浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



よろゐ屋/ら麺亭・浅草伝法院通りラーメン二題

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4020号

今日は、浅草のラーメン店二題

浅草にもラーメンやは少なくない。

ただ、増減を考えると、10年、15年前にはそう目ぼしい
店はなかったかもしれない。それが、下町ブームで、
浅草に人が集まるようになり、少しずつ増えていき、
今はコロナ禍でまた多少減った。
そんなところかもしれない。

そんな中で、このところ比較的よくいく
伝法院通りの二軒。

伝法院通りは、浅草寺に一番近い東西の通り。

そもそも伝法院は、通りの北に接する、一般には入れない
浅草寺の住職の住む本坊。
私もなん度か機会があって入ることがあったが、
小堀遠州という、庭も有名。

最近、通り沿いの32軒が台東区から店舗立ち退きを
求めて訴えらえ、ニュースになっている。
少し前、仲見世も賃料の値上げを大家である浅草寺から
言い渡されたのが話題になったが、古い盛り場
なので長年積み重ねられた曖昧な状況がそこここに
あるのであろう。

ともあれ、伝法院通りは観光客が多く通る通りなので
場所としてはかなりよい。
まずは、浅草名代らーめん[よろゐ屋]。

1月25日(火)第一食

[よろゐ屋]は仲見世よりは東、
仲見世からすぐの右側。

昔風の中華そばを看板している店。
開店は平成3年(1991年)。
浅草では最早老舗感を漂わせる。

今日は17時近く、自転車で到着。

定番のゆずの入った中華そばもうまいのだが、
寒い今の時期だからか、いつもはない味噌。

これ。

アップ。

中太のちょい縮れ麺。

写真では隠れて見えないが、もやしなどの
野菜炒めがのっている。

スープは、熱く、かなり濃厚。

やはり、味噌というと、皆これ、というイメージが
あるだろう。
そこにピッタリ合っている感じ。
スープはここのしょうゆ味のベーススープと
違うのかもしれぬ。
スープから濃厚なのではなかろうか。

この、味噌ラーメンらしさというのは、
なんであろうか。
考えてみるに、皆が思い出すのは袋らーめんの
サッポロ一番の味噌味ではなかろうか。
ほとんどの国民が最初に出会う味噌ラーメンは
サッポロ一番の味噌であったはず。

うまかった。
ご馳走様した。

寒い今には、なにより。

03-3845-4618
台東区浅草1-36-7

さて、もう一軒。
[ら麺亭]

今度は、伝法院通りでも、六区側。
ホッピー通りの角、南側。

1月26日(水)第一食

昭和61年(1986年)の開店という。
[よろゐ屋]よりももう少し古い。

ここは、わんたん麺が看板。
ラーメンやには珍しく、焼売もある。

いつも、わんたん麺を食べることが多い。
また焼売も看板だけに、うまい。

着いたのは、今日は15時。
ここは外に券売機がある。

昼は半チャンラーメンもあるのだが、
これ、なん時まで?。
ん!、15時までだ。

ドアを開けて、頭だけ入れ、中のお兄さんに聞いてみる。
お兄さん、忙しげに動く手を止めて、ちょいと前の壁の
時計を見て、あー、もう終わり、と。

はい、了解。
ではなにかな。
もう一度、外へ出て、外の看板を見ながら考える。
逆に、15時からという、味噌がある。
続くが、やっぱり味噌にしてみようか。

入って、カウンターに掛けて待つ。
きた。

やはり、隠れて見えないが、野菜炒めがのる。

アップ。

比べると、麺は[よろゐ屋]よりも気持ち太い
かもしれぬが、同じ中太縮れ麺。

スープの色は、昨日の[よろゐ屋]よりも気持ち、
赤味が薄いか。

味は、、、。
これも、かなり、あの味では、なかろうか。

むろん、十二分にうまい。

ここも味噌は定番ではなかったのかもしれぬ。
私もここで食べたのは、初めて。

とにもかくにも、うまかった。

ご馳走様でした。

 

ら麺亭

03-3845-0514
台東区浅草1-39-9

 

 

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