浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



豚汁

dancyotei2013-01-21


1月15日(火)夜


雪の朝。


東京だと、よい天気で暖かくなることが多いと思うのだが、
今日は日は出てはいたが、寒かった。


道路に積もった雪も、まだそのまま。
近年にないもの、で、ある。


夜、オフィスから駅に向かいながら、なにを食べようか、
考える。


もちろん、温かいもの。


思い浮かんだのは、豚汁。


この前いった、上野のとんかつやの井泉のものを思い出した、
のであった。


さて、豚汁。


これ、ブタ汁なのか、トン汁なのか。


まあ、どちらでもよいのだが、こんな寒い日には、
うまいもんである。


なにを入れるか。


まず、芋。


じゃがいもでもよいのだが、里芋。
それから、牛蒡(ごぼう)。
このあたりは、欠かせなかろう。


冬は根菜。


あとは、五分切りのねぎ。


豆腐。


とりあえず、こんなところでよいか。


元浅草のハナマサで、ねぎはあるので、里芋、牛蒡、豆腐、
豚肉は、こま切れを買う。


帰宅。


里芋、牛蒡をたわしで洗う。


どちらも、洗っただけで、皮はむかない。


牛蒡は小口切り、里芋は1cm弱の厚み。


里芋、牛蒡に火を通すには時間がかかるので、圧力鍋。


鍋に切った、牛蒡、里芋、豚こま切れを入れ、水をひたひた。
ふたをして、点火。


加熱、加圧。
圧が上がったら、弱火。


そのまま5分。


あとは、火を止めて、放置。


30分後、圧が下がっているのを確認して、ふたを開ける。


牛蒡、里芋には火は通っているが、気持ち時間が長かったか。
豚肉がちょいと、ホロッとしている。


圧力鍋を使う場合、肉は気を付けなければいけない。
時間をかけすぎると、缶詰やレトルトの肉のようなものに
なってしまう。
まあ、ぎりぎりセーフ、か。


ねぎは、泥ねぎを買って、ベランダに置いてある。


1本半ほど五分切り。


豆腐は1丁、賽の目に切って入れる。





ねぎに火が通ったら、味噌を溶く。


味噌は普通の信州味噌。


OK。


具を中心に丼に盛り付け。





牛蒡もうまいし、里芋もうまい。


冬はやはり根菜。


暮れから、葉物野菜が高騰している。
キャベツなどは、一時は100円ちょいであったが、
今は、250円ほどしている。


寒さのせいである、ともいう。
高い時に、無理をして食べなくともよいではないか。
根菜でよい。


どうしても、緑の物を食べたければ、
輸入物もあるし、豆苗だったり、いわゆる
植物工場製のものも、少なからず出回っている。


また、豚汁、というのは、豚肉の脂と味噌というのが、
また合って、絶妙にうまい。


身体も温まる。


うまかった。