8月9日(木)昼
さて、もう一息で、夏休み、で、ある。
まったくもって、日本人は働く過ぎなのか、
8月など、休みにしてもいいのではないか。
本当かどうかは知らぬが、欧米では、
バカンスと称して、一ヶ月は休みという。
クールビズ、などといって、ネクタイを外してもよいように
なっているが、暑さで気合が入らないこと、おびただしい。
愚痴をいってもはじまらない。
がんばらねば、、。
昼から新宿方面に出かける用があり、
牛込市谷のオフィスから、大江戸線牛込柳町方面に出る。
文字通り、炎天下。
ネクタイは外して、上着もオフィスに置いてきたのだが、
焼かれるように、暑い。
アスファルト、というものは、こうも暑いものかと
呆れ返る。
日陰を選んで歩こうと思うのだが、
12時前では、建物の影も最小になっており、
日陰もほとんどない。
目指すところは、白河そば、で、ある。
このところ、路麺自体、ご無沙汰、で、ある。
こう暑いと、冷やしでも、そば、という頭にならない。
白河そばも、少しご無沙汰、かも知れない。
そういえば、こんな真夏にはきたことがなかったかもしれない。
白河そばは大久保通り沿い。
柳町の交叉点から、原町方面に坂を上がった坂の途中、左側。
このため、外苑東通りから、左側の路地に入り、
お寺(常楽寺)のお墓の中を抜けて、大久保通りまで出る。
そういえば、この界隈、拙亭のある元浅草、松が谷あたりほどではないが、
柳町、原町、薬王寺と、ちょっとした寺町、で、ある。
常楽寺の他にも、いくつかのお寺が密集している。
なぜであろうか。
上の、2005年の日記に、江戸の地図を出しているが、
これを見ると、この頃、既に寺町で、ある。
江戸の頃のこの界隈は、ほぼ、江戸の町のはじっこ。
もうしばらくいくと、武家屋敷もまばらになっていく。
浅草界隈は、明暦の大火の後、当時郊外であったため
江戸市中の寺々が移転させられた場所であったが、
この界隈も、そういうことであろうか。
ともあれ。
大久保通りに出て、左折。
黄色い看板。
白河そば、で、ある。
汗をふきふき、店に入る。
冷房が効いていて、気持ちがよい。
暑くても、店は繁盛しているようである。
注文をする列に付く。
さて、なににしようか。
扇子でパタパタあおぎながら、考える。
すべてのメニューが、冷やし、に、できるようである。
ここは、うどんがうまいのである。
通常であれば、油揚げをきざんだ、きざみ、と
玉子をいれるのであるが、、、。
かたわらに「和風冷やしラーメン」という張り紙がしてある。
ここで、ラーメンというのは、見たことがない。
食べてみようか。
作っているのを見ると、ラーメンは生麺のようである。
揚げ玉と、ねぎ、などをかけて、冷やしたつゆ、を、かけて
でき上がった。
「そこのラー油を、よかったらどうぞ」
と、おやじさん。
ラー油、、。自家製で、和風のラー油、と、書いてある。
辛いものは好みなので、ちょっと多めにかけてみる。
どんぶりも、冷してある。
麺が、ちょっと平べったい。
つゆは、なるほど、和風。
ここの温かいつゆは、塩がベースなのであるが、
この冷たいつゆも、やはりそれに近いかもしれない。
さっぱりとし、よい。
それにしても、ちょっと多かったかもしれない。
麺をすすると、むせる、、。
しかし、なかなか、うまい。
うまいつゆなので、少し辛いが、飲み干してしまう。
うまかった、うまかった。
さあ、午後も、がんばろうか。
東京都新宿区原町2-6-7