浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



路麺よもだそば/芝海老から揚げ

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今日も二本。

3939号

9月25日(土)第一食

路麺[よもだそば]御徒町店・ねぎかき揚げそば

そろそろ、温かいそばもよい。

御徒町、JR高架下、吉池前の路麺[よもだそば]。

やはり便利なところにあり、安定しているので
つい入ってしまう。

路麺らしくなく、インドカレーがある。これがうまい。
カレーも惹かれたのだが、ねぎのかき揚げ。

限定?、であったか。

ねぎのかき揚げというのは、意外に、ない。

簡単で安いのだが、玉ねぎに比べると、
圧倒的に少なかろう。

そういえば上野警察前の[翁庵]のねぎせいろは
ねぎといかのかき揚げであった。

ねぎは浅利むき身とだったり、他の魚介との
組み合わせもうまいものである。
それに、乙、だと思うのである。

だが、あまりないのは、公平に見ると
皆さんからは、魅力が少ないのであろう。

ねぎかき揚げそば。

このねぎは、東北であったか。
そういえば、ここの[よもだそば]は、東北推し。
東北の野菜をよく見るよう。
出身の方でもいるのか。

長ねぎも、火を通すと甘くなる。
そして、玉ねぎよりも早く火が通るので、
通しすぎると、味も形もなくなってしまう。
大き目に切ることが条件であろう。

その通り、大き目。

白い長ねぎというのは、千住ねぎ、岩槻ねぎ、など
江戸・東京の伝統野菜といってもよいと思う。
ねぎかき揚げは今は多く見ないが、以前は安い屋台の
天ぷらや、そばやでも多く使われていたのでは
なかろうか。

なんということもないのだが、これがうまい、
のである。


よもだそば

台東区上野5丁目27-6
03-6284-2301


9月25日(土)第二食

芝海老から揚げ

[よもだそば]から、またまた、吉池へ。

今日も特段の目当てがあるわけではない。

なにがあるかな?。

ん!。
芝海老。

1パック200円台だが、さらに安くなっている。
そのまま揚げるだけだが、から揚げだ。
簡単で、うまい。
2パック買おう。

それからいつものように、めかぶ。

帰宅。

これ。

吉池にはほぼ、定番に近く芝海老はある。
産地は、これも決まって熊本。
有明海であろうか。

東京の魚やに入っている魚でも有明海だったり、
八代海、天草だったり、熊本産はかなりの
割合なのではなかろうか。小肌、すみいかもみる。

熊本というのは、九州でも行ったことのない県
で、あるが、有明海は広大な干潟が有名である。
ちょいと調べると、熊本南部の八代海も潮位の
差が大きい遠浅の海のよう。熊本産芝海老というと
こちらの方が多そうである。

芝海老は、江戸、芝の海、芝浦で取れたので
芝海老。江戸前の海も砂地で遠浅。
車海老も芝海老も江戸前の海老で、鮨にも、
天ぷらにも定番で使われる。芝浦や隅田川河口の
今の新川あたりも砂地でたくさん獲れたという。

2パック洗って、

揚げるだけ。

が、ちょっとやってしまった。
この2パック分、えいや、いいか、と、一度に
油に入れてしまったのである。
勘が狂った。
小さな揚げ鍋だが、持ちこたえると、思ったのである。

そう、お察しの通り、あふれた。
むろん、すぐに火を止め、あふれた油の量も
そう多くはならなかったのだが。

ともあれ、揚げることはできた。

塩を振っただけだが、うまいものである。

芝海老は、私はもう、このから揚げ一本だが、
鮨でも天ぷらでも、この殻をむかなければいけない。
天ぷらだと、今も定番だが、むろんむき身のかき揚げ。
鮨だと、むき身をさらに潰して身をほぐし、おぼろ。
あるいは、ほぐしたものを玉子焼きにも入れる。

手間もさることながら、殻をむいてしまうと、
量は1/10くらいになってしまうのだろう。
ほぼやる気は起きない、のである。

 

 

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