浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



立ち喰い鮨・浅草まぐろ人・雷門出張所

4518号

3月2日(土)第一食

さて、鮨、で、ある。
浅草まぐろ人]行こう。

ここは、ちょっと久しぶりか。
前回は、1月であった。

夕方。
16時前。

今日はまた寒い。(最高気温10.1℃(0時11分)
だいぶ着込んでいる。

浅草の観光客の人通りはいつも通りごった返している。
雷門の立ち喰いか、新仲の本店か。
先に立ち喰いを覗いてみる。

お!。なんのことはない。すいてる。
カウンターの手前に白人の若い長い髪の男性一人。

そういえば、このところ、ここで外国人観光客を見る
ことも多いが、皆、白人。東洋系は見ない。なぜであろうか。
コロナ前などは浅草の鮨やでも随分見たし、魚介を
買い漁ってもいたと聞いていた。やはり、昨年の福島の
件で、魚介は避けようという気持ちがあるのか。
まあ、静かでよいのだが。

寒いので、お酒、ぬる燗。

ガラス瓶の一合、松竹梅豪快。
辛口。

例によって、いかと白身から。

右がすみいか、中が鯛、左が平目。

ご覧の通り、すみいかはかなりの肉厚。
本格的な春が近い。
だがやはり、べら棒に堅いということはないのが
すみいか(甲いか)。
うまい。

反対に桜鯛などといって、これからが旬なのが鯛。
婚姻色らしいが産卵期が近くなり色が鮮やかになる。
真子や子を持つと、身は脂が落ちていく魚が多いと思うが
真鯛の場合はそうではないのが、おもしろい。

平目は旬の冬が終わる、というが、まあ、正直のところ
かなりデリケートといってよいのか、私にはわからない。
十分うまい。

次は、光物。

左から、〆鯖、鯵、鰯。

どれもうまい。

比べるのも違和感があるが、いつも行っているもう一軒の
[美家古寿司]だと鰯はほぼない。(なぜであろうか
今度聞いてみようか。)
鰯も好き大好きなのだが。

〆鯖の〆具合もよし。

引き続き、光物。
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左、小肌。
半身だが、身が薄い。
小肌というのは、身が薄い方がうまいように思う。

かんぱち、しまあじ
例によって、どちらがどちらだか、憶えていない。
うまけりゃいいさ。

私は、この二つにぶりも入れようか、光物とみている。
一般的には、白身?。
やはり色は青く、脂がある。
しまあじなど、種(しゅ)も、鯵ではないか。

その、ぶり。

品書きに書かれているのに気が付かなかった。
みかんぶり?で、あったか、これもうろ覚えだが。
愛媛の養殖もので、みかんを食べさせている、と。
気のせいか、そういえば黄色が強いような。
ともあれ、歯応えよく、うまみがあるが、
さっぱり。

ここから、

亜流?、というのもヘンだが、オーソドックス
江戸前鮨でないもの。
だが、やはり、こういうのも、よいではないか。

左、牡蠣と右、白子。

牡蠣はむろん生。
白子は真鱈。
どちらも、ぽん酢しょうゆが掛かっている。

ちゃんとした鮨やで食べれば、安心だし、
まずいわけがない。

軍艦の白子は、パクっと口入れると、いつもかなり
ヒンヤリする。これが白子のクリーミーな味と
相まって、印象的で、うまいのである。
他の種も、もちろん、同じ温度で冷蔵されていると
思うのだが、白子だけなんだか冷たく感じるのは
なぜであろうか。

酒も呑み終り、ここで、味噌汁を頼む。

これは、浅利。

またまた、軍艦。

生しらす生しらすというのも、うまいのだが、
丼だったり、そこまでたくさんはいらない。
軍艦一つ分で十分。

これを忘れていた。

ふぐ。コリコリ。

まぐろ。

まぐろ専門仲卸経営のここの本領。
ヅケと中とろ。中とろは、解凍ものではなく生ではなかろうか。
かなりうまい。

最後は、鉄火巻、細巻。

やっぱりこれで、〆たい。

うまかった、うまかった。
かなりの腹一杯。

やっぱり勘定は4000円台。
ご馳走様でした。

 

浅草まぐろ人

台東区雷門2-18-12
03-3847-7139

 

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