6月22日(水)夜
しばらく、ご無沙汰であった。
浅草・六区の洋食・ヨシカミである。
今日は、ちょっと、風邪を引いてしまった。
喉にきて、熱が出た。
何か喰わなくてはならない。
チキンライスである。
これであれば、比較的食欲がなくても食える。
カウンターに座る。
ヨシカミは、いつ来ても、気持ちがよい。
カウンターからは、調理場で働く様子がよく見える。
みな、キビキビと動き、また、そこに、リズムがある。
フライパンをカッ、カッ、カッ、と、煽る音。
サラダのボールをコン、コン、コン、と、混ぜる音。
無駄な動きがないのである。
これが、気持ちがよい。
さて、チキンライス。
店の名前が入り、例の、「うますぎて申し訳ないス!」の
キャラクターの入った皿に盛られて出てくる。
ちょっと、べちょっ、とした、いわゆる、ケチャップライス。
これがうまいのである。
筆者の好きなのは、味の濃いところである。
作るのを見ていると、ブランデーであろうか、
なにか、洋酒のようなものが入っているようである。
自分で作る場合も、これを真似ている。
これだけで、コクが出るのである。
さて、今日は、おみや、で、カツサンドも持って帰り
明日の朝食にしよう。
やはり、作っているところを見ていると、
トーストにバターを塗り、キャベツの千切りを載せ、
カツ(揚げたて)を切り、ソースを浸し、載せる。
最後に耳と共にパンを切り、箱に入れる。
この、箱に入れるところがまた、鮮やかなのである。
箱には、ぴったり収まるようになっており、
まったく隙間がない。
パンに合わせて箱を作っているのであろうが、
小さいところに、ぴったり収めるのは職人技である。
熟練された、リズム感のある職人技を見ているのは
楽しく、気持ちのよいものである。
さて、カツサンド。
これも、何回か書いているような気もするが、
この、小さな箱に入ったものが、よい。
子供の頃、新幹線に乗ると、帝国ホテルの車内販売のカツサンドがあった。
これが、やはり、このような小さな箱に入ったもので
子供心に、とてもうまかった。
今は、大きなカツで、大きなパンで、ふんわりしたカツサンドもあるが
筆者の場合、やはり、カツサンドは、これでなくてはならない、
と、思うのである。
もちろん、冷めてもうまい、カツサンド、で、ある。
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