浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草・そば・尾張屋

4566号

5月21日(火)第一食

雲はあるが、日が出ている。

最高気温は、28.9℃(13時38分)。

むろん夏日であるが、今年最高ではなかろうか。

今日はちょっと久しぶりだが雷門通りのそばや
尾張屋]へ行ってみようと考えた。

天気もよいので、ビールでも呑むか、で、ある。

14時半。

こんな時刻だが、結構混んでいる。

ここは外人観光客はあまりいないと思ったが。
今日は、そんな人も見える。

まあ、店としてはよいことなのであろうが、
あまり雰囲気はよろしくない、というのが
正直のところ。
なんだか、どんどん、行くところが少なくなってくる。

最近特に激しいオーバーツーリズム。
なんであろうか、これは。
観光客が増えているから目立つのも一つあろうが、
全世界的に、マナーが低下しているのではなかろうか。
特に若年層。Z世代?わからぬが。
彼らは、自分の国でもしているのであろうか。
まあ、そうは変わるとも思われない。
人の国にきたら、そこの人への配慮をしなくてはいけない。
自分たちはあたり前でもそこではマナー違反であれば、
してはいけない。
そのくらいのことがわからないのであろうか。

若年層のマナーがわるいのは、若者に甘い国が
意外に多いからのなのか。中国などは、過去の
一人っ子政策もあり、子供に甘い社会になった、
とも聞くが、どんなものか。韓国、東南アジアの
若者も目に余る。アジア人に顕著なのか。
今、大人が叱らないのかもしれぬ。
やんぬるかな。

閑話休題

そんなわけで、掛けて、ビール。

つまみは?。
ここは秋は松茸土瓶蒸しだったり、季節ごとに
特徴のあるものを出すのだが、今は、生憎、
これ、といった目玉はないよう。

前から好物だが、最近思い出した、すいとろ。

つけとろそばの、味の付いたとろろ。

お兄さんに、つけとろのそば抜きはできないか、
聞いてみると、それはちょっと、できない、と。
つまみのとろろだと、山千(やまいもせんぎり)か
月見いも、がある、が。
そうですか。つゆの味が付いたとろろがよい、
のである。

じゃ、そばとろで、板わさを。

そばは、呑みながら、でも手繰れる。

ビールがきた。

浅草で、正しく、スーパードライ

お通しは、ここはいつもはそば味噌であったと思うが、
今日は、揚げたそば。緑色のは茶そばであろう。

私はあまり頼まないが、ここは季節ごとに色んな
ものを練り込んだ、○○切り、というのを出している。
夏は、紫のしそ切り、秋は黒いごま切り。
今は、茶そば。

板わさもきた。

細い円筒形のものは、真ん中がゆでた三つ葉
薄く切ったいか刺し、海苔、か。

すごい量の、わさび。
大サービス?。
うれしいが、いくらなんでも、こんなには
使わないか。

そばとろもきた。

まず、そば。
かなり白に近い。更科といってもよいか。

実のところ、ここでは、圧倒的に看板の上天丼を
食べることが多いので、そばを頼むたびに新鮮に
驚くことになる。

ともあれ、まずは、とろろのつゆを、すいとろ、
として、つまみにする。

おそらく、ここで食べたこともあったの思うが、
かなり、このとろろ、濃い。
そして、よい香りがする。

そばのとろろは、そばを付けやすいからであろう、
粘度が低い長芋のことが多いと思うが、もしかすると
これ、山芋系を使っているのかもしれぬ。
なかなかうまい。

また、もみ海苔が、見た目にも黒々としっかりしたもの。
やはり、流石によいものを使っているよう。

ビールを片付けて、そばにかかる。

わさびもたっぷりあるので、ありがたい。
箸でちょいとつまみ、そばを取り、とろろに付けて
手繰る。

前に書いたこともあるような気がするが、
わさびというのは、とろろにもよく効く。

うまかった。

ご馳走様でした。

 


台東区浅草1-7-1
03-3845-4500

 

 

 

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