、元代に宮廷上流階級に入り、明代に
同階級に浸透。さらに満州族の清代になり上流階級の
麺食は完成した、とのこと。ただ、一般には20世紀になり
農業生産が増大してから浸透したとのことで、やはり
新しい食文化のよう。この乾麺を煮汁の湯気で蒸して
戻すのが生まれたのも、あるいは近代のことなのかも
しれない。

閑話休題

最後、デザートとお茶。
お茶はジャスミンティー。

これも、おもしろい。
ちょっとロールケーキのよう。
表はクレープのような皮。
中はココナッツ。
ココナッツも、いわゆるココナッツミルクと、
ココナッツの実の両方を使って作られており、
シャキッとした食感もある。
甘さも控えめで、うまいケーキに仕上がっている。

以上。

今日も刺激的なコースであった。
おいしかった。

コースは一人6500円也。これはリーズナブルであろう。
ご馳走様でした。

 


白燕
Facebook

 

台東区元浅草2-7-10
オルタンシアIV 2F

 

 

 

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稲荷町・中国意境菜・白燕 その1

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4068号

4月10日(日)夜

日曜日。

今日は、内儀(かみ)さんが[白燕(ばいえん)]を
予約していた。

ご近所の新進気鋭の中国料理店。
もうそろそろ予約を取れなくなってきそうである。
土曜日、と、思ってTELをしたらしいが、
土曜はシェフがJR東日本のハイクラ寝台列車
「四季島」に乗る日であった。忘れていたよう。

ということで、日曜の夜。

稲荷町と書いているが、住所は元浅草二丁目、
稲荷町は駅名。
私が住んでいるのは元浅草一丁目。
町内会は別だが、もちろんかなりのご近所。
清洲橋通り沿い。稲荷町の交差点から南東、
一本目の路地の角、二階。

ここに店をオープンしたのはもう2年前の春
だと思うが、この2年、まったくたいへんな
時期であった。
が、やはりちゃんとした腕と才のある方は、
たいへんながらも確実にキャリアアップされている
ということになるのであろう。

日曜日、17:50に出てぶらぶら歩いて向かう。

今日も暖かかった。
いや今日は、暑かったというべきである。
そして、日も伸びたものである。
調べると日の入りは18時ちょい。
明るい、明るい。

ビルの外側の階段を二階へ昇る。
自動ドアは開いていた。

入り、シェフに挨拶し、掛ける。
一番出入り口に近いテーブル。

今日は手伝いの女性が一人いるのようだが、
相変らずほぼワンオペ、のよう。

昨日は特急のレストランで今日はお店。
まだ、お若いが、時間的に忙しい上に、
肉体的にもたいへんであろう。

ん!。
卓上にいつもある暗号のような
小さな短冊形のメニューカードがない。
さすがに手が回らなかったのか。

いつもの、青島のプレミアムをもらう。

りんごあめ。

これはいつも通り。

縮尺がわかりずらいかもしれぬが、木の棒は楊枝サイズ。
もちろん、りんごあめ、ではない。
赤い薄い甘酢ゼリーで包み、中はスモークされた
フォアグラ。

一口だが、格別にうまい。
フォアグラというものたくさんあればくどい。
このくらいでちょうどよいのだろう。

赤い色は山査子(さんざし)などで付けている。
山査子とは中国人の好きな果実で料理や飲み物、
お菓子などに使われる。

前菜。

これもいつも通り、回転する台で三品。
上はここの定番、よだれ鶏
左は板ビーフン、といっていたか、と、湯葉
薄味の酢の物。

右がおもしろい。
白いのは中華の蒸しパン、花巻(ホアジュアン)
というよう。ふかふか。
ペキンダックを挟んで食べるので
憶えておられる方もあるかもしれぬ。

鴨肉の生ハムのようなものといっていたが、
甘い味噌味、白髪ねぎ。
その鴨肉は調理場にぶら下げられている。

パンも含めペキンダックに近いが、ちょっと
おもしろい。シェフの考案か、毎回こういう
新しいものを出してくれて、愉しい。

よだれ鶏のたれは、残して置いて、点心を
つけて食べる。
このたれ、ピーナッツが一粒、二粒入っており、
かなりうまい。しょうゆベース。濃厚でピリ辛
なん度も食べているが、一体なにが入っているのか、
まったくわからない。

その、点心。
水餃子から。

これはいつも通り。
プリ、モチ食感。皮が厚めなのがよろしい。
中は比較的野菜が多め。

焼売。

これもいつも通り。
つぶつぶは飛子。
肉のうま味がよい。

そして、この下の皿。
食器は皆、シェフのセンスなのかと思うのだが、
これ、特によい。欲しい。中国で買ったのか?。
こういうところも只者ではないと思うのである。

スープ。

ここでスープがこの青磁の器で出されるのはいつも
同じなのだが、具がいつも違う。

毎回なんらかの効能のある薬膳。
豚のバラ先軟骨がベースで、今日は二種類の
杏仁といっていたが、アーモンドの粉でよいのか。
味は滋味深く、濃厚。
今日のものは胃によいという。

 


つづく

 


白燕
Facebook

 

台東区元浅草2-7-10
オルタンシアIV 2F

 

 

 

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赤酢の酢飯で小肌のにぎり鮨

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4067号

4月9日(土)夜

今日は昨日の続き。

小肌を〆ていた。

塩をして2時間、酢洗い、半割りの酢に漬けて2時間。

その後、干す。

2時間後。

さらに、夜中。

かなり水分が抜けた。

このくらいになったら、ラップに包んで、
冷蔵庫へ。

翌、夕方。

下準備。
まずはいつも通り、飯台を水で濡らし
緩んでいた箍(たが)を張り、伏せておく。

小肌を冷蔵庫から出してみると、ラップの中で
かなり水分が出ていた。

ペーパータオルで拭き取る。

米を洗い、飯を炊く。
カタメモード。

小肌は半身でにぎり一つ。
皮目に十字の包丁目を入れてみる。

炊飯器が切れたら、8分の蒸らし。
タイマーで計る。

鮨酢を用意。
いつもの通り、飯一合で40㏄。
赤酢7:透明な穀物酢3の割合。

タイマーが切れたら、飯台に飯を取り、
鮨酢をまわし入れる。

大急ぎで混ぜ込む。

だいぶ暖かくなったので、真冬ほど急がなくとも
よいかもしれぬ。
だがまあ、手早く。

酢飯というのはおもしろいものである。
炊き立ての飯に酢を混ぜて、即席のすしにする。
いつ頃からやられるようになったのか。

元来、すし、というのは、ご存知の通り
ご飯と魚を漬け込み、発酵させたもの。
奈良時代には文献に出てくるという。
半島、大陸から伝わったのか。
伝わったにしても、もっと古いのかもしれない。
いわゆる熟(な)れずしである。
現代まである琵琶湖の鮒ずしなどはこの例。
時代とともに発酵させる期間を短くしたものも
出てくるようになったよう。

そして、酢をご飯に混ぜ込んで即席に酢飯にする
早ずしが現れるのは江戸中期という。
当初は押し寿司系のもの。
押し寿司も今はもそうだが、ある程度時間を置いて
熟らして食べるものである。
それをさらに簡易にした酢飯と魚を一緒ににぎり、
すぐに食べる、にぎりずしは、文政期の江戸で
生まれた。

ともあれ、酢を混ぜ込んだ即席の酢飯は
江戸中期には生まれていた。(ミツカン

ともあれ。
鮨酢を混ぜ終わったら、またまたタイマー、ここも8分。

その間に生わさびをおろす。

小肌は、生姜ではなくわさびである。裏に塗って、

にぎる。

そして、小肌にはおぼろも。
以前に芝海老から作った。冷凍保存している。

おぼろがあれば、はさんでくれる江戸前鮨やもある。

わさびとおぼろ、半々。

この包丁目はどうであろうか。
よくよく見ると、もう一つ?

上から、しょうゆをたらす。
ビールを開けてつまむ。
アップ。

味は、よし!。
半割りの酢で〆ると、身の薄い小肌でも
ぎんぎんには〆まらないのである。
が、ちょうどよい。

半割り〆をやりはじめて、そこそこになると
思うがもう、安定しているだろう。

内儀(かみ)さんは、わさびよりも、
甘いおぼろの方がよいといっている。
酢〆の小肌と、甘いおぼろはよく合う。
ちょうど甘酢になる?。

私自身は、わさびも、おぼろもどちらも
よろしい。

しかし、包丁目は、まだまだ研究の余地が
大きいだろう。

 

 

 

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カジバタ~小肌酢〆

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4066号

4月8日(金)~

さて。
今日はいつもの赤酢の酢飯で、小肌のにぎり鮨を
作ろうと考えた。

ただし、開いた小肌があれば、の話ではある。

13時台、吉池到着。

今日も暖かい。
もう、コート、上着の類は必要なくなった。

対面の売り場を見ると、あった!。
開いた小肌。
いつもあるのかもしれぬが、私の行く時刻は
午後も遅いので、なかなかお目にかかれない。

一枚120円。
4枚でよいか。

ただ、これだけでは、だめなのである。
小肌の酢〆は、〆てから丸一日おかなければ
いけない。
つまり、今日食べるものも、捜さなければいけない。

で、なんであろうか。

カジキ。
カジキのバタヤキ。

カジキも解凍ものの安いものもあるが、
宮城産の生、メカジキ。
一切れ、610円也。
お買い得品と書かれているが、この値段で?、
とも思うのだが、脂もきっとあるのであろう。

これでよし。

帰宅。
これ。

しかし、なんで国産は宮城なのであろうか。
カジキなど南の方の魚なのでは?。
ちょいと調べると、やはり、三陸沖、近海で
昔からたくさん獲れるよう。
気仙沼がやはり主な水揚港。

小肌。

小肌は、先に仕込んでおかなければいけない。

四枚。
洗って、水気を取る。

網にのせて、塩をたっぷり。

これで、2時間。

カジキはこれ。

私などには生でも解凍ものでも見た目には
わからない。

冷蔵庫へ入れておく。

小肌に塩をして2時間。

だいぶ水は出たか。

酢で洗う。

なぜ、水洗いではいけないのか。
理由はわからない。
昔からそうしてきたからと、真似をしている。

半割りの酢を作り、漬ける。

水の半割り、50%である。
100%ではなく、半割りに漬けるのは、
塩抜きも兼ねているからと、説明される。
きっと、浸透圧上、塩が抜け、酢が入る、のであろう。
きちんとしたメカニズムは私は説明できないのだが。

2時間。

さて、カジキ。
しょうゆに漬けるのだが、生なので30分程度で
よいだろう。解凍ものが、どうも時間が必要のようである。

しょうゆ。

しょうゆのみ。100%。30分。

小肌が2時間経った。
ペーパータオルで水気を取り、網に干す。

カジキが30分経ったら、しょうゆを切って、
小麦粉、今日は薄力粉をまぶす。

フライパンを熱し、バターを投入。
カジキも投入。

両面、こんがり焼くだけ。

まあ、焼くのには特にコツはいらなかろう。
火は、中火から弱火。
焦がさぬよう、中まで火を通す。

焼けたら皿へ。
ケッパーを散らす。

付け合わせは、洋食らしく、マカロニサラダ。
黒オリーブを刻んで入れてみた。

それから、昨日揚げた鶏からが余っていたので
オーブントースターで温めた。

皿へ。

ビールを開けて、食べる。

切る。

問題なく、火はちゃんと通っている。

味もよい。
バタヤキなので、もともと脂があったのかどうかは、
よくわからぬが、生なので、ふんわり。
うまいもんである。
マカロニサラダも、意外に黒オリーブが
存在感があって、おもしろい。

 

 

 

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切り身・鰤と鯛

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さて、今日は魚切り身二種。

4065号

4月4日(月)

鰤切り身。

毎度の御徒町、吉池。

特に、あてはない。
なにか簡単なもの。

ん!鰤の切り身。
三重産天然、二切れ580円。
お買い得品とある。
塩焼き、煮付け、とある。

鰤は塩焼きにはあまりしない。
私もほぼ食べたことはないのではなかろうか。
生ぐさくないのか。

やってみようか。

これ。

これで全体はどのくらいの大きさになるのか。
鰤というだけあって、脂はありそう。

鰤という魚は、いなだやわかしなどの子供、養殖、天然
含めて、今は吉池に限らず、スーパーにも
ほぼいつでもある。
それでであろう、値段もリーズナブルといってよい。

本来、鰤は西日本の魚で子供の頃、
東京の魚やにはあまり並んでいなかったと思う。
最近は北海道でも獲れ、やはり温暖化、なのであろう。
東日本の鮭と入れ替わる日も近いのか?。

折角二切れあるので、いつもの照り焼きと
塩焼きの、二種にしてみよう。

焼くのは、ガス台のココット機能でよいだろう。
洗って塩をし、しばらく置いておく。

ココットは切り身・自動。

まったく、簡単である。

照り焼きの方。

フライパンに少量の油。
中火で焼く。

両面軽く焦げ目を付けて、しょうゆ、酒少々、砂糖。
甘辛濃いめを目指す。
煮詰めるが、煮すぎてはいけない。

仕上げに、みりん。
沸騰させて、出来上がり。

鰤切り身、照り焼き。

塩焼き。

なかなか、脂がある。

照り焼きは定番だが、簡単、そしてうまい。

塩焼きはかなりよい。
脂がある鰤は、ともすれば生ぐさくなりそうだが
なかなかよい。
ものがよかったのか。
今日は、成功。

4月6日(水)夜

今日は、暖かい。
もうそろそろ、寒い日は減ってくる
のであろう。

浅草ロックス西友、魚売り場。

見つけたのは、鯛。
切り身二切れと、頭が入ったパック。
400円台。おもしろいのではなかろうか。
まったく、西友の魚売り場は、おもしろいものを
置いている。そして、安い。

切り身は塩焼き、頭は、つゆにしよう。

切り身はもちろん、頭もすべて鱗を取ってある。
鯛の頭の鱗を取るのはなかなかたいへん。
すべてを取り切るのは、私などにはほぼ無理である。
まったく、行き届いている。

切り身。

頭は鱗を取ってあるだけでなく、はらわた
血なども残っておらず、きれい。
このまま煮てしまっても問題なかろう。

水から。

切り身は塩をして、ガス台の魚焼き用の網。
鰤はココットにして、鯛は網にしたのは
鰤の方が崩れやすそうだと考えたから。
まあ、どちらでも大きな違いはないとは思うのだが、
網にのせると焦げ目がついて、焼き魚らしく
焼ける。ココットは容器なので形が崩れやすいものでも
ふんわり焼ける?。

焼けた。

頭の潮汁。
出汁が出たら、塩を入れて味を決める。

大根があったので、薄く銀杏切りにして、
レンジ加熱で下ごしらえ。
ねぎとともに入れる。
温めて、お椀へ。

鯛の潮汁と塩焼き。

鯛。
マダイ、であるが、うまい魚である。
春は桜鯛などともいう。

刺身はもちろん、こうして焼いても、
兜焼きなど甘辛く煮ても、おつゆでも。
小型のものは春子といって、〆て鮨にもする。
骨がしっかりしており、身もしっかりしている。
色もよく、立派。
日本人の祝いの膳には欠かせない魚であった。
メデタイ!。
調べると、どうもほぼ日本近海にしかいないよう

日本人と切っても切れない真打中の真打である。

 

 

 

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断腸亭流挽肉のカレー

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4064号

4月3日(日)、6日(水)

夜、冷凍庫の合挽肉250gで、簡単に
挽肉のカレーを作ろうと思い立った。

ルーを使わないカレーとしては、
かなり簡単。

イメージとしては、昔市谷にあった[パク森]
のカレー。
方向としては、欧風になるのか。

必要なものは、挽肉。
今日は合挽だが、豚でもよいだろう。

玉ねぎ、にんにく、生姜。
トマト缶。
カレー粉。
ローリエクローブ、レッドペッパー粉。
ソース。
塩。
コンソメ

こんなところ。

まず、玉ねぎ1/2個、にんにく1片、生姜
にんにくと同量。

これをブンブンチョッパーでみじん切り。

少量の油で炒める。

別段、狐色まで炒めなくともよい。

ここにローレル2~3枚と、クローブ5~6粒。

軽く炒める。

ここに挽肉。

炒め、火を通し、脂が出てくるまで。

ここにトマト缶。

カットのもの、1/3~1/2缶。

コンソメ固形のもの1個。
顆粒でもむろんOK。

レッドペッパー、小さじ1~2程度。
量は辛さの好みによって増減する。
カレー粉、大さじ1程度か。

10分ほど煮込んで、味を見ながらソースを投入。
ソースはウスターでも中濃でも、特にうるさいことを
いわなくともよい。なんでもOK。

あとは、味を微調整。
軽く煮詰めて、完成。

一応、こういうレシピでできる。
どうであろうか、簡単。

市販のソースを使うのはちょいと反則かもしれぬが
まあ、許していただこう。

が、今日は、ちょいと間違えた。

挽肉の量が多いと思い、また、残してもしょうがないかと、
トマト缶を一缶全部入れてしまったのである。

これ、たまにやる、のである。
トマトの赤い色にカレー粉が負けてしまった。

カレーの黄色の正体、ターメリックを多少足した
のであるが、あまり変わらぬ。

ちょいと小皿に取って食べる。

まず、かなり脂が多い。
この合挽肉などだいたいこんなものか。

味。
辛みは強くした。
クローブも主張している。
カレーといえば、カレーの味なのだが、色だけでなく、
味もトマトが勝っている。
スパゲティーのミートソースとカレーの
間のような味、、、か?。
ソースが入っているので、まあ、どちらでもない
といった方が正しいのだが。

まあ、こういう料理としてうまい、
ともいうことにしようか。

冷蔵庫に入れて、三日後。

飯を炊いて、カレーライスとして食べようと、
考えた。

せっかくなので、インディカ米、
タイの香り米、ジャスミンライス
大量にまだあるし。
炊飯器で炊いた。

カレーの方はレンジで一度軽く温めて、カレー粉を
足し、よく混ぜて、再度温め。

盛り付け。

多少、カレーに近付いたような気はする。

くどいようだが、うまい、のである。
この皿で、お替りもしてしまった。

ただ、目指したのがパク森っぽい、というところ
だったので、自分でも釈然としないものが、
最後まで残るのである。

どう考えても、缶の半分でよかった。

 

 

 

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