浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



小島町・うなぎ・やしま

6月20日(土)夜

さて。

小島町[やしま]

しばらく、改築で休んでいた。

書いているように、ご主人とは、個人的にも
もう20年以上のお付き合いがある。

単なる改装ではなく、建物自体の改築で
ビルを解体、いったんさら地にしてビルを建て直し、
まあ、事実上の新築、だったので、1年以上の
お休みであった。

ここがお休みだと、ご近所の私などは困るのである。
それで、うなぎは、雷門の[初小川]まで
行っていたのである。

私が住むのは、元浅草一丁目だが、旧町、町内会は
七軒町で[やしま]は隣町(となりちょう)になる。
ただ小島町でも、交差点の西側なので二丁目、
二丁目は広いからか、東西に分かれ、あそこの
町会は小島町二丁目東になる。ちなみに、これが
鳥越祭の参加単位。

隣町で春日通りを渡るが、信号が青ならば、
歩いて2分はかからぬか。かなりのご近所。

浅草というところはうなぎやはかなりの密度で
それも老舗が多数ある。しかし、この界隈、今は
盛り場でも商店街でもないので、そう飲食店や店舗も
多くはないが、やはり、これだけ目と鼻の先に
よい店があるのは、ありがたい。

さて、事前に予約をして、18時、
内儀(かみ)さんと向かう。

ビルとともに看板もきれいになった[やしま]。

開けて入る。

一応、名乗る。
ご主人、女将さんにも私達がくることは
知れていたよう。
ちなにみ、この日記を私が書いていることもご存知。
(もっというと、それが認知されるきっかけであった。)
実は、この日記を書いている人間、断腸亭なる者が
リアルの私であることを認知しているお店の方は
そうは多くはない。おそらく、ここと[弁天山美家古寿司]
くらいかもしれぬ。(一つ一つ、許可をもらって書いている
わけではないので。)

まあ、感づいていても知らぬふり?
迷惑な奴め、と逆に歓迎されぬところもあるやに思う。
まあ、なんとなくそれはわかるので、行かなくなるが。

ともあれ。

あれ?、改築したのに、店内の感じはほぼ以前のまま。

三和土のテーブル席が右側にあって、左側が座敷。

手前右側、予約席と札のある机に案内される。
こちらの座敷も完全に以前のままではなかろうか。
飾られている、絵だったりもそのままか。
あえて、そのままを再現された、のであろう。

ビールをもらって、いつも通り、白焼き一つと
うな重二つ。
以前は焼鳥もあったと思うが、もうない。

ビールとお通し。

ビールは、ここはプレモル。

そして、ここも[初小川]同様、味噌豆。
いや、あちらは、有料のつまみ、であった。
こちらは、お通し。

青海苔と、和辛子。
しょうゆをたらして、かき混ぜて、つまむ。

もちろん、定番でうまい、のだが、自分で作ろうとまでは、
思わない。まあ、大豆をゆでただけのもの、なので。

そして、きた。
白焼き。

おろしわさびと、塩。
そして、上がオリーブオイル。

ここももちろん、皿も温められている。

やはりこれは必須なのであろう。
少しでも生ぐさくなるのを防ぐため、か。

私は、やっぱり私は、わさびじょうゆで。

これ以上ない、江戸名物、粋な酒の肴、で、あろう。
まさに堪えられぬ。

甘辛で濃い味のがうまいのに、蒲焼にしない。

そして、真打登場。
うな重。

肝吸いと、お新香。

このお重も、以前のままの店の名入り。

ふたを開け、山椒を振る。

毎度書いているが、この届いたお重の蓋を開け、
山椒を振る動作という時間というのは、なに事にも
代えがたい。
これから、うな重が食べられるという期待。

アップ。

これが江戸前の蒲焼の味といって、よいだろう。

甘すぎず、きりっと辛口。

やっぱり、うな重はお重を手に持って、掻っ込みたい。

堅めの飯。
これでなくては、いけない。

うまい、うまい。

もちろん、味も以前と変わらない。

会計は、二人で15,700円也。

ご馳走様でした。
うまかった。

ご挨拶をして、出る。

 


台東区小島2-18-19
03-3851-2108

 

 

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