浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草落語散策、1週前、と蕎麦おざわ

9月3日(土)



さて。



来週、再来週と『講座』が続く。



前にお知らせした通り、
来週の土曜が1回きりの『浅草落語散策』で
落語もする、というもの。

NHK文化センター


で、その次の土曜が定例の『池波町歩き』。


『町歩き』の方も、資料がまだ完成はしていないのだが、
いい加減、来週の『落語』の方も尻に火がついている。


準備、準備。


『浅草落語散策』というのは、そもそも
なにをするのか、で、ある。


落語の舞台になっている場所を、巡ってみる、
ということ。そして、最終、例によって、一応
会食と、私の素人落語を聞いていただく、ということ
なのである。


浅草で、落語の舞台になっているところ。
まあ、これは、ご存知かどうか、わからぬが、
けっこうある。


これを、どうお話をしながら、歩くのか。
むろん、私は、プロの噺家ではないので、
その場で、その噺ができるかといえば、
それは無理、で、ある。


基本的には、説明をする、ということに
なると思うのだが、、
それで、よいのかどうか、実は、とても
心配、なのではある。


資料集め、下調べ、のようなものは、
一応終えてある。


また、浅草寺界隈の歩くところ、見るものも
シミュレーションはできている。


が、やはり、実際に歩いてみなければ、
で、ある。


自転車で行ってもよいのだが、雷門までは、
歩き。歩きながら、実際に来週演(や)る噺の
稽古。


最近、あまり書いていなかったが、
(いや、実際に、稽古をあまりしていないかったのだが)
落語の稽古は、プロも昔から、歩きながらするもの、
なのである。


素足に下駄を履いて、台風の余波もまだありそうで、
片手には傘を持って、出る。
(下駄を履いて傘、だと、荷風先生のようかな。)


枕、というのか、噺の前に話すことも
先に考え、実際の噺に入る。


噺は正味、15分程度であるが、
噺の前が、長くなり、雷門を越えて、
吾妻橋まで来てしまった。


稽古の結果は、まあまあか。
先週も一度稽古はしているのだが、
今日も、私なりには、聞いていただける状態では
あろうと、一人、安心はする。


雷門前まで、戻ってくる。


ここが集合場所。


まあ、詳細内容は今は、秘密。


ここから、どんなことを話そうか、資料を
見ながら、シミュレーションしながら、界隈をぐるぐると、
歩き回る。


仲見世浅草寺などの人の出は、どうなのであろうか。


地方からの観光客や、外人もいるにはいるが、
それこそ、震災前の普通の土曜日、よりは、
まだ、少ないのかもしれない。
(まあ、夏休みも終わってはいるが。)


12時すぎのこの時間、湿度は高く、
日も出ているので、歩いていると、やはり、暑い。


汗を拭き拭き、歩いていると、
奥山、ウインズそばの呑みやのお姐さんに
「お兄さん、寄ってらして、中は涼しいわよ」などと、
声を掛けられたりしながら、歩き始めて、3時間、
ほぼ想定していたところは廻り終った。


しかし、実際には、歩いている時間はそうは
長くない。


『池波講座』の方は、歩くことそのものも
目的の一つではあるが、今回は、歩くことが
主たる目的ではなく、お話などをするのが主と、
考えている。
このため、一応、座れるところなどを見つけたり、
じっくりぶらぶら、というところ、ではある。


で、腹が減った。


たどり着いたところが、
浅草のどこあたりかというと、西浅草。
合羽橋通り、どぜうの飯田屋あたり。


と、ここへくると、どぜうではなく、
蕎麦。


そう、おざわ


土曜のこんな時間、あいているだろうかと、
危惧しつつ、店の前までくる。


おお、よかった。


麻の暖簾が、出ている。


入って、一人、と、いって、真ん中のテーブルに、座る。


お客さんは一組ほど。


今日は、帰って、まだ資料を作らねばならぬので、
グラスビールを一杯だけ、もらおう。


蕎麦は、ノーマルな、ざる。






細く、シャッキリ。
よいのどごし。



うまかった。



蕎麦湯も呑み干す。




勘定をして、出る。





さて、初めての落語散策、
どんなことになるか、、。


たのしみでもあり、また、果たして、
楽しんでいただけるか、、。


乞うご期待!。




まだきっと、空き、はあると思われる。
1回だけなので、お気軽に、お時間があれば、
NHKまでご連絡をお待ちている。



NHK文化センター 青山教室 03-3475-1151



がんばります!。







手打そば・おざわ
住所:台東区西浅草2-25-15
電話:03-3841-6450