浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭、中東ドバイへ行く その1

dancyotei2008-08-17

さて、明日から、一週間に二日加えた、
夏休みも終わり、私は平常の生活が始まる。
皆様、夏休みは、いかがお過ごしだったろうか。




表題にもある通り、私は今年の夏休みは、ドバイへいってきた。
ドバイとは、ご存知の中東のドバイ、で、ある。


自分でもそう思うが、おそらく、読者の方の90%以上は、
え?、なんで、ドバイなどへ?、と思われるであろう。


普段、私が書いていることと、ほぼ180度違う世界ではないか?!と。


あるいは、なにもこんな暑い時に、さらに暑いところへいかなくても、
という方もあるかもしれない。




ドバイは、中東、UAE、アラブ首長国連邦首長国の一つ。


皆様ご存知の通り、今、発展しきり。
高層ビルの建設ラッシュやら、
椰子の木や世界地図の形をした人工のリゾート島を造り、
分譲をしたり、世界一、七つ星の超高級ホテル。
かのホリエモンなども通ったともいう、世界でも屈指のバブリーなところ。


私達の世代は、社会に出て間もない若い頃、
バブル時代、というものを経験している。
だからであろうか。
本質的には、こうしたものへの免疫というのか、経験があり、
ある面では、愉快なものである、ということを知っている。


(おそらく、私達よりも下の世代は、むしろ、忌避すべきもの、
あまり頭のよい人のすることでない、
という感覚の方が強いかもしれないが。)


また、ある程度、私達は、お金は使うものである、というような感覚も、
こうした時代に、ついている、ようにも思われる。


ともあれ。
行って見てみなければわからないこともある。
内儀(かみ)さんとともに、経験のためにも、行けるのならば、
行ってみよう、ということになったのである。


また、もう一つ。
この1、2年、内儀さんも私も、十分、働いた。
少しぐらい、休んでもよいであろう、というのもあった。


といったわけで、ドバイ行き。


ドバイの航空会社、エミレーツ
これは成田にきておらず、羽田から、関空経由。


関空は23時発。
ドバイまで直行、9時間半ほど。


呑んで食って、寝て起きたら、もうインド洋に出ていた。
アメリカよりも近い。





これは、復路の、
機内で表示される飛行経路図であるが、
見てわかるように、北京から西へ西へ。
ウルムチやら、中国の西方、ウイグル上空を通り、
南下、パキスタンに入り、ちょうど、
パキスタンアフガニスタン国境に沿ったあたりを南下、
インド洋、オマーン湾に出て、アラビア半島のドバイ、という。


考えてみれば、このルートは、シルクロード


中東といえども、アジア。こんなに近かったのか。
正直、そんな感想である。


関空からのエミレーツ航空はほぼ日本人で満席。
現地時間、早朝着。


と、驚いたことに、ここドバイで降りたのは、
2割程度もいない。ほとんどの日本人がトランジット。


彼らはアフリカ方面へいくようなのである。
日本から、この先、エジプトを始めアフリカ方面へ行くには、
ハブ(中継)空港として、ドバイは好都合なのであろう。
また、その人々は主として、学生風の若い人か、
60歳以上と思われる、年配のおとうさんおかあさん。
こうした人々に、アフリカは人気なのであろう。
なんとなく、わかるような気もする。


さて、我々。


イミグレーション。
係官が、あたり前だが、例の白いアラビア服に、
頭には黒い輪っかと、ベールのような白い布。
アラブへきたぞ、という感じである。
ロビーでも、女性は全身黒で、顔は目だけ出した民族衣装。
(アラブの人々、特に女性には、
むやみにカメラを向けてはいけないと、
ガイドブックには書かれている。)






旅程の全般は自由にしたのだが、
一日目は、旅行会社主催の市内観光が付いている。


荷物を引き取り、ロビーに集まる。
一行、20人弱であろうか、が、現地ガイドの声で集合し、
市内観光のバスに乗る。


朝食は、モール・オブ・エミレーツ、というホテルを併設した
巨大ショッピングモール。
(後述するが、ここにはなんと、人工雪のスキー場まである。)



ここまで、近代的な、ハイウエー、高層ビル、建設中の世界最大を
目指す、ドバイタワーなどを見つつ、で、ある。
なるほど、テレビで視ていた通り。
海岸沿いの真っ平な砂漠に、あり余るオイルマネーで海水を淡水化し、
緑青々と茂る緑地を造り出し出現した、未来都市。


モール・オブ・エミレーツにバスが着き、外へ降りてみると、
なるほど、まだ、朝の6時台であるが、もう既に、相当に暑い。
いや、ただ暑いのではなく、湿度がかなり高い。
聞いてみると、ここでは、ほとんど夏は、気温は40度以上、
海のそばだからか、湿度は100%だという。
日本の高温多湿、なんというものではない。
噂通り、かなり過酷のようである。


ホテルへ入る。


入ると、うって変わって、相当に冷房が効いている。
むしろ、これは寒いくらい。
これはこれで、日本人には、なかなか、慣れないものがある。


お定まりのバイキング形式の朝食。
内容は、日本食などもあるが特段、書くべきものはない。
(なにか変わったものがあったのかもしれぬが、
気が付かなかったのかもしれない。)









地図





さて、今日はここまで。
『断腸亭、中東ドバイへ行く』続きはまた明日。





(P.S. 今年は、カメラを失くしませんでしたので、
最後まで、写真を掲載できます。)