浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)
断腸亭料理日記本店
 

西浅草・富山ブラックラーメン・だらんま

7月1日(日)第一食



さて、日曜日。



今日はちょいと浅草へ買い物に出なくてはいけない。
なにかといえば、扇子と雪駄


扇子というのは、落語用の高座扇。





落語で使うものだが、夏を前にして普段持ち歩き用、である。


落語に使う高座扇というのは、上の写真のものだが、
主として東京の落語家が使っている扇子。


現代の普通の扇子は先に向かって細くなっているが
これは、広がっている。
現代の扇子の形は、明治になり洋装に合う扇子、というので
京都で始まったものらしい。
で、この先が広がっているのは、それ以前の古い形の
扇子、ということである。
(江戸扇子、という言い方がされることもあるが、
実際には京都でも作られており、明治以前の形、
というのが正しいようである。)


雪駄は、いつも履いているものだが、
先日の雨の中の祭で、濡れてしまったのもあり、
いたんでいたので、その買い替え。


雪駄にしても、扇子にしても消耗品、で、ある。
扇子はよごれるし、よく失くす。雪駄は、竹皮表のものを
履いているが、底が減るし、表の竹がほつれてくる。


扇子は仲見世の文扇堂。
下駄、雪駄はひさご通りの、まつもと
(どちらも浅草)と、決めている。


文扇堂は東京では有名な店だと思うが、ここの高座扇は
造りがしっかりしている、というのであろうか、
閉じるときするパチパチという音が、よい。


浅草に出るついでに、なにか食べよう。


と、思い浮かんだのが、ラーメン。


昨日、うまい中華で、かつ、麺も食べたのだが、
また、食べたくなった。


ラーメンというのは、中華の麺ともまた違う
食欲から出ているもの、という証明かもしれない。


これも課題であったところ。


西浅草の富山ブラックラーメン・だらんま、と、いうところ。


富山ブラックラーメンというのは、
富山名物の真っ黒なラーメン。


池袋の東武に入っていたり、様々なラーメンイベントでも
登場しているようなので、ご存知の方も多いか知れない。


この[だらんま]という店は、神田にもあるよう。


西浅草の場所は、ちょうど、ロックスの
国際通りをはさんだ正面。


この前のうなぎの鍋茶屋の近所、でもある。


国際通り沿いで、白地に黒で大きく
富山ブラックラーメン」と書かれているので
随分と目立つ。


できたのは、数ヶ月前だと思うが、気になっていた、
のである。


この富山ブラックラーメンというのは、
その名の通り、真っ黒。
味が濃いので、ご飯とともに食べてくれ、というもの。


実は、少し前に一度だけ入ったことがあるのだが、
その時は、腹も一杯でご飯を一緒に食べられず、
正しく食べられなかった。


今度、腹をすかせて、ご飯とともに食べられる状態で、
またこよう、と、考えていたのである。


自転車で出る。
曇りでポツポツときそう、で、ある。


自転車で西浅草までは、5分程度。
元浅草からは、東へいって、北へあがる。
この界隈、碁盤の目なので、どういっても、
たどり着く。


店の前に自転車をとめて、入る。


店はカウンターのみ。
券売機で中華そば¥700と、ライス¥100を購入。
座る。


12時少し前、カウンターには2〜3人。


ほどなく、出てくる。





以前、ここで一度食べている、と、書いたが、
その時は、やはり、このラーメンだけでは、
ちょっと、味の濃さに辟易(へきえき)と、した。


今度は、白いご飯と一緒。


ふむふむ、これは、やはり、ご飯と一緒がよいぞ。
それも、ラーメンの汁だけをご飯とともに食べる、
のではなく、ラーメンとともにご飯を食べるのが、
最もうまいようである。


そして、気が付いたのだが、この濃さ、塩分濃度が高い、
のもありそうだが、それに加えて、旨み、というのであろうか、
あまみ、というのであろか、なんとなくそれも濃い
ように感じたのである。


使われているしょうゆは、おそらく、関東の
濃口しょうゆではなかろう。
たまり、なのか、わからぬがあちらのものと思われる。


塩分濃度だけなら、もっと塩辛いものは
東京にもありそう、で、ある。


だがこれ、意外に癖になる味かもしれぬ。
ただし!。
ご飯とラーメン、そんなに炭水化物が食べたいか!、
というシロモノ、では、ある。



食べ終わり、ご馳走様〜、と、
店を出る。



国際通りを渡って、扇子と雪駄を買いに向かう。






台東区西浅草2-1-11