浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



西葛西・路麺・やしま

8月31日(日)午後


昼過ぎ、免許の書き換えで、東陽町へ。


今日も昼間は天気がいい。


誕生日が8月なので、毎回、暑い時期に行かなければならない。
以前は、写真を撮るからと思い、ネクタイなどを締めて
いっていたが、前回から、もうラフな格好、で、ある。
(今日はアロハ。)


自転車で、東陽町まで、行ってみようかと思ったが、
さすがにこの時期は、そういう気にはならない。
蔵前まで、自転車。そこから、浅草線
日本橋で乗り換えて、東西線


試験場へ着いて、列に並んで、、
検眼。
ここ数年、おそろしいスピードで目がわるくなっている。
年であろう。乱視に加えて、いよいよ、手元が見えなくなってきた。
それでも、乱視なので、見えることもあり、
係官からは、次回はだめですね、といわれつつ、
今回は、眼鏡なしでクリア。


講習。


まあ、こういうものは、おもしろい、というものではないが、
なんとかした方がよいのではなかろうか。


なにかというと、講師の話し方、で、ある。
もともと、警察の講習などというものは、
どちらかといえば、講習というよりは、説教に、近かろう。
しかし、今の時代、むしろ逆効果である。
とにかく、くどい。
同じ言葉の繰り返し。
挙句の果てに、時間が足りなくなって、しまった。
悪いプレゼンの見本のようなものである。
「寝ている方は、ハンコ押しませんよ!」などと
叫んでいたが、普通の人間であれば、寝るな、というのも、
キビシかろう。
言葉を繰り返し始めた時点で、聞く方は、思考停止である。
聞かせられなければ、なんの意味もない。
今時、説教、説諭、でもなかろう。
警視庁なのか、警察庁なのか、わからぬが、
もう少し考えられたら、、、。



そんなことを、つらつら、考えながら、免許証を受け取り、
試験場の喫煙室で煙草を吸う。


夜は、内儀(かみ)さんの希望で、
例の、代官山にある、レバノンレストランを
予約してあるのだが、その前に、ちょいとなにか食べよう。


そばがよいが、、。


この時間、東陽町、どこがあろうか。


日曜日やってるうまい蕎麦屋も、このあたりは知らない、、、
路麺は、日曜はほとんどやっていないし、、、?


いや、あった!


西葛西の路麺、やしま


東陽町から西葛西までは、南砂、西葛西、二つ。
こんな機会でもなければ、なかなか、西葛西にはこれない。
なかなかこれないが、よい店であった。


いってみようか。


東西線、東ゆきに乗って、地上に出て荒川を渡って、
ちょい、で、ある。


降りて、改札を出て、西側。
駅下のモールの中である。
西側、道路に面しているところ。


きてみると、こんな時間でも、お客で一杯。
狭いカウンターと、道路側にテーブルなども出されているが、
こちらには、家族連れであろうか、女性も含めて満席。
皆、地元の方達なのであろう。
驚いたものである。


自販機の前に立つ。


なにがよかろうか。


やはり、冷たいの。


冷たいのは、、、?
ここは天ぷらがうまかった記憶があるが、、
頼めばできるのかも知れぬが、券売機には
天ぷら系の冷やしはない。


なかで、しらすおろし、というのがあった。
これはどうだろうか。さっぱりしてよいかもしれぬ。


カウンターのあいているところを探して、食券を渡す。


きた。





ここは、確か、生そばであったはず。


おろしも、しらすも、かきまぜて、食う。
しゃきしゃきした、腰のあるそばで、冷たく、
うまい。


夢中で、食い終わる。


うまかった、うまかった。


西葛西、やしま、やはり、なかなかの、ものである。
この界隈の人がうらやましい。
なにしろ、日曜日やっているのが、ありがたいではないか。




やしま