浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭料理日記2022まとめ2

断腸亭料理日記2022まとめ2

4238号

令和4年2022年、年の暮れ。

まさに激動という言葉があてはまる1年であった。

コロナの出口がそろそろ見えてきたと思ったら、
2月、ロシアのウクライナ侵攻、侵略の開始。
プーチン氏はこのタイミングを待っていたのであろう。

まさに、これで我々も含めて世界が別のフェーズに
入っていってしまった。

おそらく、ロシアのウクライナ侵略は突然ではなく、
私などは気が付かなかったが、昨年あたりには
予想されたこと、であったのであろう。
プーチンはそれだけ追い込まれていた。
NATOの東方拡大、ロシア経済もかんばしくない。
これに加えて、同じルーツを持つ子弟、配下と思っている
ウクライナ自体の欧米への接近。これがプーチンには
許せなかった。
解決する手段を外交ではなく、軍事力に訴えた。

独裁、帝国主義?。
まさに時代が戻ってしまった。
北朝鮮、中国も然り。

習近平はさらに任期を伸ばし、物事が決まらない
自由民主主義よりも一党独裁の優位を主張する。
世界覇権を確立しようとする一帯一路。
台湾侵攻もスケジュール化されている、か?。

ただ、ロシアのウクライナ侵略で多少中国の姿勢に
影響を与えている?。また、直近のゼロコロナ政策に
学生を中心にした反発の表面化で若干空気が変わった
ようにも、、。
が、むろん余談は許さなかろうが。

独裁と自由民主主義陣営というのか
世界は、大きくは、こういう勢力関係。

もう一つ今、気になるのは、アラブイスラム
ただ、イスラム圏すべてではなく、スンニ派の、
アフガニスタン、イランの女性抑圧である。
今、憂うべきことの一つ。
ただ、イスラム圏すべてではないのは
まだ救いかもしれない。

そんな中、私が気になるのはトルコ。
NATO加盟国でもあり、イスラム圏でもあり。
ウクライナ、ロシアの間に入ったり。
オスマン帝国としても歴史も持つ。
とてつもないキャスティングボードをにぎるようにも
みえる。
ただ、トルコは経済的にはもう一つ。
力を持つまでではないのか。

ともあれ。

こんな中、岸田首相は、原発再稼働と、防衛費GDP2%
増税込み)を決めた。
説明不足という論調が強いが、どうなのであろうか。

エネルギー危機に突入してしまった今、エネルギーを
海外に頼る以外にない我が国と我が国産業は、選択肢は
少なかろう。福島原発メルトダウンを経験した我々は、賢く
安全最優先で原発をしばらくは動かさざるを得ないことは
私は理解できる。

一方、GDP2%。この意味、で、ある。
2%というのはNATO加盟国の努力目標で
あることが表立って報道されることは少ないのは
なぜであろうか。
フェーズが変わり、日本の陣営でのポジションが
変わった、というのか、明確になったのであろう。

述べたように、世界のフェーズが変わった今、
NATOへの出席も求められ、中、朝、ロを隣国としている
我が国もNATO加盟国同様の2%目標は共有されるべきという
こと。私は理解できる。
いつまでも平和ボケしている場合ではない。

自民党はむろんわかっているのだが、公言しないのは
なぜであろうか。選挙が怖いのか。
岸田さんに貧乏くじを引かせ、挙句の果てに足を
引っ張る。この姑息ないやがらせに説得力があろうか?!。

一方、金融経済。
12月に入って、日銀黒田総裁は長期金利の許容変動幅の
拡大を発表し、為替市場も円高へ振れた。
黒田総裁の任期も今期一杯。
やはり、変わっていくのか。
半導体の不足は依然継続中。
国内回帰の動きもあるが、これも不安要因。
エネルギー不足、輸入品の価格上昇も、為替とも関連し、
余談は許さない。

まあ、そんなことだと思うのだが、来る2023年、
我が国は、世界はどうなっていくのか。
私なんぞには、まったく読むことはできない。

不安要因ばかり。

ウクライナ情勢はよい方向に向かってほしいが、
プーチンがそう簡単には考えを変えるとは思えなかろう。

フェーズが変わった今、耐えるところは耐えなければ
ならないのか。
気を引き締めて、少しでもよい方向に動くように
皆で知恵を出し合うしかないように思う。

個人的には、前に書いたように、60歳。
還暦になる。
まあ、これは、私は既に退職をしているので、
他の皆さんとは違って、大きな変化はなかろう。
今年と大筋では大差はないかもしれぬ。
心持になにか変化があるのか。

同期でも、働いている皆さんも今は60で退職される方は
多くはないのかもしれぬ。
どんなものであろうか。

ともかく。

こんなご時世であるが、なにか少しでも
皆様によい年が訪れますよう、お祈り申し上げる。

 

今年の断腸亭料理日記、ここまで。
ご愛読ありがとうございました。 

 

 

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