浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鮟鱇(あんこう)鍋

dancyotei2007-11-20



11月18日(日)夜


さて、日曜日、夜。


実は、昨日、土曜日に買ってあったのであるが、鮟鱇、で、ある。
買った場所は、例によって、アメ横の魚屋。


鮟鱇は自分ではさすがにさばいたことはない。
さばいてある、パック入り。
あん肝、も、入って、3パック、500円。
いつもながら、かなりの格安、で、ある。





こんな感じ。



入れるものは、ねぎ、春菊、白滝、それから、麩を用意した。






3パックを開けてみると、やはりだいぶある。






あん肝は、熱を通してあるようである。
量が、ちょっと寂しいが、まあ我慢。


自分で、鮟鱇を買ってきて、鍋にするのは初めて、で、あろうか。
やはり、外で食べた方が、うまいもの、というイメージがある。


味付けは、どうしようか。
このパックには、味付けポン酢がついていたが、
これは水炊き、ということであろう。


また、鮟鱇鍋の本場、茨城の水戸や大洗などでは、
肝を溶いた、味噌味であることは有名である。


そして、東京で鮟鱇鍋といえば、神田須田町の老舗、いせ源。


ここはすき焼きの割り下より薄めの、甘辛のつゆで煮る。


これでいってみようか。


土鍋。内儀(かみ)さんと二人であるから、
今日は、火鉢ではなく、カセットコンロ。
火鉢でもいいのだが、大きめの土鍋で煮るだけの
火力を出すには、相当な量の炭が必要である。


出汁は取らずに、水。
酒、しょうゆ、砂糖。
煮立てて、材料をどんどん入れる。
あん肝もそのまま入れる。
いせ源も確か、そうであった。





ビール。



煮えるそばから、食う。






鮟鱇というのは、なにがうまいのかというと、
コラーゲン質、である。
身の味自体は、白身だが、うまみがある。


3パックもあるので、二人で、十二分に食える。
いせ原などへいって、お代わりでもすれば、随分なことにはなる。
かなりの満足、で、ある。


しかし、それにしても、これで500円というのは、
かなりの格安、で、ある。
輸入ものなのかもしれない。
今は、韓国、中国から入ってきているのもよく見かける。


あん肝の場合は、鮮度の問題などもあるのだろう。
やはり、国内産のものが圧倒的に、うまい。
身はどうなのだろうか。
判断できるほど食べつけているわけではないので、
よくわからぬ。
だが、今日のものは、鮟鱇鍋として、十分にうまかったと
いえよう。