浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



コナビール

dancyotei2014-07-07



7月5日(土)



午前中、 ハワイのコナビールが宅配便で届いた。
(鶏皮ぽん酢を作っていた頃である。)


コナビールというのは
ハワイの地ビールの銘柄なのだか、
知っている人はそう多くはないかもしれない。


ハワイのコナビーチへダイビングにいったのは、
もうなん年前のことになるのか。
この日記を読み返してみた。


この日記は、16年前、1998年、私が35歳、名古屋に
単身赴任をしていた頃に書き始めた。


東京には1年後の99年には戻ってきており、00年7月までで中断。
その4年後の04年から心機一転復活して今に至っている。


夏休みの旅行などもこの日記に書いており、ハワイは04年以降には
ないので、この00年から03年の4年間のどこかで行っていると思われる。


それでも今から10年以上前のことである。


我々はダイビングにほぼ毎年の夏、いわゆる南の島へ出かけるので、
世界中のめぼしいところにへ行っている。
特にモルジブなどはもう5〜6回は行っていようか。


ダイビングは自然を見るスポーツであるため、いわゆるマリンリゾートでも
より自然が残っているところ、つまり未開発、辺鄙なところの方が
よいわけである。


それでハワイでも日本人などが大挙して出かけるホノルル、オアフ島などよりも
比較的人が少ない、ハワイ島などの方がよいわけである。
それで、この時はホノルル一泊で、後はハワイ島のコナビーチホテルという
ところに1週間ほどいたように思う。


ここはなにがよいかというと、ダイバーの憧れ、マンタが必ず見られる、という
世界でも珍しいポイントであった。


昨年、日本の石垣島へ行って、

かなりの数のマンタを見ることができた
が、それでも
潜れば100%見られるわけではない。


このコナのポイントは、まず100%に近い割合で見られる。


これは、このコナビーチホテルから夜になると
海に向かってライトアップしており、このライトに
プランクトンが集まってくる。これを毎晩、必ず、
マンタが食べにくる姿が見えるというわけである。
それで、実は、この陸のホテルからも見えるのであるが、
ダイバーはこの下へ潜って海の底から見る。


私たちの場合、これ以前に10年以上各地に潜ってきたが、
一度もマンタには遭遇できずにいたので、初めてこの
コナの海で見られたときには、そうとうに感動もしたし、興奮もした。


ワイ島はよい。
ダイビングの行き帰りのボートからは、イルカも見ることができた。


また、ダイビング以外にも島をレンタカーで一周したが、
高地の天文台で有名なマウナケア山では、高原を馬で走る、
ホーストレッキングもできたし、今でも噴火をしているキラウエアなど
大自然の営みを実感できた。


コナというのはハワイ島の西側をいうが、ここで有名なのは
コナコーヒー。
これもうまい。


そんな自然豊かな(人も穏やかな癒しの島)ハワイ島


そのコナにある、小さなビールの醸造所。
それがコナビール。
1995年創業ということでそう古いものではない。


バドワイザーなど一般的なアメリカのビールよりも多少高いが
味はよく、気に入ってよく呑んでいたし、持って帰れるだけ持って帰ってきた
のを記憶している。


さて。


うちでは最近は、酒はネットで頼める、カクヤスを使っている。


注文はネットだが、配達は最寄りの店舗から。
その日の注文でその日届くし、最寄りの店舗からなので送料もかからない。
カードも使えて便利なのである。


先週、いつものように、いつものキリンラガーをネットから
注文していると、このコナビールが目に入り、懐かしさのあまり、
限定品のようで、急いで注文したのであった。
(これは最寄り店からではなく、センターからの宅配便だった。)


コナビールは、日本でも本気で探せば、ある、のであろうが、
どちらかといえば日本での輸入ビールといえば、
ベルギーなどのヨーロッパ系が主流で、ほとんど見かけることは
ないのではなかろうか。


欧州のビールは味も濃く、アルコール度数も高い。


日本人はやはり、ゴクゴクと喉を鳴らして呑みたいのだが、
欧州のものではちょっとそれはやりずらい。
かといって、バドワイザーのようなアメリカンは、
呑みやすいが、薄すぎる。


コナビールは味わいは深いが、アメリカのテイストもあってか
ゴクゴクと呑みやすい。


以前も3〜4種類はあったと思うが、今回も味違いでなん種類か
取り寄せた。





LONG BOATという日本人には最も一般的なラガータイプ。

コースターは今回おまけに付いてきたが、グラスは

10年前に買ってきたものがまだ残っていた。



KOKO BROWNという、ブラウンエールタイプで、ほのかにココナッツの

香りがよい。



FIRE ROCK、ペールエールタイプ。
これは、ほのかな柑橘系の香り。


香りがついていても、いやみがないのがよい。




本当は、ハワイ島の風の中で呑みたいものではある。
が、居ながらにして、ほんの少しのハワイ気分。



蒸し暑い日本の梅雨のなか、一服の清涼剤、で、ある。








KONA BEER