浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ガパオライス・ビーフ?

dancyotei2017-07-19



7月17日(月)海の日 夜

引き続き、海の日。

今日の東京の最高気温は35℃だったそうな。

もう、だめ、で、ある。

肉が食べたい。

牛肉。

[デリー]の辛いカレー、それから辛い[陳家私菜]の麻婆豆腐。

暑いときというのは、暑い国の料理。

(四川は暑いのか?!内陸の盆地で寒暖の差は大きいのであろうが、
冬は寒く。年がら年中暑いところではないか。)

ともあれ、思いついたのは、ガパオライス。
タイの料理である。

刺激や香りが強いものがやはり暑いときには
食欲をそそる。

もはや、東京の気候も東南アジア並であろう。

ガパオライスは一度、作ってみたことがあったが、調べると
ちょうど去年の今頃。

この時、このためにタイのジャスミンライスを買っていた。

インド風のカレーもそうだが、東南アジアの料理には
タイ米が不可欠。
半分はこの米の味で成り立っているといってよいのではなかろうか。
特に、このようなご飯にかける料理は。

実のところ、この米がまだ残っている。

この季節をすぎると、忘れてしまって
食べなくなるのである。
(ただ、タイでは古米の方がうまいということになっているらしいので
虫でもわいていなければ、問題なしとしよう。)

ガパオライスというのは、通常、豚か鶏であった。
牛ではだめであろうか。

よし、牛で作ってみようか。

ジャスミンライスは昨日カレー用(このカレーは一週前の作り置きの
ジャワカレーで昨日食べ終えたもの)に炊いてあった。

ガパオライスというのは、にんにく、しょうが、玉ねぎのみじん切りを
炒めて香りを出し、肉を加え、オイスターソース、ナンプラー
味をつける。レッドペッパーで和えて出来上がり。
まあ、簡単。こんな感じでもそれらしい味にはなる。

野菜はピーマンその他、なんでもよいのであろうが、
香りづけにさらにバジルを入れるのが比較的多いよう。

タイ料理なので、パクチーを入れてもそれらしいのであろうが、
パクチーは苦手なので、パス。

買い出し。

牛肉は豪州産こま切れ、野菜はピーマン。
それにバジル。
にんにくとしょうがは買い置きがあるので、OK。

作る。

にんにくとしょうが、さらに玉ねぎ1/4をみじん切り。

ピーマンは細切り。

にんにく、しょうが、玉ねぎからをフライパンで炒める。

香りが出たら、肉とピーマンを入れてさらに炒める。

火が通ったら、ナンプラーオイスターソース。
レッドペッパー(粉)を入れて、和える。

味見。

塩味が少なかったのでナンプラーを追加。

最後にバジルを入れて、混ぜて出来上がり。

ジャスミンライスの冷ご飯はレンジ加熱。

盛り付け。



目玉焼きをのせるのが定番だが、目玉焼きも、
(むろん食べられるが)必然性というのか、
必要性を感じないので、省略。

しかし、、、、、!。

なんだか、予感はしていたのだが、案の定。

これは、青椒肉絲ではないか?!。

牛肉は細切りではないが、
牛肉とピーマンとオイスターソース、、。

ナンプラーは加熱すると匂いは薄まるので、
ガパオライスよりも、限りなく青椒肉絲に近い。

ただ、バジルが入っているので、かろうじて
エスニックな感じにはなっている。

ただ、香りのよいパラパラのジャスミンライスには、
これも十分に合って、うまい。

牛肉というのが、鶏や豚よりも味が強いのか。
不思議といえば、不思議、で、ある。

ただ、タイ料理のレシピを調べてみると、
牛肉を使った同じような炒め物はちゃんとあるようである。

タイ料理というのは、ナンプラーはもとより、オイスターソースも
多用するもの、なのか。

ナンプラーはともかく、オイスターソースというのは、
中華の調味料だったはずである。なぜであろうか。

理由は簡単。
タイという国には華人、中国系の人々が一定数おり、
同化も進んでいるという。
オイスターソースはその影響のようである。

ともあれ。

やっぱり、鶏はやったので、
豚でもう一回ガパオをやってみるか。